GeoPositionXYZ

GeoPositionXYZ[{x,y,z}]

直交地心座標系の位置を表す.

GeoPositionXYZ[{x,y,z},datum]

指定された測地系を参照する点を表す.

GeoPositionXYZ[{{x1,y1,z1},{x2,y2,z2},},datum]

直交地心座標系における点の配列を表す.

GeoPositionXYZ[entity]

指定された地理実体の直交地心位置を返す.

詳細

  • GeoPositionXYZは地心地球固定デカルト座標系を使う.
  • GeoPositionXYZ[{x,y,z}]座標の数値 x,y,z はメートル単位であると仮定される.
  • GeoPositionXYZ[{x,y,z,t}]は,GMT時刻帯における,1900年1月1日からの秒で計測された時間 t を含む.
  • 明示的な時間を含まないGeoPositionXYZオブジェクトは,現行の日付を想定する.
  • GeoPositionXYZ[{x,y,z}]はデフォルトの測地系"ITRF00"を仮定する.
  • 基準測地系は名前で指定できる.次は,よく使われる名前付きの測地系である.
  • "ITRF00"ITRF (international Terrestrial Reference Frame) 2000
    "NAD27"1927年の北米測地系(North American Datum)
    "NAD83CORS96"1983年の北米測地系(CORS96)
  • 名前付き測地系と基準楕円体の完全リストはGeodesyData[]で与えられる.
  • GeoPositionXYZ[GeoPositionXYZ[{x,y,z},datum1],datum2]は測地系間の変換を行う.
  • GeoPositionXYZ[pos]あるいはGeoPositionXYZ[pos,datum]は,任意の地理的場所からの変換を行う.地理的場所のタイプGeoPositionGeoPositionXYZGeoPositionENUGeoGridPositionを使用することができる.
  • GeoPositionXYZ[pos]は,pos と同じ測地系を使って任意のタイプの測地位置を変換する.
  • 拡張された実体については,GeoPositionXYZ[entity]は,可能な場合は実体の地理的中心の位置を使う.
  • GeoPositionXYZ[][prop]はデカルト地理位置の指定された特性を与える.
  • 次は,使用可能な特性である.
  • "AbsoluteTime"1900年1月1日(グリニッジ標準時)からの秒数としての日付
    ",Count"GeoPositionXYZオブジェクト内の場所の数
    "Data"GeoPositionXYZオブジェクトの第1引数
    "DateList"グリニッジ標準時による日付リスト{y,m,d,h,m,s}
    "DateObject"完全な日付オブジェクト
    "Datum"GeoPositionXYZオブジェクトの測地系
    "Depth"点の深さ:単一の位置については0,位置のリストについては1,
    "Dimension"各位置の座標数
    "PackingType"データがパックされている場合はIntegerまたはReal.それ以外の場合はNone
    "X"数値座標 x (単位:メートル)
    "Y"数値座標 y(単位:メートル)
    "Z"数値座標 z(単位:メートル)
    "XYZ"数値 {x,y,z}3つ組(単位:メートル)
    "XY"数値 {x,y} ペア(単位:メートル)
    "XZ"数値 {x,z} ペア(単位:メートル)
    "YZ"数値 {y,z} ペア(単位:メートル)

例題

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  (4)

地心デカルト座標(単位:メートル)で定義される測地点:

{lat,lon,height}形式に変換する:

測地位置の直交座標:

国際宇宙ステーションの現在の直交座標と時刻:

地心座標をデフォルトの"ITRF00"測地系から"NAD83CORS96"測地系に変換する:

マイクロメートル未満の数値誤差で"ITRF00"測地系に変換し直す:

スコープ  (12)

位置指定  (6)

地球の中心に対して x, y, z の値(単位:メートル)で指定された測地位置:

これを,高さをメートル単位で含む lat-lon 指定に変換する:

1900年からの時間の情報を秒単位で含める:

メルカトル図法を使い,平面地図に投影する.時間情報は保存される:

地理実体の地球の中心に対しての位置を求める:

座標を任意の長さの単位のQuantityオブジェクトとして与える:

他の測地位置タイプからGeoPositionXYZに変換する:

位置をある測地系から他に変換する:

もとの測地系に変換し直す:

地理位置配列  (4)

計算を速くするために,第1引数に位置の配列を使う:

点はすべて一度に変換される:

ここでは,各点が個別に変換されている:

結果は数値誤差に到るまで一致する:

測地系の変更は点の配列を第1引数として使っても速くなる:

GeoPositionXYZは,すべての点の長さと深さが同じである限り,点のネストしたリストを含むことができる:

操作してもネスト構造は残る:

しかで,これは,最初の点には時間指定があるが2番目の点にはないので許されない:

次は,2番目の点が最初の点より深いので許されない:

地理位置のリストを単一の地理位置配列に変換する:

地理位置のリストに変換し直す:

座標の抽出  (2)

特性を使ってGeoPositionXYZオブジェクトから情報を抽出する:

特性を使ってGeoPositionXYZ配列から情報を抽出する:

点は全部で200個ある:

これは,点の行列である.したがって,点の深さは2である:

各点の次元は,x,y,z の座標の3である:

座標の配列はReal型でパックされている:

他の任意の特性は配列の点に対応する値の配列を返す:

一般化と拡張  (3)

半径100キロの球の上の位置を使う:

3Dベクトルに変換する:

ベクトル成分はメートル単位で与えられる:

指定された半軸の楕円体上の位置を使う:

3Dベクトルに変換する:

楕円体上のGeoPositionオブジェクトに変換し直す:

地球以外の地理基準モデル上の位置:

計算は,次の長さの半軸を持つ楕円体について行われる:

アプリケーション  (2)

地表の100個のランダムな点:

上記の点を平面地図上にプロットする:

3D空間でプロットする:

3Dの点情報を経緯度に変換する.例として,多面体の頂点を取る:

12個の頂点を適切な半径の球の上のGeoPositionXYZ 配列として表す:

{lat,lon}ペアのリスト(単位:度)に変換する:

20明太の20の面の測地線周長を含むGeoPathオブジェクトを構築する:

"Equirectangular"図法による,これらの頂点間の測地線:

方位図法を使う:

特性と関係  (6)

緯度と経度の原点の三次元位置:

北極と南極の三次元位置:

以下の半軸を持つ楕円体について,測地座標を直交座標に変換する:

測地緯度60°,経度0,測地高0.15の点 p を取る:

これを直交座標に変換する:

測地座標に変換し直す:

同じ緯度と経度で高さが0の点 q を取る:

楕円体を垂直に切断したものの上で,座標間の関係を表す:

青い線は q における接線に垂直で, 軸に対して60°の角度である:

測地垂直線に沿った p の測地高は pq の距離である:

GeoPositionXYZ[{}]は測地位置の空配列を表す:

位置は1つも含まれていない:

GeoPositionXYZ[]は無効なシンタックスである:

GeoPositionXYZは,地球を中心とした位置を与える.GeoPositionENUは使用する中心を指定する:

ニューヨークはワシントンの接平面より8kmを超える距離だけ下にある:

GeoPositionXYZは,この中心についてはGeoPositionENUと一致する:

地球上の任意の場所を選ぶ:

GeoPositionXYZ位置の対蹠点の座標の符号は逆になる:

Wolfram Research (2008), GeoPositionXYZ, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionXYZ.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2008), GeoPositionXYZ, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionXYZ.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2008. "GeoPositionXYZ." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionXYZ.html.

APA

Wolfram Language. (2008). GeoPositionXYZ. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPositionXYZ.html

BibTeX

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