StartExternalSession
外部評価器のリスト »StartExternalSession["sys"]
外部評価器 sys を使って外部セッションを開始し,外部セッションオブジェクトを返す.
StartExternalSession[assoc]
assoc で指定された外部評価器を開始する.
StartExternalSession[{"sys",opts}]
外部評価器にオプション opts を使う.
StartExternalSession[systype]
外部評価器からの出力を指定のタイプに変換するように指定する.
StartExternalSession[DatabaseReference[ref]]
ref で指定されたデータベースを使ってデータベースセッションを開始する.
詳細
- StartExternalSessionは,外部評価器セッションの実装に使うことができる外部プロセスを開始する.このセッションには,ExternalEvaluateにリクエストされた複数の評価が含まれる.
- StartExternalSession[assoc]の連想の要素には以下が含まれる.
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"System" 開始する外部システムまたは言語 "Evaluator" コードの評価に使う評価器 "Name" 評価器の登録名 "ID" 一意的な識別子 "ReturnType" 返すオブジェクトのタイプ("String","Expression"等) "Prolog" このセッションでコマンドが評価される前に実行するコード "Epilog" このセッションでコマンドが評価された後に実行するコード "SessionProlog" セッションの前に実行するコード "SessionEpilog" セッションの後で実行するコード - 必要な唯一のキーは"System"である.これ以外のキーはすべて任意である.
- 以下は,StartExternalSession[sys]の sys の可能な選択肢である.
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"Python" Python "NodeJS" Node.jsを介して実行されるJavaScript "Julia" Julia "Ruby" Ruby "R" R "Shell" Bash, Sh, Zsh, ... "Jupyter" Jupyterカーネル "SQL" SQLデータベース "SQL-JDBC" JDBCを使ったSQLデータベース - StartExternalSession[sys"type",…]における,あるいは"ReturnType"についての"type"の可能な設定は評価システムに依存するが,代表的なものには以下がある.
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"Expression" Wolfram言語式に変換しようとする "String" 外部評価器による生の文字列出力を与える - StartExternalSession[{sys,"Evaluator"evaluator},…]の evaluator の設定は sys に依存する.以下は可能な設定である.
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"path" 言語実行可能ファイルへのパス DatabaseReference[…] SQLデータベース接続 SQLConnection[…] SQL-JDBCデータベース接続 - 一般に,StartExternalSessionは設定"ReturnType""Expression"を使う.
- StartExternalSession[{"sys",opts}]はStartExternalSession[<"System""sys",opts >]に等しい.
- StartExternalSession[{sys,"ID""id",…}]は,指定された"id"を持つすでに実行中のセッションを返すか,一意的な"id"を持つ新たなセッションを開始するかする.
- FindExternalEvaluatorsは,使用可能な評価器システムのデータ集合を与える.
- ExternalSessionsは,アクティブな外部セッションのリストを与える.
- DeleteObject[ExternalSessionObject[…]]はStartExternalSessionが開始した外部セッションを強制終了して削除する.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
Pythonセッションを開始し,使用可能な任意のインストレーションを自動的に検知する:
DeleteObjectでセッションを終了する:
プロビジョニング済みの環境で新たなPythonのセッションを開始する:
スコープ (16)
基本的な用法 (2)
/usr/bin/python3の実行ファイルを使って外部Pythonセッションを開始する:
ExternalEvaluateへの複数の呼出しにこのセッションを使う:
DeleteObjectでセッションを終了する:
セッションオプション (14)
"ReturnType" (4)
ほとんどのシステムのデフォルトの戻り型は"Expression"である:
"Expression"の戻り型については,数,文字列,リスト,連想は自動的にインポートされる:
"String"の戻り型は結果の文字列を外部言語で返す:
データベースを使用する際のデフォルトの戻り型は"Dataset"である:
"Evaluator" (3)
Associationを使ってPythonプロビジョニングされた環境が開始できる:
"SQL"評価器でFileを使う際のターゲットはSQLiteファイルのパスかDatabaseReference指定でよい:
"ID" (1)
この操作は冪等で,同じ"ID"のセッションを開始すると実行中の同じセッションが返される:
StartExternalSessionを2回実行しても実行中のセッションは1つであることが確かめられる:
"SessionProlog" (2)
特性と関係 (4)
言語しか指定されていない場合は,FindExternalEvaluatorsによって返された最初の評価器が使われる:
外部言語セルは暗黙のうちにStartExternalSessionを呼び出す:
テキスト
Wolfram Research (2017), StartExternalSession, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/StartExternalSession.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2017. "StartExternalSession." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/StartExternalSession.html.
APA
Wolfram Language. (2017). StartExternalSession. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/StartExternalSession.html