ImagePerspectiveTransformation

ImagePerspectiveTransformation[image,m]

行列 m で指定された一次分数変換を image の各画素の位置に適用する．

ImagePerspectiveTransformation[image,tf]

tf で与えられるTransformationFunctionを使う．

ImagePerspectiveTransformation[image,…,size]

指定された大きさの画像を与える．

ImagePerspectiveTransformation[video,…]

動画のフレームを変換する．

詳細とオプション

ImagePerspectiveTransformationは，一般に，カメラの位置，向き，場面の視界の変更に使われる．

次のケースに対応する変換行列 m

	image 2D，m 2×2	AffineTransform[m]
	image 2D，m 3×3	LinearFractionalTransform[m]
	image 3D，m 3×3	AffineTransform[m]
	image 3D，m 4×4	LinearFractionalTransform[m]

次は，size の可能な設定である．

	Automatic	自動画像サイズ
	All	入力画像と同じサイズ
	width	明示的な width，高さは自動
	{width,height}	明示的な width と height
	{width,depth,height}	3Dにおける明示的な width，depth，height

ImagePerspectiveTransformationで使用可能なオプション

Background	0	使用する背景色
DataRange	Automatic	もとの画像の座標範囲
Masking	Full	変換する関心領域
Padding	0	充填法
PlotRange	Automatic	結果の画像の座標範囲
Resampling	Automatic	リサンプリングの方法

DataRangeのよく使われる設定値

	Automatic	2Dでは，3Dでは
	Full	2Dでは，3Dでは
	{{left,right},{bottom,top}}	2Dでの明示的な座標範囲
	{{left,right},{front,back},{bottom,top}}	3Dでの明示的な座標範囲

結果の画像の座標系はPlotRangeオプションで指定される．次はよく使われる設定値である．

	Automatic	DataRangeの設定値と同じ
	All	変換された全画素を含めようとする
	Full	入力画像と同じ範囲
	{{left,right},…}	明示的な座標範囲

PlotRangeがAutomaticではない場合は，size はもとの画像の大きさとPlotRangeとDataRangeの比に基づいて選ばれる．
Maskingオプションは以下のいずれかである．
All 入力画像のみ

Full 入力画像と充填

mask 任意のマスク画像
使用可能な size 指定については，ImageResizeの解説ページを参照のこと．

例題

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例 (2)

透視変換を使って画像を変換する：

3D画像の透視変換を行う：

スコープ (13)

データ (4)

グレースケールの画像をを係数としてスケーリングする：

カラー画像を変換する：

動画のフレームを変換する：

3D画像を変換する：

変換 (8)

二次元画像 (4)

純粋なリスケーリング：

画像の時計回りの回転：

せん断変換：

純粋な平行移動：

一般的なアフィン変換：

透視変換：

幾何変換関数を使って画像を回転させる：

画像の反対側のコーナーの周りで回転させる：

画像の中心の周りで回転させる：

ShearingTransformを使って画像をせん断する：

一般的なTransformationFunctionオブジェクトを使って画像を変換する：

三次元画像 (4)

3D画像の純粋なリスケーリング：

3D画像を軸の周りで回転させる：

垂直方向のみでの3D画像の純粋な平行移動：

RotationTransformを使って3D画像を回転させる：

3D画像のアフィン変換：

3D画像の線形分数変換：

サイズ (1)

サイズの値をAutomaticにすると，通常はもとの画像と同じ大きさの画像が返される：

PlotRangeが指定されていると，返される画像サイズはもとのサイズとプロット範囲によって決まる：

値Allを使うと，もとの画像と同じサイズの画像が常に返される：

結果の画像の幅を指定する：

結果の画像の幅と高さを指定する：

スケールされた値を使う：

定義済みの名前付きサイズの値を使う：

オプション (7)

Background (1)

デフォルトで，黒い背景が使われる：

背景に特定の色を使う：

透過的な背景を使う：

アルファチャンネルがある画像は，デフォルトで透過的な背景を使う：

DataRange (2)

デフォルトで，Automatic DataRangeが使われる：

平行移動を画素座標で定義するときにはDataRangeFullを使う：

カスタムのDataRangeを指定する：

3D画像の平行移動でカスタムのDataRange設定を使う：

Masking (1)

デフォルトで，Masking->Fullが使われ，充填値はもとの画像の外側の画素に使われる：

Masking->Allとすると，もとの画像の外側の画素には背景の値が使われる：

任意のマスクを使う：

Padding (1)

デフォルトで，Padding0が使われる：

名前付きの色を使う：

鏡映の充填を使う：

PlotRange (1)

デフォルトで，PlotRange->Automaticが使われる：

PlotRangeAllオプションを使ってもとの画像から変換されたすべての画素を表示する：

カスタムのPlotRange設定を使う：

PlotRangeFullオプションで画素座標を使う：

Resampling (1)

デフォルトで，三次補間が使われる：

別のリサンプリングメソッドを使う：

アプリケーション (4)

透視変換を使って画像中のカメラの位置を変更する：

本の4つのコーナーを希望の位置にマップする幾何学変換を得る：

この変換関数を画像に適用する：

道路の射影歪みを除去する：

透視法による効果を大きくする：

画像中の建物を取り出す：

建物が直立するように画像をせん断する：

特性と関係 (2)

ImagePerspectiveTransformation[image,{a,b}]はAffineTransform[{a,b}]を image に適用する：

ImagePerspectiveTransformation[image,{a,b,c,d}]はLinearFractionalTransform[{a,b,c,d}]を image に適用する：

考えられる問題 (2)

関数がいくつかの座標を無限大にマップすると，切り取られた出力が表示される：

不可逆変換は劣化した結果を与える：

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	All	入力画像のみ
	Full	入力画像と充填
	mask	任意のマスク画像