MinimalBy

MinimalBy[data,f]

f の値が最小となる要素 ei のリストを返す.

MinimalBy[data,f,n]

n 個の最小の f[ei]に対応する data の要素 ei のリストを返す.

MinimalBy[data,f,n,p]

ソートに順序付け関数 p を使う.

MinimalBy[f]

式に適用可能なMinimalByの演算子形を表す.

詳細

  • デフォルトで,f[ei]の値はSortにおけるのと同じ正規順序でOrderを使って比べられる.
  • MinimalBy[data,f]はデータの最小の要素 eiのリストを入力に現れる順に返す.
  • MinimalBy[data,f,n]は,eif[ei]の昇順にソートして返す.同じ値の f[ei]を持つものは,list に現れる順に取られる.
  • data の形式は以下でよい.
  • {e1,e2,}数,数量,日付等を含む値のリスト
    Association[]値の連想 »
    QuantityArray[]数量配列またはその他の構造化配列 »
    Tabular[]型が一貫した表形式データ »
    TabularColumn[]型が一貫した列データ »
    Dataset[]一般的な階層型データ »
  • 表形式データ tab については,MinimalBy[tab,f,]tab の各行に関数 f を適用する.tab に列キーがあれば行は連想<|col1val1,|>になり,tab に列キーがなければリスト{val1,}になる.
  • MinimalBy[list,f, UpTo[n]]n 個(それより少ない場合はできるだけ多く)の要素を返す. »
  • MinimalBy[f][expr]は,MinimalBy[expr,f]に等しい. »

例題

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  (4)

最後のパートが最小の要素を求める:

MinimalByの演算子形を使って同じことを行う:

すべての最小要素が,出現順に返される:

最初の3つの最小要素を得る:

連想を最小値に切り詰める:

スコープ  (10)

小さい方から4つ(あるいはできるだけ多く)の要素を入手する:

MinimalByは記号式に使うことができる.デフォルトで,正規順序(Order)が使われる:

さまざまな単位が付いた比較可能なリスト中の最小要素を求める:

QuantityMagnitudeを使った比較では,単位情報が失われる:

数値的に最小の要素を求める:

MinimalByQuantityArrayに使うことができる:

MinimalByは,デフォルトで,正規順序に従って日付を並べる:

日付を絶対時間に変換して数値的にソートする:

同様に,日付をDateObject形式に変換してOrderの代りにNumericalOrderを使うこともできる:

ポーランド語のアルファベットの文字を取る:

これを平仮名に音訳する:

次は,標準的な順序によるポーランド語のアルファベットで最も小さい5つの文字である:

次は,ポーランド語の規則による最も小さい5つの文字である:

次は,平仮名音訳の標準的な順序に従ったポーランド語で最も小さい5文字のである:

次は,日本語に音訳されたアルファベット順によるポーランド語の最も小さい5文字である:

100語でTabularColumnオブジェクトを構築する:

最も長い5つの単語を選択する:

結果をリストに正規化する:

指定の列の値が最小であるTabularオブジェクトの4行を求める:

列名の代りに一般的な関数表記を使う:

両方の列の関数を使う:

太陽系の惑星のデータ集合を取る:

衛星数が最小の3つの惑星を求める:

異なる要素 eiについて共通の f[ei]の値があるときは,もとの順序が保持される:

アプリケーション  (3)

ExampleData["Text"]内の使用可能な最も短い4つのテキストを求める:

輝星の数が最も少ない5つの星座を求める:

太陽系の惑星のデータ集合を取る:

質量が最小である2つの惑星を求める:

特性と関係  (3)

MinimalBy[{e1,e2,},f,n]は正規のOrderを使って f[ei]の値を比較する:

TakeSmallestBy[{e1,e2,},f,n]NumericalOrderを使って f[ei]の値を比較する:

特定の順序付関数 p について,MinimalBy[data,f,n,p]TakeSmallestBy[data,f,n,p]に等しい:

連想については,関数 f は値に適用される:

考えられる問題  (1)

デフォルトで,最小要素は,数値順ではなく,OrderedQを使って決定される:

リスト要素の数値を比較する:

Wolfram Research (2014), MinimalBy, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MinimalBy.html (2025年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), MinimalBy, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MinimalBy.html (2025年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "MinimalBy." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2025. https://reference.wolfram.com/language/ref/MinimalBy.html.

APA

Wolfram Language. (2014). MinimalBy. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MinimalBy.html

BibTeX

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BibLaTeX

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