NotebookWrite
NotebookWrite[notebook,data]
現在の選択範囲でノートブックにデータを書き込む.書込み後は,現行範囲をデータ直後に移す.
NotebookWrite[obj,data]
現行選択の代りに,指定されたセルオブジェクトあるいはボックスオブジェクトを置換する.
NotebookWrite[obj,data,sel]
データを書き込んで,現在の選択範囲を sel で指定される箇所に移動する.
NotebookWrite[NotebookLocationSpecifier[obj,location],data,sel]
obj と相対的な指定の場所にデータを書き込む.
詳細とオプション
- NotebookWriteの第1引数は,NotebookObject,CellObject,BoxObjectでよい.
- NotebookObjectにNotebookWriteを使うことは,基本的にフロントエンドにおける「ペースト」操作と同じである.この操作はノートブックの現行選択が何であれ,それを data で置き換える.
- CellObjectまたはBoxObjectにNotebookWriteを使うと指定されたセルまたはボックスが指定されたコンテンツで置き換えられる.第3引数が指定されておらず選択がセル内ではない場合は,現行選択はそのままにこの操作が行われる.
- NotebookLocationSpecifier[obj,location]は,ノートブックが data をCellObjectあるいはBoxObject obj と相対的な位置に書き込むように指定する.次は,location の可能な設定である.
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"After" オブジェクトの後ろにデータを書き込む "AfterContent" オブジェクトのコンテンツにデータを追加する "Before" オブジェクトの前にデータを書き込む "BeforeContent" オブジェクトのコンテンツの前にデータを追加する "On" オブジェクトを上書きする - NotebookWriteは,フロントエンドにおいて操作可能なノートブックのコンテンツを,Wolfram言語カーネルを使って変更するための基本的な機能を提供する.
- NotebookWriteは,必要ならば,指定する data の前後でCellが自動的に折り返すようにする.
- sel として指定可能な値
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After 現在の選択範囲を書き込まれるデータの直後に移動 All 現在の選択範囲を書き込まれるデータとする Before 現在の選択範囲を書き込まれるデータの直前に移動 None 現在の選択範囲をそのままにしておく Placeholder 現在の選択範囲を書き込まれるデータの最初のプレースホルダにする - sel のデフォルト値はAfterである.これは,NotebookWrite[obj,data]を繰り返し呼び出して,データを順に挿入できるようにするためである.
例題
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特性と関係 (1)
テキスト
Wolfram Research (1996), NotebookWrite, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookWrite.html (2023年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1996. "NotebookWrite." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookWrite.html.
APA
Wolfram Language. (1996). NotebookWrite. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NotebookWrite.html