AstroRiseSet
AstroRiseSet[astro]
天体 astro の次の出と入りの日付を返す.
AstroRiseSet[astro,etype]
指定された天体 astro について,現在の地理位置から観測される,"Rise"や"UpperCulmination"のようなタイプ etype の次の事象の日付を返す.
AstroRiseSet[astro,etype,loc]
指定された天体 astro について,場所 loc から観測される,指定の天体のタイプ etype の次の事象の日付を返す.
AstroRiseSet[astro,etype,loc,date]
指定の日付以降のタイプ etype の次の事象の日付を返す.
詳細とオプション
- AstroRiseSetは,太陽,月,惑星等の任意の天体が,指定の場所でローカルな地平線あるいは地方子午線を通過する瞬間を計算する.場所は,地球上あるいは太陽系の任意の天体上の場所でよい.
- 次は,AstroRiseSet[astro,etype,…]の可能な事象のタイプ etype である.
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"Rise" 天体 astro が東の地平線を上方に向けて通過する "Set" 天体 astro が西の地平線を下方に向けて通過する "UpperCulmination" 天体 astro が地方子午線をその最高高度で通過する "LowerCulmination" 天体 astro が地方子午線をその最低高度で通過する - AstroRiseSet[astro,{etype1,etype2,…},…]は,指定されたタイプの次の事象の dateetypeiペアのリストを日付ごとに返す.
- AstroRiseSet[astro,…]の astro は,天体領域の実体として,あるいはその実体を曖昧さなしで定義する文字列として指定できる."TrueEquinox"や"NorthGalacticPole"のような名前付きの方角も使うことができる.
- AstroRiseSet[astro,etype,loc,…]の場所 loc は,地理実体あるいは明示的なGeoPosition[{lat,lon}]オブジェクトまたはGeoPosition[{lat,lon},planet]オブジェクトとして指定できる.GeoPosition[{lat,lon,h}]として指定される高度 h は天体の出と入りの回数に影響する.
- DateIntervalオブジェクト dint についてのAstroRiseSet[astro,etype,loc,dint]は,その期間に観測可能な指定のタイプのすべての事象のリストを返す.{date1,date2,All}という表記はDateInterval[{date1,date2}]に等しい.
- AstroRiseSet[astro,etype,loc,{date1,date2,…}]は{datei,AstroRiseSet[astro,etype,loc,datei]}のペアのEventSeriesの集合を返す.
- 次は,AstroRiseSetのオプションである.
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CalendarType Automatic 日付を返す暦 DateFormat Automatic 出力の日付を表示する形式 DateGranularity Automatic 出力の日付の暦粒度 ReferenceAltitude Automatic 出と入りを定義する高度値 TimeDirection 1 次の新月を返すか,前の新月を返すか TimeSystem Automatic 出力の日付の時間系 TimeZone $TimeZone 出力の日付の時刻帯 - 次は,ReferenceAltitudeオプションの可能な値である.
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Automatic 高度0を通過する天体の外縁上部 alt 数値高度 alt を通過する天体の中心 {alt,limb} 数値高度 alt を通過する天体の指定された外縁 - 参照高度角 alt は,Quantity角として,あるいは角度として解釈される数式として与えられる.太陽の特別な場合については,以下が参照高度の従来の値である.
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"Civil" 太陽の中心が高度-6度 "Nautical" 太陽の中心が高度-12度 "Astronomical" 太陽の中心が高度-18度 - 次は,天体の外縁の可能な値である.
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"UpperLimb" 天体の外縁上部 "Center" 天体の中心点 "LowerLimb" 天体の外縁下部 limb -1(外縁下部)から1(外縁上部)までの数値
例題
すべて開くすべて閉じる例 (4)
スコープ (11)
観測地点 (3)
観測した日付 (4)
オプション (8)
CalendarType (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,日付をグレゴリオ暦で返す:
DateFormat (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,日付を長形式で返す:
DateGranularity (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,粒度"Instant"で日付を返す:
ReferenceAltitude (2)
AstroRiseSetは,デフォルトで,天体の外縁上部が高度0となる出と入りの瞬間を報告する:
翌日の日の出を求める.デフォルトで,地平線と太陽の外縁上部が使われる:
TimeDirection (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,指定されたタイプの次の事象を求める:
TimeSystem (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,日付を世界時で返す:
TimeZone (1)
AstroRiseSetは,デフォルトで,日付をユーザの現在地の時刻帯で返す:
アプリケーション (7)
TimelinePlotを使って出と入りの事象を可視化する:
2024年のユーザの現在地の日の出と日の入りの日付をユーザの現在地の時刻帯で計算する:
対応する1日の時刻を1年間に渡って,夏時間への移行も含めてプロットする:
高緯度の場所における日の出と日の入りの時刻を,時刻帯を固定して計算する:
特性と関係 (8)
太陽の(meridian upper transitとしても知られている)極上正中の瞬間を計算する:
太陽の(meridian lower transitとしても知られている)極下正中の瞬間を計算する:
Sunrise[loc,date]はAstroRiseSet["Sun","Rise",loc,date]に等しい:
Sunset[loc,date]はAstroRiseSet["Sun","Set",loc,date]に等しい:
テキスト
Wolfram Research (2024), AstroRiseSet, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AstroRiseSet.html.
CMS
Wolfram Language. 2024. "AstroRiseSet." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/AstroRiseSet.html.
APA
Wolfram Language. (2024). AstroRiseSet. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AstroRiseSet.html