RecurrenceFilter
RecurrenceFilter[{α,β},x]
係数 α と β を持つ線形再帰方程式を使って x をフィルタする.
RecurrenceFilter[tf,x]
TransferFunctionModel tf で定義された離散時間フィルタを使う.
RecurrenceFilter[…,x,{y0,y1,…}]
指定されたリスト{y0,y-1,…}を初期条件として使う.
RecurrenceFilter[…,image]
image をフィルタする.
RecurrenceFilter[…,sound]
サンプル sound オブジェクトをフィルタする.
詳細とオプション
- RecurrenceFilter[{α,β},x]は,n が1からLength[x]までとして,再帰方程式 を解いて原因入力 x に応答 y を与える.ただし,i はLength[α],j はLength[β]である.
- RecurrenceFilter[{α,β},x]は初期条件 を使う.
- RecurrenceFilter[{α,β},x]は となるように入力 x を充填する.この値はPaddingオプションで変更することができる.Padding->Noneとすると,応答 y は事実上 yjから始まり,出力次元は通常入力よりも小さくなる. »
- 指定された係数 α と β は,それぞれ所望の伝達関数モデルの分母多項式係数と分子多項式係数である.
- RecurrenceFilter[tf,…]では,tf は単一入力単一出力(SISO)の系でなければならない.
- RecurrenceFilterは,任意階数の数値配列,2Dおよび3Dの画像,サンプルサウンドオブジェクトに使うことができる.各チャンネルには別々に作用する.
- 可能な sound オブジェクト
-
SampledSoundList[{a1,a2,…},r] リストとして与えられた振幅レベル SampledSoundFunction[f,n,r] 関数によって生成された振幅レベル Sound[prims,…] prims からSoundNoteオブジェクトを除外する - 画像および多次元配列に適用された場合には,指定されたフィルタがレベル1から始めて各次元に連続的に適用される.
- 多チャンネル画像およびサウンドオブジェクトの場合は,RecurrenceFilterは各チャンネルに別々に適用される.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
オプション (1)
Padding (1)
特性と関係 (5)
Mapを使って行のみにフィルタを適用する:
1D配列では,OutputResponseはRecurrenceFilterと等価である:
差分方程式を使ってフィルタを描写する際にRecurrenceTableを使う:
ListConvolveおよびRecurrenceFilterは非再帰デジタルフィルタに対して同等の結果を返す:
テキスト
Wolfram Research (2012), RecurrenceFilter, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RecurrenceFilter.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2012. "RecurrenceFilter." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/RecurrenceFilter.html.
APA
Wolfram Language. (2012). RecurrenceFilter. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RecurrenceFilter.html