Get

<<name

ファイルを読み込み,その式をそれぞれ評価し,最後の式の結果を返す.

Get[stream]

ストリームから読み込み,各式を評価し,最後のものを返す.

Get["file","key"]

Encode["source","file","key"]を使って符号化されたファイルを読み込む.

詳細とオプション

  • name がコンテキストマーク文字`で終るWolfram言語のコンテキストの名前である場合,Getはこの名前のファイルを読み込む手続きをする.
  • "context`"の形式の名前については,Getは,デフォルトで,次のファイルを検索する.
  • context.mxDumpSave形式のファイル
    context.mx/$SystemID/context.mx自分のコンピュータシステムのDumpSave形式のファイル
    context.wlWolfram言語ソース形式のファイル
    context/Kernel/init.wl特定のディレクトリのカーネル初期化ファイル
    context/init.wl特定のディレクトリの一般初期化ファイル
    context.mWolfram言語ソース形式のファイル
    context/Kernel/init.m特定のディレクトリのカーネル初期化ファイル
    context/init.m特定のディレクトリの一般初期化ファイル
  • "context`subcontext`"の形式の名前については,Getは,デフォルトで,"context"という名前のディレクトリの中の"subcontext`"を検索する.
  • name がファイルの名前である場合,明示的に任意の拡張子が含まれていなければならない.
  • <<"name"<<nameに等しい.名前が英数字と`, /, ., , !, -, _, :, $, *, ~, ?しか含んでいないなら,クォーテーションマークは省略可能である.この件に関しては,「演算子の入力」により詳細に記されている.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • CharacterEncoding $CharacterEncoding使用する生の文字コード
    Method Automaticストリームの読込みに使用するメソッド
    Path $Path与えられたファイルを検索するディレクトリ
  • Wolfram言語入力ファイルのシンタックスエラーは,filename: line: syntax error in expr という標準的な形で報告される.Getは,シンタックスエラーが検知された後でも,フィアルを読み込もうと努力し続ける.しかし,エラーが検知されると,$Context$ContextPathが,Getが呼ばれたときの値にリセットされる.
  • Get.nbノートブックファイルを読み込み,それを表す低レベルのボックス構造を返す.
  • Get[CloudObject[]]を使ってクラウドからファイルを得ることができる.
  • Get[LocalObject[]]を使ってローカルの永久ストレージからファイルを得ることができる.
  • Get[Databin[]]は,Wolfram Data Dropのデータビンのコンテンツを得る.
  • ローカルファイルを操作するときは,大域変数の$Input$InputFileNameが,Getの実行中に,読み込まれているファイル名とそのファイルの完全パスに設定される.
  • Methodオプションを使うと,指定されたストリームメソッドを使ってストリームが開かれる.これは,Getがファイル名を分解するデフォルトの方法をオーバーライドする.メソッドオプションの値は$InputStreamMethodsの任意のものでよい.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

パッケージをロードする:

以下で,EquationTrekker`コンテキスト中のいくつかの記号を定義する:

ファイルからWolfram言語の入力を得る:

入力が評価される:

スコープ  (2)

局所的オブジェクトにPutおよびGetを使って式を永続的に保存する:

クラウドオブジェクトにPutおよびGetを使って式をクラウドに保存する:

オプション  (3)

CharacterEncoding  (1)

文字コード"ISO8859-7"でパッケージを作る:

同じ文字コードでパッケージを読み戻す:

デフォルトで,$CharacterEncodingの値が使われるが,エラーが出たり異なる結果になったりすることがある:

パッケージファイルを削除する:

Method  (1)

第1引数がパッケージを含む文字列として強制的に読まれるようにする:

デフォルト設定のAutomaticなら,ファイル名と解釈される:

Path  (1)

デフォルトで,ファイルの検索時には$Path上のディレクトリが使われる:

現行ディレクトリだけで検索するように強制する:

特性と関係  (2)

FindFile["context`"]Get["context`"]がロードするファイルを与える:

ファイルをロードする:

EquationTrekkerパッケージが実際にロードされたことを確かめる:

初期化ファイルが確実に1回しか読まれないようにする:

考えられる問題  (1)

<<name の形式は name を評価すべき式としてではなく文字通りのファイル名として扱う:

以下は,変数packageに名前が含まれるファイルではなく"package"と呼ばれるファイルを探す:

Get[name]の形式を使って名前が変数packageに保存されているファイルをロードする:

Wolfram Research (1988), Get, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Get.html (2019年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Get, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Get.html (2019年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Get." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/Get.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Get. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Get.html

BibTeX

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BibLaTeX

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