"Julia" (外部評価システム)
詳細
- Juliaバージョン0.7以降がサポートされる.ExternalFunctionのサポートには,Julia 1.2以降が必要である.
- Wolfram言語でJuliaが使えるよう設定するためには,ワークフローの「ExternalEvaluate用にJuliaを設定する」の手順に従うとよい.
ExternalEvaluateの使用法
- ExternalEvaluate["Julia",code] はJulia REPLでコード列を実行し,Wolfram言語式として結果を返す.
- ExternalEvaluate["Julia""String",code] はJulia REPLでコード列を実行し,Wolfram言語の文字列として出力を返す.
データ型
- Juliaに組み込まれた次の型がサポートされている:
-
Bool True False ブール値True/False Int8, Int16, Int32, etc. Integer 整数 Float16, Float32, etc. Real 実数 Complex{Float16}, Complex{Float32}, etc. Complex 複素数(Juliaから返される場合のみ) String String 文字列 Array List オブジェクトのリスト Dict Association 連想の配列 Set List 重複のない非順序集合 Tuple List 固定長のコンテナ Date, DateTime 日付,日付区間 NaN Indeterminate 非数値 nothing Null 戻り値なし
例題
すべて開くすべて閉じる例 (1)
>とタイプしてドロップダウンメニューからJuliaを選ぶと,評価にExternalEvaluateを使うコードのセルが得られる:
日付はDateObject式としてJuliaから返される:
スコープ (20)
Juliaの配列はListとして返される:
セッションオプション (9)
"ReturnType" (3)
Julia評価システムでは,デフォルトの戻り型は"Expression"である:
"Expression"戻り型では,数,文字列,リスト,連想は自動的にインポートされる:
"String"戻り型は,Julia関数の repr を呼び出すことによって結果の列を返す:
コマンドオプション (10)
"Command" (3)
"ReturnType" (1)
"Arguments" (2)
"Arguments"を使って,引数で評価の結果を呼び出す:
リスト以外の引数が与えられると,関数には単独の引数が渡される:
第一引数としてリストを渡す必要がある場合は,追加のリストで明示的にそれをラップしなければならない:
"Command"内で関数を定義し,"Arguments"で直接それを呼び出すことができる:
Ruleを使っても同じ結果を得ることができる:
ExternalFunctionを生成することによって引数を渡すこともできる:
"TemplateArguments" (3)
コマンドを実行するとき,TemplateExpressionを行内に埋め込むことができる:
"TemplateArguments"を使ってTemplateSlotを明示的に埋めることができる:
リスト以外の引数が与えられると,テンプレートには単独のテンプレート引数が渡される:
第一引数としてリストを渡す必要がある場合,それを明示的に追加のリストでラップしなければならない:
テンプレートスロットに名前を付け,Associationを使うと,テンプレートに名前付きの引数を渡すことができる:
アプリケーション (2)
特性と関係 (2)
NumericArrayは同じ要素タイプを持つ配列としてJuliaに送られる: