Hue
Hue[h]
HSB色空間の色相 h の色を表す.
Hue[h,s,b]
色を3種類のパラメータ,色相(hue),彩度(saturation),そして明度(brightness)で指定する.
Hue[h,s,b,a]
不透明度 a を指定する.
Hue["string"]
HTMLの色の名前等から色を返す.
Hue[color]
color のHSB表現を返す.
詳細
- Hueは,HSB(色相,彩度,明度)あるいはHSV(色相,彩度値)としても知られている.
- Hueは,一般に色パラメータの簡単な解釈を許容する色の選択に使われる,RGBColorの円柱変換に対応する.
- パラメータ h,s,b そして a は,すべて0から1の範囲になくてはならない.範囲外の s,b それに a の値は切り捨てられる.この範囲外にある h の値は循環的に取り扱われる. »
- h が0から1へと変化するにつれて対応するHue[h]の色は赤,黄,シアン,青,マゼンタと変化して,ふたたび赤に戻る. »
- Hue[color]を使って任意のColorQ式をHSBに変換することができる.
- Hue["htmlcolor"]を使ってHSB空間におけるHTML色"htmlcolor"を表すことができる.
- 不透明度が指定されていなければ,Hue[h,s,b]はHue[h,s,b,1]に等しい.
- Hue[h,s,b,a]は{Hue[h,s,b],Opacity[a]}に等しい.
- Hue[h]はHue[h,1,1]と同じである. »
- 代替形のHue[{h,s,b}]およびHue[{h,s,b,a}]も使うことができる. »
- 白黒の出力デバイスでは,明度の値に基づいたグレーレベルが使われる.
- ColorConvertを使ってHueを他の色空間に変換することができる.
- 色には次のラッパーを使うことができる.
-
ColorsNear[color,…] color の周りの領域を指定する Directive[…,color,…] 色を他の指示子との組合せで指定する Glow[color] 照明とは雨関係に色を指定する » Opacity[a,color] 不透明度が a の色を指定する Style[expr,color] expr を指定の色で表示する » - 3Dの表面では,明示的なHue指示子で表面の色を指定する.最終的な陰影付けは照明に依存する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (3)
アプリケーション (8)
HSBカラーモデル (5)
RGB立方体からISO色相曲面をプロットする. 色相は,0 (赤),1/6(黄),2/6(緑),3/6(シアン),4/6(青),5/6(マゼンタ)である.原色は,0の赤,1/3の緑,2/3の青である.二次色は,2つの原色を混ぜたもので,例えば1/6の黄色は赤と緑を等分に混ぜたものである:
色相成分をインタラクティブに操作すると,上記の理解が簡単になる:
RGB立方体からISO彩度曲面をプロットする.結果として得られるISO彩度曲面は六角錘で,HSBモデルは六角錘モデルとしても知られている:
RGBColor[r,g,b]の彩度は(Max[r,g,b]-Min[r,g,b])/Max[r,g,b]で得られる.彩度0は灰色の線,つまり に相当する:
彩度1は(上記から分かるように),,のいずれかの曲面である:
ISO明度曲面をプロットする.RGBColor[r,g,b]の明度はMax[r,g,b]で与えられる.これは,任意の色チャンネルからの最大出力である:
明度0は黒,すなわちRGBColor[0,0,0]に対応する:
RGB立方体中のISO彩度曲面をプロットする.Hue[h,s,b]の彩度 c は c==s b で与えられる.結果は彩度 sc/b になる:
RGBColor[r,g,b]の彩度は同じ明度の灰色の点までの距離である.結果の式はMax[r,g,b]-Min[r,g,b]で,この式を使って以下を可視化することができる:
ISO彩度曲面をISO明度曲面と組み合せて,交点が多面体曲線であることを示す.色相は,白いRGBコーナー()から分かるように,この多面体曲線周囲の赤から始まる時計回りの長さの比である:
考えられる問題 (1)
プロット関数で,ColorFunctionScalingを使って変数の大域的スケーリングを制御する:
テキスト
Wolfram Research (1991), Hue, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Hue.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "Hue." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/Hue.html.
APA
Wolfram Language. (1991). Hue. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Hue.html