VideoMap

VideoMap[f,video]

video の1フレームに相当する動画と音声のデータの一部に f を適用し,新しい動画を返す.

VideoMap[f,video,n]

n 個の動画フレームの重複部分に相当するデータに f を 適用する.

VideoMap[f,video,n,d]

オフセット df をパーティションに適用する.

VideoMap[f,{video1,video2,},]

videoiから抽出された入力のリストに f を適用する.

詳細とオプション

  • VideoMapは,Videoオブジェクトから抽出された動画と音声のパーティションを操作する.
  • VideoMap[f,video,n]を使うと,パーティションは1フレームずつスライドする.
  • 関数 f は以下のいずれでもよい.
  • fv全動画トラックに適用する画像関数
    <|"Image"fi,"Audio"fa|>動画トラックと音声トラックに適用する関数
  • fiおよび faは以下のいずれかでよい.
  • Identityトラックをコピーする
    f任意の関数 f
  • fiおよび faは以下の引数を取ることができる.
  • #ImageImageオブジェクトとしての動画フレーム
    #AudioAudioオブジェクトとしての音声のチャンク
    #Time動画の最初からの時間
    #TimeInterval現行のパーティションの始まりと終りのタイムスタンプ
    #FrameIndex現行の出力フレームの指標
    #InputFrameIndex現行の入力フレームの指標
  • VideoMap[f,{video1,video2,},]で各引数に与えられるデータは, 番目の要素が videoiから抽出されたデータに対応するリストである.
  • 多重トラックの動画オブエジェクトについては,最初の動画あるいは音声トラックからのデータが関数にフィードされる.
  • fiの結果は,結果として単一のあるいは複数の動画トラックになる,単一のImageオブジェクトあるいはそれらのリストである.同様に,faは単一のAudioオブジェクトあるいはAudioオブジェクトのリストを返す.
  • 時間変数の nd は秒単位のスカラーとして,あるいは時間あるいはQuantityオブジェクトのサンプルとして与えることができる.
  • 並列のパーティションを処理する場合はParallelize[VideoMap[]]を使う.
  • デフォルトで,VideoMapは,新規動画を$WolframDocumentsDirectory"Video"ディレクトリに置く.
  • VideoMapは,$VideoEncodersおよび$VideoDecodersで指定される動画コンテナおよびコーデックをサポートする.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • AlignmentAutomaticタイムスタンプとパーティションの位置合せ
    AudioEncodingAutomatic使用する音声符号化
    CompressionLevelAutomatic使用する圧縮レベル
    FrameRate Automatic使用するフレームレート
    GeneratedAssetFormatAutomatic結果の形式
    GeneratedAssetLocation$GeneratedAssetLocation結果の場所
    OverwriteTargetFalse既存ファイルに上書きするかどうか
    SubtitleEncodingAutomatic使用する字幕符号化
    VideoEncodingAutomatic使用する動画符号化
    VideoTransparencyFalse出力動画に透明度チャンネルが必要かどうか

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

動画のフレームを処理する:

時変引数を使って動画フレームを処理する:

2つの動画のフレームを混ぜ合せる:

スコープ  (8)

関数指定  (5)

関数 f は各パーティションについてのデータを持っているAssociationを受け取る:

与えられた連想のキーをチェックする:

個々の動画フレームを処理する:

デフォルトで,動画トラックだけが生成される:

動画と音声のトラックを生成する関数を指定する:

Identity関数を使ってトラックを処理せずにコピーする:

複数の動画トラックを生成するために関数から画像のリストを返す:

複数の音声トラックを生成する:

Nothingを使って特定の評価のためにデータを書き込まないように指定する.平均強度が閾値よりも小さいフレームを除去する:

関数から連想を返してデータがどのトラックに属するかを明示的に指定する:

パーティション指定  (3)

4フレームに対応するパーティションサイズを指定する:

時間Quantityを使ってパーティションサイズを指定する:

デフォルトで,1フレームのオフセットが使われる:

4フレームのオフセットを使う:

時間Quantityを使ってオフセットを指定する:

Scaled量でパーティションサイズに比例するオフセットを指定する:

複数の動画からの画像のバッファを処理する:

オプション  (2)

FrameRate  (2)

FrameRateオプションは結果の動画のフレームレートを指定する:

デフォルトで,もとの動画のフレームレートが保持される:

オフセットが指定されると,入力と同様の再生速度を維持するためにフレームレートが比例して調整される.6フレームごとにサンプルを取る:

使用するフレームレートを指定する:

指定されたフレームレートは出力動画にしか影響せず,関数の連想内で経過する時間には影響しない:

アプリケーション  (6)

時変画像変換を行う:

音声データを使って動画フレームを処理する:

時間とともに大きくなるモザイクを使ってモザイク効果を出す:

各フレームの下部に音声スペクトログラムを加える:

新たなフレームの生成に計算済みのデータを組み込む:

外部時系列データを使って動画トラックに変更を加える:

動画の4隅から複数のトラックを生成する:

結果を見る:

各トラックの最初のフレームを表示する:

特性と関係  (1)

出力動画の特性は,通常は関数の出力から推測される:

入力動画とは特性が異なる動画ファイルを生成する:

考えられる問題  (2)

画像関数は次元に整合性がある画像を生成しなければならない:

音声関数は特性に整合性がある音声オブジェクトを生成しなければならない:

Wolfram Research (2020), VideoMap, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2020), VideoMap, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2020. "VideoMap." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html.

APA

Wolfram Language. (2020). VideoMap. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_videomap, author="Wolfram Research", title="{VideoMap}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_videomap, organization={Wolfram Research}, title={VideoMap}, year={2022}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/VideoMap.html}, note=[Accessed: 21-November-2024 ]}