DateString
現地の日付と時間を表す完全な文字列を与える.
DateString[date]
与えられた date 指定に対応する文字列を与える.
DateString[{"elem1","elem2",…}]
与えられた順序で指定要素を連結する.
DateString[date,fmt]
日付あるいは時間の指定 date について日付形式 fmt で指定された要素を与える.
詳細とオプション
- DateStringは,一般に,レポートあるいは表における人間に可読な日付,または国際標準あるいは規則に従った機械に可読な日付の生成に使われる.
- DateString[date]の date として,次の日付と時間の指定を与えることができる.
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date DateObject指定 {y,m,d,h,m,s} DateList指定 time AbsoluteTime指定 "string" DateString指定 {"string",fmt} 指定形式から形成された日付文字列 - 日付文字列は,"Year","Month", "Day"等の一連の日付要素によって形成される.頻繁に使われる要素には,"DateTimeShort"あるいは"ISOWeekDate"のような特別な名前が与えられ,日付文字列の要素として使うことができる.
- DateString[elem]はDateString[{elem}]に等しい.
- DateString[date,fmt]の形式指定 fmt には以下が含まれることが多い.
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Automatic 日付形式を自動的に決定する "format" 名前付きの日付形式(例:"ISODateTime") {elem1,elem2,…} 順序付き要素(例:"Year", "Day", …) assoc 日付形式パラメータのAssociation locale ロケール指定(例:"en_US") - locale は,指定されたロケールで与えられるデフォルトの日付形式情報指定を,要素順,言語,文字体系,区切り文字も含めて使う.ロケールは,"en_US"のようなロケール文字列,"LanguageLocale",あるいは"Language"実体を使って指定できる.
- assoc 指定では,次のパラメータが指定できる.
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"Elements" Automatic 含める日付文字列要素 "Language" $Language テキスト要素の言語 "WritingScript" Automatic テキスト要素の文字体系 "Delimiters" Automatic 日付要素間の区切り文字 - "Language"lang 指定には,言語文字列(例:"Spanish"),ISO-639言語コード(例:"es"),"Language"実体,あるいは"LanguageLocale"実体が使える.
- "WritingScript"script 指定には,文字体系の文字列(例:"Latin"),ISO-15924文字体系コード(例: "Latn") あるいは"WritingScript"実体が使える.
- <"Delimiters"delims >では,Riffleの動作に従ってリストの要素間に区切り文字が挿入される.
- 次の,名前付きの形式指定である.
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"Date" 完全な日付 Wednesday 26 July 2023 "DateShort" 短縮形の日付 Wed 26 Jul 2023 "Time" 完全な時刻 11:02:11 "DateTime" 完全な日付と時刻 Wednesday 26 July 2023 11:02:11 "DateTimeShort" 短縮形の日付と時刻 Wed 26 Jul 2023 11:02:11 "ISODate" ISO-8601に即した日付 2023-07-26 "ISOWeekDate" ISOに即した週の日付 2023-W30-3 "ISOOrdinalDate" ISOに即した序数日付 2023-207 "ISODateTime" ISOに即した日付と時刻 2023-07-26T11:02:11 "ISODateTimeMillisecond" ISOに即したミリ秒までの日付と時刻 2023-07-26T11:02:11.123 - ロケールに基づく情報を含む名前付きの形式指定には以下がある.
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"LocaleDateCompact" 数字要素のみを使った日付(例:7/26/23) "LocaleDateShort" 日/月の省略形を使った日付(例:Jul 26, 2023) "LocaleDateLong" 完全な日/月を使った日付(例:July 26, 2023) "LocaleDateFull" 曜日を含む日付(例:Wednesday, July 26, 2023) "LocaleTimeCompact" 秒を除く時刻(例:11:02 AM) "LocaleTimeShort" 秒を含む時刻(例:11:02:11 AM) "LocaleTimeLong" 省略形の時刻帯を含む時刻(例:1:02:11 AM CST) "LocaleTimeFull" 省略されない時刻帯を含む時刻(例:11:02:11 AM Central Standard Time) "LocaleDateTimeCompact" 時刻を含む簡略日付(例:7/26/23,11:02:11 AM) "LocaleDateTimeShort" 時刻を含む中程度の日付(例:Jul 26, 2023, 11:02:11 AM) "LocaleDateTimeLong" 時刻を含む長い形式の日付(例:July 26, 2023 at 11:02:11 AM) "LocaleDateTimeFull" 完全な日付と時刻(例:Wednesday, July 26, 2023 at 11:02:11 AM) - 含まれる厳密な要素とその順序は,ロケールおよび名前付きの形式によって決定される.
- 次は,年に関連する要素である.
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"Year" 完全な年 2005 "YearShort" 2桁の年 05 "YearExact" 小数点以下を含む年 2005.26 "YearFraction" 年の小数点以下の部分 0.256625 "ISOYear" ISO-8601に即した年 2005 "YearSigned" 負の年にマイナス符号を含める -2005 "YearUnsigned" 符号なしの年 2005 "YearADBC" 1000年より前に後置詞を加える 940 AD "YearCEBCE" 1000年より前に後置詞を加える 940 CE "YearRomanNumeral" ローマ数字を使った年 MMV "ADBC" ADまたはBC AD "CEBCE" CEまたはBCE BCE - 次は,月に関連する要素である.
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"Month" 2桁表記の月の名前 08 "MonthShort" 1桁あるいは2桁表記の月の数 8 "MonthExact" 小数点以下を含む月 8.26759 "MonthFraction" 月の小数点以下の部分 0.267586 "MonthName" 月の名前 August "MonthNameShort" 月の名前の短縮形 Aug "MonthNameInitial" 月の名前の頭文字 A "MonthRomanNumeral" ローマ数字を使った月 VIII "MonthRomanNumeralLowerCase" 小文字のローマ数字を使った月 viii - 次は,日に関連する要素である.
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"Day" 2桁表記の日 09 "DayShort" 1桁あるいは2桁表記の日 9 "DayExact" 小数点以下を含む日 9.29518 "DayFraction" 日の小数点以下の部分 0.295176 - 次は,曜日に関連する要素である.
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"DayName" 曜日 Wednesday "DayNameShort" 曜日の短縮形 Wed "DayNameInitial" 曜日の名前の頭文字 W "ISOWeekDay" ISO-8601に即した曜日の数 4 "ISOWeekDayExact" 小数点以下を含む曜日の数 4.29518 "ISOWeekDayFraction" 曜日の数の小数点以下の部分 0.295176 - 次は,時に関連する要素である.
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"Hour" - 2桁の時
19 "Hour12" 12時間時計の2桁の時 07 "Hour24" 24時間時計の2桁の時 19 "HourShort" 1桁または2桁の時 19 "Hour12Short" 12時間時計の1桁または2桁の時 7 "Hour24Short" 24時間時計の1桁または2桁の時 19 "HourExact" 小数点以下を含む時 7.08422 "HourFraction" 時の小数点以下の部分 0.0842222 "AMPM" AMまたはPM PM "AMPMLowerCase" amまたはpm pm - 次は,分に関連する要素である.
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"Minute" 2桁表示による分 05 "MinuteShort" 1桁または2桁表示による分 5 "MinuteExact" 小数点以下を含む分 5.05333 "MinuteFraction" 分の小数点以下の部分 0.0533333 - 次は,秒に関連する要素である.
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"Second" 2桁表示による秒 03 "SecondShort" 1桁または2桁表示による秒 3 "SecondExact" 小数点以下を含む秒 03.199 "SecondFraction" 秒の小数点以下の部分 0.2 "Millisecond" 3桁表示によるミリ秒 019 "MillisecondShort" 1桁,2桁または3桁表示によるミリ秒 19 "MillisecondExact" 小数点以下を含むミリ秒 019.99 "MillisecondFraction" ミリ秒の小数点以下の部分 0.999809 - 次は,年より大きい単位要素である.
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"Millennium" XX00年から始まる -3000 "MillenniumUnsigned" 符号なしの1000年の期間 3000 "MillenniumBeginning01" XX01年から始まる 2001 "Century" XX00年から始まる -2100 "CenturyUnsigned" 符号なしの100年の期間 2100 "CenturyBeginning01" XX01年から始まる 2001 "Decade" 10年の期間 -2010 "DecadeUnsigned" 符号なしの10年の期間 2010 - 次は,複数の日付要素と関連がある要素である.
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"Quarter" 四半期の数字 1 "QuarterName" 四半期 Quarter 1 "QuarterNameShort" 四半期の短縮形 Q1 "Week" 2桁の週 02 "WeekShort" 1桁あるいは2桁の週 2 "WeekExact" 小数点以下を含む週 2.44048 "WeekFraction" 週の小数点以下の部分 0.440478 - 次は,追加的なISO-8601日付要素である.
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"ISOYearDay" 3桁の年の中の日 094 "ISOYearDayShort" 1桁,2桁,あるいは3桁の年の中の日 94 "ISOYearDayExact" 小数点以下を含む年の中の日 94.295 "ISOYearDayFraction" 年の中の日の小数点以下の部分 0.295176 - 次は,時刻帯に関連する要素である.
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"TimeZoneGMTRelative" GMTオフセット GMT-04:00 "ISOTimeZone" ISO-8601に即したGMTオフセット -04:00 "TimeZoneName" 時刻帯の名前 Eastern Standard Time "TimeZoneNameShort" 時刻帯の短縮名 EST - 要素のリスト中に与えられた上記以外の文字列は,出力文字列で,実質的に連結される.
- DateString[]は,デフォルトで,$DateStringFormatで指定された形で出力を与える.
- クラウドでは,$DateStringFormatは$GeoLocationCountryが与えるローカル情報に従って設定される.
- $DateStringFormatの典型的な値について,DateString[{y,m,d,h,m,s}]は秒の端数を切り捨てる.
- DateString[{y,m,…}]では,より短いリストも使うことができる.例えば{y}は{y,1,1,0,0,0}とに等しく,{y,m}は{y,m,1,0,0,0}に等しい.
- 通常の範囲外のm, d, h, m, s の値は適切に変換される.整数値以外の d, h, m, s の値も使うことができる. »
- DateString[{"string",{"e1","e2",…},…]の形式では,"ei"は"Year","YearShort","Quarter","Month","MonthName","Day","DayName","Hour","Hour12","AMPM","Minute","Second"のいずれでもよい.
- DateString[{"string",{"e1","e2",…},…]は"ei"を使って{y,m,d,h,m,s}の要素を埋める.埋められなかったものは,デフォルト値{yc,1,1,0,0,0}を持つと解釈される.yc はその時点の年である. »
- DateString[{"string",{"e1","e2",…},…]では,"ei"は"string"から与えられた順序で抽出し,英数字以外の文字で区切ることができる. »
- DateString[{"string",{"e1","sep12","e2","sep23",…},…]は,指定された明示的なセパレータを用いて要素を抽出する. »
- "*Exact"要素("SecondExact"や"MonthExact"等)については,戻り値の整数部分は通常の要素("Second"や"Month"等)によって与えられる値にマッチする.
- DateString[date]は,指定されたDateObjectのDateFormat値を使って結果の文字列に含まれる要素を決定する.
- DateString[spec,elems]では,spec に対応する時刻と日付は,デフォルトで,$TimeZoneで指定された時刻帯のものであると推定される.ただし,spec が明示的に他の時刻帯を指定している場合はこの限りではない.
- DateString[spec,elems,TimeZone->z]は,時刻帯 z に変換した出力を返す.
- DateString[]は,使用しているコンピュータシステムに設定された日付と時刻を用いる.時刻帯やいわゆる夏時間等の修正は一切行わない.
- DateString[TimeZone -> z]は,使用中のコンピュータが$TimeZoneで指定された時刻帯に設定されているとして,時刻帯 z から推定される日付と時刻を返す. »
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
スコープ (13)
DateObject式とTimeObject式の両方がデフォルトのDateFormat値を含んでいる:
特性と関係 (6)
DateObjectは指定された日付を表す:
AbsoluteTimeは日付を1900年年頭からの秒で表す:
DateListは日付を日付要素のリストとして表す:
DateStringは日付を文字列として表す:
$DateStringFormatを使って出力の書式を定義する:
DateStringはDatePatternにマッチする結果を返す:
DateListPlotを使って 座標の日付文字列を持つデータをプロットする:
DatePlusを使って日付文字列に時間単位を追加する:
DateDifferenceを使って日付間の時間単位数を求める:
テキスト
Wolfram Research (2007), DateString, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DateString.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2007. "DateString." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/DateString.html.
APA
Wolfram Language. (2007). DateString. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DateString.html