ExtractArchive

ExtractArchive[source]

アーカイブ file を拡張し,その内容を現行ディレクトリに保存する.

ExtractArchive[source,dir]

アーカイブ file の内容をディレクトリ dir に保存する.

ExtractArchive[source,dir,pattern]

名前が pattern に合致するファイルだけ抽出する.

詳細とオプション

  • ExtractArchiveを使ってアーカイブファイルからファイルを抽出し,作成したファイルとディレクトリの名前を返すことができる.
  • ExtractArchiveは,ZIP,TAR,GZIP,BZIP2,ZSTD,7z,RAR,ISOを含むさまざまなファイル形式をサポートする.
  • ExtractArchive[source,]source は以下のいずれでもよい.
  • File["file"] または "file"$Path上で検索されたファイル名
    URL["url"] または "url"HTTP,HTTPS,FTP URL
  • デフォルトで,ExtractArchiveは抽出したコンテンツをDirectory[]が与える現行の作業ディレクトリに保存する.
  • 抽出するアーカイブは,相対あるいは絶対ファイル指定を使って指定することができる.
  • 宛先ディレクトリは,相対あるいは絶対ディレクトリパスとして与えることができる.
  • デフォルトで,抽出されるアーカイブのファイルがすでに存在する場合,ExtractArchiveはディレクトリやファイルを作成せずに$Failedを返す.
  • ExtractArchiveによって抽出されるディレクトリはすでに存在するものである場合もある.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • CreateIntermediateDirectories True中間ディレクトリを作成するかどうか
    IgnoreCase Falsepattern が大文字小文字を区別するかどうか
    OverwriteTarget False既存ファイルを上書きするかどうか
  • 次は,OverwriteTargetの可能な設定である.
  • Falseアーカイブからの任意のファイルがすでに存在する場合は,何もせずに失敗する
    True任意の既存ファイルを上書きする
    Automatic既存ではないファイルだけを抽出する
    "KeepBoth"既存ファイルはそのままにして,新規ファイルの名前を自動的に選択する
  • ExtractArchive[url]は以下のURLDownloadオプションを取る.
  • AuthenticationNone送信する認証情報
    CookieFunctionAutomatic受け取った各クッキーに適用する関数
    ConnectionSettingsAutomatic接続の速度およびその他の設定
    FollowRedirectsTrueHTTPリダイレクトに従うかどうか
    InteractiveTrueインタラクティブな認証ダイアログを許可するかどうか
    TimeConstraintInfinity応答を待つ時間
    VerifySecurityCertificatesTrueSSLセキュリティ証明書を検証するかどうか
  • ExtractArchive[source]source を削除しない.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

GZIPファイルを解凍し,結果を現行ディレクトリに保存する:

結果のファイルを削除する:

宛先ディレクトリを指定する:

結果のファイルを削除する:

スコープ  (2)

ExampleDataディレクトリからアーカイブを作成する:

結果のアーカイブからJPEGファイルだけを抽出する:

結果のファイルとアーカイブを削除する:

URLからアーカイブを抽出する:

結果のファイルを削除する:

オプション  (4)

CreateIntermediateDirectories  (2)

デフォルトで,自動的に中間ディレクトリが作成される:

作成されたディレクトリを削除する:

宛先パスに中間ディレクトリが作成されないようにする:

IgnoreCase  (1)

ExampleDataディレクトリからアーカイブを作成する:

デフォルトで,ExtractArchiveは大文字小文字を区別するパターンを使用する:

IgnoreCase -> Trueを使って小文字と大文字を等しいものとして扱う:

結果のファイルとアーカイブを削除する:

OverwriteTarget  (1)

ZIPアーカイブを作成する:

アーカイブからJPEGファイルだけを抽出する:

抽出したファイルのうち最初の2つを削除する:

デフォルトで,ExtractArchiveは,宛先ファイルがすでに存在している場合はコンテンツを抽出しない:

OverwriteTarget->Automaticを使って既存ではないファイルだけを抽出する:

OverwriteTarget->Trueを使って任意の既存ファイルを上書きする:

特性と関係  (1)

CreateArchiveはファイルシステム上にzipアーカイブを作成する:

ExtractArchiveは抽出されたコンテンツで新たなファイルを作成するが,ファイルをメモリに読み込みはしない:

Importを使ってアーカイブからWolfram言語に特定のファイルを直接インポートできる:

Wolfram Research (2010), ExtractArchive, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ExtractArchive.html (2020年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2010), ExtractArchive, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ExtractArchive.html (2020年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2010. "ExtractArchive." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/ExtractArchive.html.

APA

Wolfram Language. (2010). ExtractArchive. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ExtractArchive.html

BibTeX

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BibLaTeX

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