TimeZoneConvert
TimeZoneConvert[time,timezone]
日付または時間のオブジェクト time を指定された時刻帯 timezone に変換する.
TimeZoneConvert[time]
現行の$TimeZoneの値に変換する.
TimeZoneConvert[{time1,…,timen},timezone]
time1から timenまでを指定された timezone に変換する.
詳細
- time 指定はDateObjectまたはTimeObjectの式でなければならない.
- 次は,timezone の可能な設定である.
-
n GMTに加える時間数 "zone" 名前付きの時刻帯 Entity["TimeZone", "zone"] "TimeZone"実体で指定される時刻帯 loc 指定された場所に関連付けられた時刻帯 Automatic 時刻帯を自動的に決定する None 時刻帯の情報は指定しない - 数値の n は現地時間を得るためにグリニッジ標準時(GMT) に加えなければならない時間数を表す.
- "zone"を文字列で指定すると,関連付けられた名前付きの時刻帯で結果が返される.
- 例としての時刻帯文字列には,"America/Chicago","Europe/London","Asia/Tokyo","Zulu"がある.
- EntityList["TimeZone"]で使用可能な時刻帯実体のリストが得られる.
- 場所指定 loc に対しては,指定された場所EntityまたはGeoPositionに関連付けられた時刻帯が使われる.
- TimeZoneConvert[time,Automatic]は時刻帯の値を自動的に決定するように指定する.利用できる時刻帯情報がない場合はデフォルトの$TimeZoneが使われる.
- TimeZoneConvert[time,None]はTimeZoneNoneでオブジェクトを返す.
- TimeZoneConvert[Missing[…],timezone]はMissing[…]を返す.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (4)
数値によるターゲット指定にはInteger,Real,Rationalの値が使用できる:
時刻帯のID文字列は,通常,"Country/City"の形式である.オフセットの規則は現地の法令で決定され,時間の経過とともに変更される可能性がある:
ターゲットの時刻帯指定には,数値によるオフセットに加えて"TimeZone" Entityを使うことができる:
GeoPositionまたは場所Entityがターゲットとして使われている場合は,その場所に関連付けられた時刻帯が使われる:
特性と関係 (1)
時刻帯の値がNoneの日付については,変換されてももとの日付は変わらない:
考えられる問題 (1)
Entity式の中には時刻帯情報が使えないものがある:
テキスト
Wolfram Research (2014), TimeZoneConvert, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeZoneConvert.html (2022年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "TimeZoneConvert." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeZoneConvert.html.
APA
Wolfram Language. (2014). TimeZoneConvert. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TimeZoneConvert.html