PrivateKey
PrivateKey[assoc]
公開鍵暗号化システムのうち,鍵のペアの秘密部分を表す.
詳細
- PrivateKeyオブジェクトは,Encrypt,Decrypt,GenerateDigitalSignature等の関数とともに使うことができる.
- PublicKeyオブジェクトによって暗号化されたデータは,対応する特定のPrivateKeyオブジェクトによってのみ復号化することができる.
- PrivateKeyオブジェクトとPublicKeyオブジェクトの対応するペアは,GenerateAsymmetricKeyPairで生成することができる.
- PrivateKey[…]["prop"]を使って秘密鍵の特性が抽出できる.
- 次は,PrivateKeyの基本特性である.
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"Type" 暗号タイプ "PrivateByteArray" バイト配列としての秘密鍵 "PublicByteArray" バイト配列としての公開鍵 "PrivateHexString" 16進数列としての秘密鍵 "PublicHexString" 16進数列としての公開鍵 "PrivateKeySize" 秘密鍵のサイズ(単位:ビット) "PublicKeySize" 公開鍵のサイズ(単位:ビット) - 使用可能な暗号タイプは"RSA"と"EllipticCurve"がある.
- 次は,"RSA" の追加特性である.
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"PrivateExponent" 秘密指数 "PublicExponent" 公開指数 "PublicModulus" 公開係数 "Padding" 埋込みモード - 次は,"EllipticCurve"の追加特性である.
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"CurveName" 楕円曲線名(例:"sec256k1") "PrivateMultiplier" 秘密乗数 "PublicCurvePoint" 公開曲線点 "Compressed" 公開鍵が圧縮形式かどうか - "CurveName"の可能な設定は$CryptographicEllipticCurveNamesにリストされている.
- PrivateKey[…]["Parameters"]は,オブジェクトに含まれる全情報を連想として与える.
- PrivateKey[…]["Properties"]は使用可能な特性のリストを与える.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (2)
有効な秘密鍵オブジェクトのコンストラクタとしてPrivateKeyを使うことができる.
16進数列として与えられた既存の鍵から有効なPrivateKeyオブジェクトを構築する:
特性と関係 (2)
GenerateAsymmetricKeyPairによって作られたPrivateKeyオブジェクトは鍵の特性の完全集合を含んでいる:
有効な秘密鍵オブジェクトを再構築するためにすべての特性を与える必要はない.楕円曲線については,秘密乗数を指定するだけで十分である:
ByteArray表現を使う:
RSA用のPrivateKeyオブジェクトを再構築するために,秘密指数と公開係数の両方を与える:
はじめにGenerateAsymmetricKeyPairから得たのと同じオブジェクトを再構築する:
テキスト
Wolfram Research (2015), PrivateKey, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateKey.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2015. "PrivateKey." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateKey.html.
APA
Wolfram Language. (2015). PrivateKey. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PrivateKey.html