ResourceFunction
Wolfram Function Repository »ResourceFunction[resource]
指定されたリソースに関連付けられた関数を表す.
ResourceFunction[resource,prop]
リソースの指定された特性を与える.
詳細とオプション
- ResourceFunction["name"]は,指定された名前のリソース関数を求めて次の場所を検索する.
-
セション内をローカルに(DefineResourceFunctionからのリソース関数の場合) $PersistencePathで指定された場所 Wolfram Function Repository内 - ResourceFunction[resource]の resource には次の形式が使える.
-
"name" 説明したように分解された関数名 ResourceObject[…] 任意の場所に保存された,タイプ"Function"のリソースオブジェクト CloudObject[…] 関数リソースオブジェクトを含むクラウドオブジェクト LocalObject[…] 関数リソースオブジェクトを含むローカルオブジェクト - ResourceFunction[resource][args …]は,与えられた引数に関数を適用する.
- 使用可能な特性はResourceFunction[resource,"Properties"]で与えられ,通常は以下に加えてResourceObjectの特性も含む.
-
"SymbolName" もとになっている関数の完全修飾文字列名 "FunctionLocation" 定義の保存に使われる,ファイル,オブジェクトまたはメソッド "DocumentationLink" 公開関数のドキュメントのURL - ResourceFunctionには以下のオプションを使うことができる.
-
ResourceSystemPath $ResourceSystemPath 関数を検索する場所 ResourceVersion Automatic 公開されたリソースの選択バージョン - 関数リソース内の関数定義は,通常は,関数が使われるまでは明示的には取り出されない.
- 取り出された関数リソースの定義は,通常は,$LocalBaseにキャッシュされる.
- ResourceObject[ResourceFunction[…]]は,指定された関数を含むリソースオブジェクトを返す.
- ResourceFunction[ResourceFunction[…],prop]は,既存のリソース関数の特性を返す.
- CloudDeploy[ResourceFunction[…]]またはCloudPublish[ResourceFunction[…]]は,リソース関数をクラウドに保存する.
- LocalCache[ResourceFunction[…]]は,リソース関数をLocalObject[…]として保存する.
- ResourceFunctionオブジェクトには,Attributes,Definition,DownValues,FullDefinition,Options,SymbolNameの各関数を使うことができる.
- 新たなリソース関数は,DefineResourceFunctionを使って,またはファイル ▶ 新規作成 ▶ リポジトリアイテム ▶ Function Repositoryアイテムの定義ノートブックで定義できる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
ResourceObjectからの関数を値に適用する:
Associationからリソース関数を作る:
スコープ (7)
ResourceFunctionの2引数形式を使って特性を取り出す:
リソース関数用に定義されたすべての検証試験を実行してTestReportObjectを作成する:
定義された試験がないリソース関数についてはMissingオブジェクトが返される:
リソース関数について定義された試験ノートブック内のすべての試験を見る:
オプション (3)
ResourceSystemPath (2)
ResourceSystemPathを使って,関数リポジトリで公開されているものだけに結果を制限する:
ResourceSystemPathを使ってこのリソースが必ず見付かるようにする:
ResourceVersion (1)
ResourceVersionを使って関数リポジトリから同じリソースの2つのバージョンを入手する:
特性と関係 (3)
2引数のResourceFunctionは,ResourceObjectと同じ値を与える:
ResourceFunctionに属するもとになっているシンボルは"Function"特性で得ることができる:
例えばDownValuesのようにシンボルに対して作用する関数の多くはリソース関数にも使うことができる:
Attributesもそうである:
Optionsもそうである:
考えられる問題 (1)
ホールド属性を持つリソース関数は,ResourceFunction[…]が明示的に頭部として使われた場合にのみ引数をホールドする:
代りにResourceFunction[…][…]を使って属性が確実に機能するようにする:
テキスト
Wolfram Research (2019), ResourceFunction, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ResourceFunction.html.
CMS
Wolfram Language. 2019. "ResourceFunction." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ResourceFunction.html.
APA
Wolfram Language. (2019). ResourceFunction. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ResourceFunction.html