QuantityDistribution
QuantityDistribution[dist,unit]
unit で指定された単位を持つ数量の分布 dist を表す.
QuantityDistribution[dist,{unit1,unit2,…}]
単位が{unit1,unit2,…}の多変量分布を表す.
詳細
- QuantityDistributionは,一般に,母数分布あるいは派生分布,あるいは単位付きの数量データから推定された分布内の数量を使って作られる.
- QuantityDistributionは,自動的に未知の単位文字列を正準形に解析しようとする. »
- QuantityDistribution[dist,unit]はTransformedDistribution[Quantity[x,unit],x dist]に等しい. »
- 分布関数の引数は unit と互換的な単位を持つと想定される. »
- 一変量分布についての分布関数の値は次の単位を持つ.
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CDF 単位なし InverseCDF unit SurvivalFunction 単位なし InverseSurvivalFunction unit - PDFとHazardFunctionの値は次の単位を持つ. »
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一変量連続 dist unit-1 多変量連続 dist unit1-1 unit2-1 … 離散 dist 単位なし - 一変量QuantityDistribution[dist,unit]のモーメントは次の単位を持つ.
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Moment[…,r] unit r CentralMoment[…,r] unit r Cumulant[…,r] unit r FactorialMoment[…,r] unit r - 多変量QuantityDistribution[dist,unit]のモーメントは次の単位を持つ.
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Moment[…,{r1,r2,…}] unit1r1 unit2r2 … CentralMoment[…,{r1,r2,…}] unit1r1 unit2r2 … Cumulant[…,{r1,r2,…}] unit1r1 unit2r2 … FactorialMoment[…,{r1,r2,…}] unit1r1 unit2r2 … - モーメント母関数は引数がQuantityDistributionの単位と互換的な単位付きの数量であることを要求する.
- QuantityDistributionからサンプルを取るとQuantityまたはQuantityArrayが与えられる.
- QuantityDistributionは,Mean,CDF,RandomVariate,QuantityMagnitude,Expectation等の関数とともに使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
スコープ (29)
基本的な用法 (11)
WeibullDistributionに従ってモデル化された寿命のデバイスの平均サービス時間を求める:
CDFの引数は時間の数量であると想定される:
QuantityDistributionの分位点を計算する:
QuantityDistributionからのサンプルはQuantityあるいはQuantityArrayを与える:
選択したモデルに従って238件の保険支払い請求額をサンプルとして取る:
単位付きの数量データについての単位付きの数量分布の対数尤度を計算する:
単位のある連続分布についてのPDF:
これは,確率密度関数について記号式に数量を代入することと矛盾しない:
単位付きの数量のある離散分布のPDFには単位が付かない:
単位付きの数量の連続分布のHazardFunctionには互換単位が付く:
合成データから,太陽光エネルギーが地表に達する分布を推定する:
単位付きの数量分布のQuantityMagnitudeおよびQuantityUnit:
UnitConvertを使って分布を互換単位に変換する:
UnitSimplifyを使って単位を"Volts"に簡約する:
構築 (6)
単位付きの数量を使ってQuantityDistributionの単位を指定することができる:
TransformedDistributionを使ってランダムな単位付き数量の分布を定義する:
推定 (4)
データは二峰性で,二変量正規分布の混合分布がフィットするかもしれないことを示唆している:
EstimatedDistributionはフィットされた母数を持つQuantityDistributionを与える:
FindDistributionParametersは,可能な場合は,Quantity値のある規則を与える:
これらの母数をモデルに代入するとQuantityDistributionになる:
QuantityDistribution[dist,units]におけるマグニチュード分布 dist の母数は数値的である:
派生分布 (8)
QuantityDistributionの切断分布は,別のQuantityDistributionを与える:
QuantityDistributionの打ち切りは別のQuantityDistributionを与える:
互換的QuantityDistributionの混合分布は別のQuantityDistributionを与える:
いくつかのQuantityDistributionをスライスるすると別のQuantityDistributionが与えられる:
スライスされた分布のサンプルを取り,ヒストグラムを可視化する:
単位付き数量分布のProductDistribution:
積分布を評価するとQuantityDistributionになる:
QuantityDistributionの母数混合分布を評価するとQuantityDistributionになる:
順序統計量の分布はQuantityDistributionを与える:
QuantityDistributionのQuantityDistribution:
結果は合成下でのQuantityの動作と一致する:
アプリケーション (8)
イリノイ州シャンペーンからイリノイ州シカゴに向かう車の平均速度は,三角確率変数でうまく説明することができる:
立方体の体積のPDFをプロットする:
NormalDistributionをデータにフィットする:
ヒストグラムを推定PDFと比較する:
あるレストランにおける顧客の待ち時間は指数分布に従い平均5分であると考えられる:
ある部品の寿命は,形状母数が2時間で尺度母数が997.5時間のWeibullDistributionに従う.この部品が300時間以上使用できる確率を求める:
300時間の使用に耐えた部品が500時間後にも使用できる確率を求める:
2015年夏におけるシカゴの毎日の平均気温の分布を推定する:
分布をPERTDistributionにフィットする:
気体分子の任意の方向への速度密度関数は平均0で標準偏差 の正規分布に従う.573Kにおける水素分子の標準偏差:
上記の条件における100個の水素分子の速度のシミュレーションを行う:
重力加速度は,振子の周期 と長さ を測り,を使って測ることができる.5回続けて計測した周期の平均における不確実性はBatesDistributionでモデル化することができる:
振子の長さは分解能が1mmの定規で計測されるので,その不確実性はUniformDistributionでモデル化される:
特性と関係 (6)
無次元単位のQuantityDistributionはマグニチュード分布に自動評価される:
QuantityMagnitudeとQuantityUnitを使って分布と単位を抽出する:
QuantityDistribution[dist,unit]はTransformedDistributionに等しい:
QuantityDistributionの歪度と尖度には単位がない:
単位のある連続分布のPDFの積分は領域上で1になる:
考えられる問題 (4)
QuantityDistributionの階乗モーメントのマグニチュードはマグニチュード分布の階乗モーメントに一致する:
階乗モーメント式は位置母数と尺度母数で一様ではないので,数量母数を直接代入するとエラーが出る:
テキスト
Wolfram Research (2016), QuantityDistribution, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/QuantityDistribution.html.
CMS
Wolfram Language. 2016. "QuantityDistribution." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/QuantityDistribution.html.
APA
Wolfram Language. (2016). QuantityDistribution. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/QuantityDistribution.html