ViewPoint
Graphics3Dおよび関連関数に与えるオプションであり,3Dオブジェクトを眺める空間上の視点を与える.
詳細
- ViewPoint->{x,y,z}は,オブジェクトを囲む3Dのボックスの中心からの相対的な視点の位置を与える.
- この視点は,境界ボックスの最も長い辺を単位長1とし,境界ボックスの中心を原点{0,0,0}とするスケールされた座標系で与えられる.
- ViewPointに一般的な設定は次の通りである.
-
{1.3,-2.4,2} デフォルト設定 {0,-2,0} 直前 {0,-2,2} 手前上 {0,-2,-2} 手前下 {-2,-2,0} 左端角 {2,-2,0} 右端角 {0,0,2} 真上 - 次の記号的形式も使うことができる. »
-
Above 正の z の方向に沿って上 Below 負の z の方向に沿って下 Front 負の y の方向に沿って手前 Back 正の y の方向に沿って後ろ Left 負の x の方向に沿って左 Right 正の x の方向に沿って右 {Left,Top}等 角 - ViewPointをオブジェクトから離れた距離に選択することで遠近による歪みを少なくすることができる.
- 直交的視界の指定に無限座標を使うことができる. »
-
{0,0,Infinity} 上から見た図(平面図) {0,0,-Infinity} 下から見た図 {0,-Infinity,0} 正面から見た図(正面図) {0,Infinity,0} 後ろから見た図 {-Infinity,0,0} 左から見た図 {Infinity,0,0} 右から見た図 - ViewPointで使用される特殊な座標系における境界ボックスの角の座標は,BoxRatiosオプションの設定によって決定される.
- ノートブックフロントエンドでは,ViewVerticalの設定と同じように,マウスをドラッグすることでViewPointの方位角要素を変化させて3Dオブジェクトを回転させることができる.
- とあるいはを押しながらマウスをドラッグすると,ViewPointは固定したままでViewAngleの値を変え,拡大・縮小ができる.
- ViewVectorやViewMatrixの明示的な設定は,ViewPointの設定に優先する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (5)
カメラはViewPointに置かれていて,ViewCenterに向かっている:
同じViewPointだが,ViewCenterは赤い点になっている:
アプリケーション (1)
ViewPointと擬似カメラの視界の関係を示す:
特性と関係 (6)
ViewVectorは通常の座標系を使う:
長さを掛け,中心に向けることでViewPointをViewVectorに変換する:
ViewAngleは擬似カメラの開口角を制御する:
ViewPointの変換はオブジェクトに逆変換を適用することと同じである:
マウスを使って動的に視界を変更した後で,Optionsを適用して現行カメラのパラメータを得る:
Plot3Dの直交投影を使ってDensityPlotをシミュレーションすることができる:
テキスト
Wolfram Research (1988), ViewPoint, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ViewPoint.html (2008年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "ViewPoint." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2008. https://reference.wolfram.com/language/ref/ViewPoint.html.
APA
Wolfram Language. (1988). ViewPoint. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ViewPoint.html