コードのコンパイル
Wolfram言語は高度なコンパイル機能を備えており,ネイティブの機械コードに変換することのできるWolfram言語コードは増え続けている.高度な型推定によって型を自動的に推定したり,ユーザによる型指定を最小限に抑えたりすることが可能である.WolframコンパイラはLLVMコードを生成し,Wolframシステムによって内部的に使用されるのに適しているだけでなく,外部プログラムへのリンクにも適した実行可能コードが生成できる.
コンパイル済みコードの作成
FunctionCompile — 純関数のコンパイル済みのものを作成する
CompiledCodeFunction — コンパイル済みコードで実装された関数の表現
コードの注釈
KernelEvaluate — コンパイル済みコードではなく評価されたコードで実行される式
KernelFunction — コンパイル済みコードではなく評価されたコードで実行される関数
IfCompiled — 評価処理とコンパイル処理に異なるコードを指定する
Annotation — コードについての任意のヒントや注釈を指定する
型指定 »
Typed — オブジェクトについて想定される型を定義する
"Boolean" ▪ "UnsignedInteger32" ▪ "UnsignedInteger64" ▪ "Integer32" ▪ "Integer64" ▪ "MachineInteger" ▪ "Real64" ▪ "ComplexReal64" ▪ ...
TypeSpecifier — 型指定の構築に使用される要素
"NumericArray" ▪ "PackedArray"
{type1,type2,…}type — 関数の型シグネチャ
TypeHint — 関数本体の中で型を指定する
ForAllType — パラメータを取る型
TypeEvaluate — 評価によって生成される型
LiteralType — 型として使用されるリテラル値
SequenceType — 変数の引数関数を表す型
TypeOf — 式の型
コンパイル済みコードの操作
Information — コンパイル済みコード関数についての情報を取得する
コンパイル済みコードのエキスポート
FunctionCompileExport — 純関数をコンパイルしてオブジェクトファイルを作成する
FunctionCompileExportLibrary — 純関数をコンパイルして共有ライブラリを作成する
FunctionCompileExportString — 指定の純関数のコンパイル済みコードの文字列を与える
FunctionCompileExportByteArray — コンパイル済みコードのバイナリ形式を与える
EmbedCode — 外部コードライブラリの埋込みバージョンを作成する
コンパイル宣言
FunctionDeclaration — コンパイルで使用する補助関数の宣言
LibraryFunctionDeclaration — コンパイルで使用するライブラリ関数の補助宣言
TypeDeclaration — コンパイルで使用する補助型の宣言
OperationDeclaration — 型に付随する操作の補助宣言
CompiledExpressionDeclaration — コンパイルで使用する式が埋め込まれた型の補助宣言
DownValuesFunction — コードのコンパイル時に記号に添えられた定義を使用する
CompilerInformation — 関数と型の宣言についてのコンパイラ特定の情報
コンパイル環境
CreateCompilerEnvironment — コンパイル定義の新しい環境を作成する
$CompilerEnvironment — デフォルトのコンパイラ環境
CompilerEnvironmentAppendTo — コンパイラ環境に補助宣言を加える
CompilerEnvironmentObject — コンパイル定義の環境
コンパイルオプション
CompilerEnvironment — コンパイルで使用するコンパイラ宣言の環境
CompilerOptions — コンパイルのパイプラインに渡される詳細オプション
CompilerRuntimeErrorAction — コンパイルされた関数を実行するときに取られる動作
ProgressReporting — コンパイルの進捗を報告する方法
TargetSystem — コンパイルのターゲットとなるマシンアーキテクチャ
コンパイル済みコンポーネント
CompiledComponent — コンパイラ宣言の名前付きグループ
DeclareCompiledComponent — コンパイル済みコンポーネントに宣言を追加する
BuildCompiledComponent — コンパイル済みコンポーネントの共有ライブラリを構築する
LoadCompiledComponent — コンパイル済みコンポーネントから共有ライブラリをロードしてインストールする
CompiledComponentRawInterface — ビルドコンポーネントから未加工のライブラリインターフェースをロードしてインストールする
軽量数値的コンパイラ
Compile — 基本的な数値評価のためのコードをコンパイルする
CompiledFunction — Compileが作成した関数
Compiled — 自動的にコンパイルを行うかどうかを指定するためのFindRoot等のオプション