AggregationLayer
関数 f を使って任意階数の配列をベクトルに集約する層を表す.
AggregationLayer[f,n]
レベル n の配列を集約する.
AggregationLayer[f,n1;;n2]
レベル n1からレベル n2までの配列を集約する.
AggregationLayer[f,{n1,n2,…}]
レベル n1,n2,…の配列を集約する.
詳細とオプション
- AggregationLayerは,一般に,NetChainやNetGraph等の中で,たたみ込みやプーリングのチェーンの最終ステージとして,空間次元の配列を固定サイズのベクトル表示に変換する際に使われる.
- AggregationLayer[f]は,次元{d1,…,dn}の配列に作用(事実上,関数 f をサイズ d2×…×dnの平滑化されたサブ配列リストに写像)して,サイズ d1のベクトルを生成する.
- AggregationLayer[f,{n1,…,nk}]は,次元{d1,…,dm}で階数 m の配列に作用して,次元Complement[{d1,…,dm},{dn1,…,dnk}]で階数 m-k の配列を生成する.
- f の可能な値には,Mean.Min.Max.Total.Times.Median.Variance.StandardDeviation.MeanDeviation,InterquartileRangeがある.
- AggregationLayer[f]はAggregationLayer[f,2;;All]に等しい.
- AggregationLayerは,NetGraph等で使用するために次のポートを開放する.
-
"Input" 配列 "Output" 配列 - より大きいネットの他の層から推測できない場合は,オプション"Input"{d1,…,dn}を使ってAggregationLayerの入力を次元{d1,…,dn}の配列に固定することができる.
- AggregationLayer[…][input]は層を適用して出力を明示的に計算する.
- AggregationLayer[…][{input1,input2,…}]は,inputiのそれぞれについて出力を明示的に計算する.
- NumericArrayが入力として与えられると,出力はNumericArrayになる.
- Options[AggregationLayer]は層を構築するためのデフォルトオプションのリストを与える.Options[AggregationLayer[…]]はデータについて層を評価する際のデフォルトオプションのリストを与える.
- Information[AggregationLayer[…]]は層についてのレポートを与える.
- Information[AggregationLayer[…],prop]はAggregationLayer[…]の特性 prop の値を与える.使用可能な特性はNetGraphと同じである.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
スコープ (5)
配列の最大値を求めるAggregationLayerを作る:
入力配列の第1,第3,第4次元を集約するAggregationLayerを作る:
入力サイズを指定してAggregationLayerを作る:
AggregationLayerを適用して画像中の全画素を集約し,各色チャンネルの平均値を返す:
AggregationLayerを適用し,色チャンネルを集約してカラー画像をグレースケールの画像にする:
AggregationLayerを適用して変化する次元を集約する:
特性と関係 (1)
AggregationLayer[f,{n1,…,nk}]は以下に等しい:
考えられる問題 (1)
AggregationLayerは記号入力を受け付けない:
テキスト
Wolfram Research (2017), AggregationLayer, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AggregationLayer.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2017. "AggregationLayer." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/AggregationLayer.html.
APA
Wolfram Language. (2017). AggregationLayer. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AggregationLayer.html