Raw (.raw,.arw,.crw,.nef,.nrw,.dng,...)

予備知識

    • MIMEタイプ:image/x-raw-canonimage/x-raw-nikonimage/x-raw-sony...
    • 通常未処理のセンサーデータを保管する.
    • 通常非圧縮データまたは可逆圧縮データを保管する.

Import

  • Import["file.raw"]はRAWファイルをインポートし,可視画像として返す.
  • Import["file.raw",elem]は指定された要素をRAWファイルからインポートする.
  • インポートの形式は,Import["file","Raw"]あるいはImport["file",{"Raw",elem,}]で指定することができる.
  • 一般的な情報は,以下の関数ページを参照のこと.
  • Importファイルからインポートする
    CloudImportクラウドオブジェクトからインポートする
    ImportString文字列からファイルからインポートする
    ImportByteArrayバイト配列からインポートする

ノートブックインターフェース

  • ノートブックフロントエンドにおいて,「挿入 画像」と「開く」メニューはRAWファイルをセルにインポートすることができる.

Import要素

  • 一般的なImport要素:
  • "Elements" ファイル中の有効な要素とオプションのリスト
    "Summary"ファイルの概要
    "Rules"使用可能なすべての要素の規則のリスト
  • データ表現要素:
  • "Data"色の値の配列
    "Graphics"画像を表すGraphicsオブジェクト
    "Image"Imageオブジェクトとして与えられるラスタ画像
    "RawData"センサーが捉えた強度値の配列
    "RawImage"キャプチャした生のセンサーデータを表す画像
    "EmbeddedThumbnail"ファイルの保存されたサムネイル(存在する場合)
    {"Thumbnail",size}指定の size のサムネイル(デフォルトでは size = Small
  • Importはデフォルトで"Image"要素をRAW画像形式に使用する.
  • Importの高度な要素:
  • "BitDepth"ファイルの生の画素を表すのに使用されるビット
    "CameraTopOrientation"写真が撮影されたときのカメラの向き
    "Channels"ファイルで使用される色チャンネルの数
    "ColorProfileData"ColorProfileDataオブジェクトとして与えられる埋込みカラープロファイル
    "ColorSpace"ファイルに使用する色符号化
    "FlashUsed"
  • フラッシュが使用されたかどうか
  • "FilterPattern"デモザイクに使用されるカラーフィルタ配列(cfa)
    "GeoPosition"GeoPositionオブジェックトで表される緯度と経度
    "GPSDateTime"
  • GPSによって登録された画像の作成日時
  • "RasterSize"ラスタ次元
    "RedEyeCorrection"赤目補正を行ったかどうか
    "Summary"
  • ファイルの概要
  • メタデータ要素:
  • "Exif"整形されたExif(交換可能画像ファイル形式)
    "MetaInformation"ファイル内の存在するすべての成形されたメタデータの組合せ
  • ファイルに保存された生のExifは"RawExif"要素を使ってインポートでき,これは連想として返される.
  • すべてのExifタグは別々にインポートできる.一般的なタグには以下のようなものがある:
  • "ApertureValue"レンズの絞り
    "Artist"撮影者または画像の作成者
    "DateTime"画像の作成日時
    "ExposureTime"露光時間(秒)
    "FlashInfo"
  • フラッシュ情報(使用したフラッシュ,赤目補正等)
  • "FNumber"F値
    "FocalLength"実際の焦点距離(ミリメートル)
    "GPSAltitude"GPS位置の標高
    "GPSLatitude"GPS位置の緯度
    "GPSLongitude"GPS位置の経度
    "Make"記録デバイスの製造元
    "Model"装置のモデル名またはモデル番号
    "Software"カメラ,または画像生成に使用された画像入力デバイスのソフトウエアまたはファームウェアの名前とバージョン

オプション

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

RAWファイルをインポートする:

画像の概要:

スコープ  (2)

ファイルで利用できるすべてのImport要素を示す:

画像を指定のサイズでインポートする:

Import要素  (22)

利用できる要素  (2)

利用できる要素のリスト:

すべての要素を規則のリストとしてインポートする:

データ表現  (7)

画像データをインポートする:

最初のいくつかの要素を調べる:

データから画像を作成する:

画像の埋込みサムネイルをインポートする:

Graphicsオブジェクトとしてインポートする:

Imageオブジェクトとしてインポートする:

RAWのデフォルトのインポート要素である:

RAW画像のセンサデータは"RawData"を使ってインポートできる:

生の画像をインポートする:

画像のサムネールをインポートする:

メタデータ  (13)

各色チャンネルを表すのに使用されているビット数を取得する:

写真撮影時のカメラの向きの情報を取得する:

画像チャンネル数を取得する:

エキスポートで使用された色符号化を取得する:

インポートする画像の色空間をImageColorSpaceを使って取得する:

画像の撮影日時を取得する:

Exifメタデータを取得する:

連想から個々のタグを抽出する:

各Exifタグは直接インポートすることもできる:

Exifタグによっては処理されてより詳細な情報を提供する:

生の"FlashInfo"タグと比較する:

デモザイクに使用されたカラーフィルタ配列(cfa)を取得する:

フラッシュが使用されたかどうかを示すタグをインポートする:

ファイルに保管された画像の大きさを取得する:

インポートされた画像に対してImageDimensionsを適用しても同じ結果が得られる:

生のExifデータをインポートする:

生のExifタグはファイルに保存されている実際の値を返す:

"Exif"をインポートするときは,ほとんどのタグは処理される:

画像の概要を取得する:

Importオプション  (4)

ImageResolution  (1)

デフォルトでは画像の解像度はファイルから抽出される:

インポート画像の解像度を指定する:

方向と 方向に異なる解像度を指定する:

"ImageTopOrientation"  (1)

デフォルトでは,画像は撮影時に登録された向きでインポートされる:

画像の向きを指定する:

IncludeMetaInformation  (1)

デフォルトでは利用可能なすべてのメタデータがインポートされる:

メタデータを含まずに画像をインポートする:

RasterSize  (1)

デフォルトでは,オリジナルのサイズの画像がインポートされる:

ラスタサイズをカスタムで指定する: