SetOptions
SetOptions[s,name1value1,name2value2,…]
シンボル s に指定されたデフォルトオプションを設定する.
SetOptions[stream,…]または SetOptions["name",…]
特定のストリームに関連付けられているオプションを設定する.
SetOptions[object,…]
NotebookObjectあるいはCloudObjectのような外部オブジェクトに関連するオプションを設定する.
詳細
- SetOptionsは,デフォルトオプションのリストOptions[s]の一定の要素の再定義をする割当てと同値である.
- SetOptionsは,Locked属性を持たないProtectedのシンボルに使用することができる.
- SetOptionsは,新しい形式のOptions[s]を返す.
- SetOptionsをInputStreamやOutputStreamのオブジェクトに使用することができる.特定の名前でストリームが一意的に定まる場合には,Optionsの引数として文字列で与えられた名前を与えることができる.
- SetOptionsは,$Outputの値等のストリームのリストに使用することができる.
- object が$FrontEnd,NotebookObject,CellObject等のフロントエンドオブジェクトを参照する場合,カーネルはフロントエンドに指定された変更を即時実行するリクエストを送る.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (4)
HilbertMatrixのデフォルト精度をリセットする:
これで,HilbertMatrixはデフォルトで機械数を使うようになった:
Range[10]をファイルに書き込んでストリームを閉じる:
セルの設定を回復する.こうすると,ノートブックから設定を継承するようになる:
CloudObjectのPermissionsを変える:
特性と関係 (2)
SetOptionsを使って保護されたシンボルに変更を加えることができる:
このシンボルにはまだ属性Protectedがある:
SetOptionsはPermissionsの値を(所有者のパーミッションを除いて)完全にリセットする:
SetPermissionsは指定されたユーザグループのパーミッションだけをリセットする:
考えられる問題 (2)
SetOptionsはオプションのデフォルト値を変えるためにしか使えない.新たなオプションを加えることはできない:
AppendTo,PrependToおよび同様の関数を使って関数に追加的なオプションを与える:
規則を伴うノートブックのオプションでは,特性の規則に対象とした変更を行うのは厄介なことがある:
CurrentValueを使うと特定の規則を加えたりこれを変更したりするのが簡単になる:
テキスト
Wolfram Research (1988), SetOptions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SetOptions.html (2012年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1988. "SetOptions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2012. https://reference.wolfram.com/language/ref/SetOptions.html.
APA
Wolfram Language. (1988). SetOptions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SetOptions.html