NumberForm
NumberForm[expr,n]
expr の近似実数を n 桁の精度で出力する.
NumberForm[expr,{n,f}]
n 桁の近似実数を小数点以下 f 桁に出力する.
NumberForm[expr]
NumberFormのデフォルトオプションを使って出力する.
詳細とオプション
- NumberFormは,整数ばかりでなく,近似実数にも機能する.
- 以下のオプションを与えることができる.
-
DefaultPrintPrecision Automatic 機械数のデフォルト出力桁数 DigitBlock Infinity 区切り間の桁数 ExponentFunction Automatic 指数部に適用する関数 ExponentStep 1 指数が増加する際のステップ数 NumberFormat Automatic 仮数,底,指数を組み合せるのに使う関数 NumberMultiplier "×" 乗算を示すのに使う文字列 NumberPadding {"","0"} 左右の充填に使う文字列 NumberPoint "." 小数点を示す文字列 NumberSeparator {",", " "} 小数点以上と以下との間に挿入する文字列 NumberSigns {"-",""} 正負の数字を表す記号のために使う文字列 ScientificNotationThreshold {-5,6} どこから指数表記を使い始めるか SignPadding False 符号の後ろに充填するかどうか - ExponentFunctionとExponentStepを除くオプションはすべて整数ばかりでなく,近似実数にも適用される.
- NumberFormとBaseFormを混在させることができる. »
- NumberForm[expr]のタイプセット形式は,入力で使われる時は expr と同じであると解釈される. »
- NumberFormは,入力を評価するとNumberForm[expr]になるときは出力には現れない. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
オプション (13)
特性と関係 (5)
NumberFormとPaddedFormはデフォルトで同じ仮数と指数を使う:
ScientificFormは小数点の左に1桁持つ:
EngineeringFormは3の倍数の指数を使う:
AccountingFormは指数を使わない:
MatrixFormあるいはTableFormにおける数の表示に影響する:
NumberForm[expr,n]のタイプセット形式は,入力で使われる際は expr と同じであると解釈される:
出力をコピーして入力セルにペーストする.1.2は1.23と解釈される:
NumberFormは,入力を評価するとNumberForm[expr,n]になるときは出力には現れない:
Outには,NumberForm[1.23,2]ではなく値1.23が割り当てられる:
考えられる問題 (2)
要求された精度が低い場合はプレースホルダが必要なことがある:
NumberFormは,出力のトップレベルからが省略された場合でも部分式からは削除されない:
出力はNumberFormではない:
しかし,変数 e はNumberFormなので,続く評価に影響するかもしれない:
NumberFormが介在するため乗算は評価されない:
まず変数に割当てを行い.次に結果にNumberFormを適用することで計算可能性を維持する:
テキスト
Wolfram Research (1988), NumberForm, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberForm.html (2017年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "NumberForm." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2017. https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberForm.html.
APA
Wolfram Language. (1988). NumberForm. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/NumberForm.html