ImageEffect

ImageEffect[image,"effect"]

指定された画像効果を image に適用する.

ImageEffect[image,{"effect",params}]

パラメータ params を使う.

ImageEffect[video,]

video のフレームに画像効果を適用する.

詳細とオプション

  • ImageEffectを使って,芸術的効果,動きのぼかし,低光ノイズ,色覚異常その他の画像効果のシミュレーションを行うことができる.
  • 色変換
  • "ColorBoosting"コントラストブースティング効果
    {"ColorTones",{col1,col2,}}coliから色度をマップして強度値を増す
    "Decolorization"コントラストを保った脱色
    {"DetailEnhancing",σ,μ}空間的拡散 σ と画素値の拡散 μ を使った詳細の強調
    {"Posterization",n}各チャンネルで n レベルを使ったポスタリゼーション効果
    "Sepia"セピア色で画像を表す
    {"Solarization",t}ソラリゼーション(サバティエ効果)
  • 様式化効果
  • {"Charcoal",x}木炭デッサンの効果
    {"Comics",{t1,t2}}黒白閾値 t1および t2による漫画効果
    "EdgeStylization"画像の様式化効果
    {"Embossing",x,α}角度 α で量 x のエンボス
    {"Jitter",r}範囲 r 近傍のジッター画素
    {"MotionBlur",d,α}サイズ d,角度 α (単位:ラジアン)で動きをぼかす
    {"OilPainting",x}芸術的な油絵の効果
    {"Stippling",n}異なる密度レベルを n 使ったスティップリング
  • 色覚異常
  • "Deuteranopia"緑に無感覚.緑と赤を混同
    "Protanopia"赤に無感覚.緑と赤を混同
    "Tritanopia"青に無感覚.青と黄色を混同
  • フレーム効果
  • {"FadedFrame",depth,sides,method}徐々に消えるフレームを使う
    {"TornFrame",depth,sides,freq}紙が破れたような効果を加える
    {"Frame",f,depth,sides}任意のフレームの形 f を指定する
    {"Vignette",r,color}中央から明るさを減ずる
  • デフォルトで,sidesAllであると想定される.LeftRightBottomTopのリストを与えると,指定した辺だけを変えることができる.
  • パラメータ depth は外側からのフレーム深度に対応し,画素数あるいはScaled[s]で与えることができる.s×GeometricMean[ImageDimensions[image]]の画素が影響を受ける.
  • {"FadedFrame",depth,sides,method}method は,"Cosine""Exp""Linear""Log""Rounded""SCurve"のいずれかでよい.
  • 擬似ランダムノイズ効果
  • {"Noise",a}振幅 a でゼロ平均の一様ノイズ
    {"GaussianNoise",σ}ゼロ平均で標準偏差 σ のガウスノイズ
    {"PoissonNoise",a}a のポアソン(Poisson)ノイズ
    {"SaltPepperNoise",f}画像との割合 f のごま塩ノイズ
  • {"SaltPepperNoise",{fs,fp}}を使ってさまざまなゴマ塩効果を指定する.
  • 各場合につき,"effect"{"effect",}の代りに使い,パラメータのデフォルト値を使うことができる.
  • {"PoissonNoise",a}を使う場合は,ノイズの尺度 σ100×(1-a)/a と定義され,各画素値 pPoissonDistribution[p×σ]/σ で置換される.
  • 組成効果
  • {"NestedComposition",n,scale,θ,pos,opos}n をスケールとし,image の回転コピーを繰り返し組み合せる
  • ImageEffect[]を使って使用可能なすべての画像効果のリストを得ることができる.
  • ImageEffectは,1チャンネル画像に対してはグレースケール画像を返す.他の画像はすべてRGBに変換される.
  • ImageEffectは,ある種のメソッドに使うシードを指定するRandomSeedingオプションを取る.デフォルトで,関数が呼ばれるたびに自動的にシードし直すRandomSeeding->Automaticが使われる.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

木炭デッサン効果を出す:

ポアソンノイズを加えることで,雑音の多い画像を作る:

スコープ  (27)

基本的な用法  (2)

画像効果を出す:

動画のフレームに効果を適用する:

色変換  (7)

画像の明るさのコントラストを拡張することで色の見え方をよりはっきりさせる:

色のリストの色度を徐々に強度が増す値に適用する:

局所的なコントラストは保ちながら画像をグレースケールに変換する:

標準的な"Grayscale"変換と比較する:

空間と色スケールを指定することで画像の詳細さのレベルを向上させる:

ポスタリゼーション効果を出す:

グレースケール画像のポスタリゼーション:

セピア効果を出す:

カラー画像にデジタルソラリゼーション効果を適用する:

明示的な閾値を持ったソラリゼーション効果:

様式化効果  (8)

木炭デッサン効果:

画像を古い漫画本の絵として変換する:

エンボス効果を出す:

密度の異なるランダムな点で画像を可視化する:

ジッタ効果:

短いジッタ半径を指定する:

デフォルトの角度45度を使って,画像に動きのぼかしを適用する:

カラー画像を油絵のスタイルで描画する:

平滑化しエッジをハイライトすることで画像にスタイルを施す:

色覚異常  (1)

さまざまなタイプの色覚異常のシミュレーションを行う:

フレーミング効果  (4)

エッジをぼかすことで画像に枠を付ける:

右と下のエッジだけを画像の境界1/3から始めてぼかす:

破れ紙効果を使って画像に枠を付ける:

任意の関数を使って枠を指定する:

画像にビネット効果を加える:

ノイズ効果  (4)

一様ノイズを画像に加える:

ガウスノイズを画像に加える:

画像にポアソンノイズを加える:

ごま塩ノイズを画像に加える:

合成効果  (1)

画像とそのスケールされたバージョンの組合せをネストさせる:

それぞれが0.9倍にされ5度回転された画像のコピー20枚を組み合せる:

アプリケーション  (1)

赤緑色盲と(角分解機能の低下による)ぼかしを使って,犬の視覚のシミュレーションを行う:

特性と関係  (1)

画像処理関数を組み合せることで他の効果を出す:

インタラクティブな例題  (2)

エンボス効果のパラメータをインタラクティブに変更する:

画像のインタラクティブで再帰的な繰返し:

Wolfram Research (2008), ImageEffect, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageEffect.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2008), ImageEffect, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageEffect.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2008. "ImageEffect." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageEffect.html.

APA

Wolfram Language. (2008). ImageEffect. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageEffect.html

BibTeX

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BibLaTeX

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