TreeExtract
TreeExtract[tree,pos]
pos で指定される位置にある tree の部分木を抽出する.
TreeExtract[tree,{pos1,pos2,…}]
tree の部分木のリストを抽出する.
TreeExtract[tree,pos,h]
h を各部分木に適用して tree の部分木を抽出する.
TreeExtract[pos]
木に適用可能なTreeExtractの演算子形を表す.
詳細
- TreeExtractを使うとTreeオブジェクトの任意の位置にある部分木の特徴が抽出できる.
- TreeExtract[tree,{i,j,…}]は,整数 i, j, …について,位置{i,j,…}の部分木を抽出する. »
- TreeExtractはTreePositionが返す位置指定やTreeInsertおよびTreeReplacePart等の関数で使われる拡張形式位置指定を使うことができる. »
- 個々の位置指定 pos は{part1,part2,…}で与えることができる.部分指定 partiには以下が含まれる.
-
i i 番目の子 -i 最後から i番目の子 {i1,i2,…} 部分番号 i1, i2, …の子のリスト All すべての子 m;;n m から n までの子 "key" キーが"key"の子 Key[k] 任意のキー k を持つ子 TreeLevel[levelspec] levelspec で指定されたレベルの部分木 TreeCases[pattern] データが pattern にマッチする部分木 TreeSelect[crit] crit がTrueを与える部分木 - TreeExtract[tree,{p1,p2,…}]の{p1,p2,…}は,すべての piがリストの場合は個々の位置指定のリストと解釈される.{p1,p2,…}は,それ以外の場合は個々の位置指定とみなされる. »
- 1レベルから複数の部分を抽出する指定はそのレベルのデータを保持する. »
- TreeExtractは,Partにおけるのと同じキー指定を使って部分木のAssociationを含む木に使うことができる. »
- TreeExtract[pos][tree]はTreeExtract[tree,pos]に等しい.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (4)
スコープ (23)
特性と関係 (10)
TreeExtractは木の部分木を抽出する:
Extractは部分式を直接抽出できる:
pos がリストではなければ,pos と{pos}は同じ指定である:
整数のリスト{i,j,…}について,TreeExtract[tree,{i,j,…}]は…@TreeExtract[j]@TreeExtract[i]@treeに等しい:
TreeExtract[tree,{{i1,j1,…},{i2,j2,…},…}]は{TreeExtract[tree,{i1,j1,…}],TreeExtract[tree,{i2,j2,…}],…}に等しい:
TreeExtractは位置が繰り返し言及されていれば部分木を繰り返し抽出する:
TreeExtractはTreePositionが返す位置のリストを使うことができる:
TreeExtract[tree,{pos1,pos2,…},h]の h は各 posiの部分木を抽出した結果をラップする:
TreeExtract[tree,pos,h]の h は位置 pos の部分木を抽出した結果をラップする:
1レベルの複数の部分を抽出する指定はそのレベルのデータを保持する:
TreeExtract[tree,{p1,p2,…}]は,すべての piがリストなら{p1,p2,…}を個々の位置指定のリストとして扱う:
{{1,2},{3,4}}については,位置{1,2}と位置{3,4}の部分木が抽出される:
考えられる問題 (2)
位置のリストが空なので,TreeExtract[tree,{}]は部分木の空リストを返す:
TreeExtract[tree,{{}}]は位置{}の部分木を抽出するが,これは木全体に当る:
第2引数のリストのリストは常に位置指定のリストとして解釈される:
結果として,Partでは等価である指定がTreeExtractには異なるものとして扱われることがある:
PartとTreeExtractの一貫性が必要なら,リストのリストを使って末尾の余分なリストを削除する:
テキスト
Wolfram Research (2021), TreeExtract, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeExtract.html (2022年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2021. "TreeExtract." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeExtract.html.
APA
Wolfram Language. (2021). TreeExtract. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TreeExtract.html