ImageRecolor
ImageRecolor[image,regioncolor]
region で指定された image の画素を指定された color で彩色し直す.
ImageRecolor[image,{region1color1,…}]
複数の領域を彩色し直す.
ImageRecolor[video,…]
動画のフレームに彩色し直す.
詳細とオプション
- ImageRecolorを使って,領域内の画素を単色で,あるいは1色の濃淡からなる領域を別の色の濃淡で置換することができる.
- ImageRecolorは,任意の2Dおよび3Dの画像に使うことができる.
- region は,以下の任意のものを使って指定できる.
-
col col に近い値の画素 maskimage グレースケールあるいはバイナリマスクの画像 ColorsNear[col,…] 特定のColorsNearオブジェクトで定義された画素 ImageMarker[markerimage] 置換する色の計算に使われるマーカー画像 - ImageRecolor[img,col1col2]を使って2つの色を入れ替える. »
- 動画入力の再彩色指定は,全フレームについて固定した指定でも時間の関数(開始時点からの秒数)でもよい.
- 次は,使用可能なオプションである.
-
DistanceFunction Automatic 使用する色距離測定基準 MaxColorDistance 0.1 基本色からの最大距離 Method "BrightnessPreserving" 使用するメソッド - DistanceFunctionは,ColorDistanceで使用可能なすべての距離測定基準をサポートする.
- Methodの可能な設定には以下がある.
-
"BrightnessPreserving" 色相と彩度は置換するが,明度は変えない "SaturationPreserving" 明度と色相は置換するが,彩度は変えない "HuePreserving" 明度と彩度は置換するが,色相は変えない "Brightness" 明度だけを置換する "Saturation" 彩度だけを置換する "Hue" 色相だけを置換する
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (10)
オプション (3)
DistanceFunction (1)
MaxColorDistance (1)
MaxColorDistanceを使って,基本色からの最大距離を定義する:
Method (1)
Methodを使って置換のターゲットを指定する:
特性と関係 (7)
入力画像の色空間とデータタイプは,色の置換の影響を受けることがある:
グレースケール画像の画素を色の値で置換するとカラー画像になる:
整数画像では表現できない色で置換すると画像のタイプが変わる:
透明色で色を置換すると画像にアルファチャンネルが加えられる:
MaxColorDistanceの値を小さくするとより細かく制御できる:
TwoWayRuleを使うことは2回連続して彩色をやり直すことと同じである:
色領域を1色多い色で置換するときはColorReplaceを使う:
ImageRecolorは,デフォルトで,置換した色の明度は変えない:
ImageRecolorは,基本色で定義された領域内の置換を行う:
ColorBalanceは,基本色が目的の色にマッチするように画像中のすべての色をスケールする:
FindMatchingColorを使って基本色の選択を向上させることができる.任意の画像の黄色い領域を彩色し直す:
テキスト
Wolfram Research (2019), ImageRecolor, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageRecolor.html (2021年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2019. "ImageRecolor." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageRecolor.html.
APA
Wolfram Language. (2019). ImageRecolor. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageRecolor.html