Slider

Slider[x]

x の設定範囲が0から1までのスライダーを表す.

Slider[Dynamic[x]]

設定として x の動的に更新された現在値を取る.x の値はスライダーが動かされるとリセットされる.

Slider[x,{xmin,xmax}]

範囲が xminから xmaxまでのスライダーを表す.

Slider[x,{xmin,xmax,dx}]

刻み幅 dx でジャンプするスライダーを表す.

Slider[x,{{e1,e2,}}]

等間隔の区間が連続する設定 ei に対応するスライダーを表す.

Slider[x,{{{e1,w1},{e2,w2},}}]

eiに対して相対的な区間幅 wiを用いる.

詳細とオプション

  • Slider[]はインタラクティブに操作できる水平のスライダーをノートブックに表示する.
  • Slider[Dynamic[x]]は,スライダーが動かされると x の値をリセットする.Slider[x]はリセットしない.
  • Slider[n,{nmin,nmax,dn}] nmindn が整数のときは整数位置にジャンプする. »
  • Slider[x,{xmin,xmax,dx}]は通常Range[xmin,xmax,dx]が与える位置にジャンプする. »
  • Slider[x]は左から右に進むスライダーを表す.
  • xmax > xminであるSlider[x,{xmax,xmin}]は右から左に進むスライダーを表す. »
  • スライダーの値が与えられた範囲の外側に出るときは,どちらかの端に表示される.
  • Slider[x,{0,1,dx}]はたとえ dx の倍数ではない場合でも,x の位置で表示される.
  • Slider[x,{{e1,e2,}}]において,eiは数字でなくてもよく,いかなる式でもよい. »
  • 次のオプションを使うことができる.
  • Appearance Automaticスライダーの全体的な外観
    AutoAction Falseマウスが上に置かれたときにスライダーを自動的に動かすかどうか
    BaselinePosition Automatic周囲のテキストと相対的な並べ方
    BaseStyle{}スライダーのベーススタイル指定
    ContinuousAction Trueスライダーが動かされるたびに継続的に更新するかどうか
    Enabled Automaticスライダーを有効にするか,灰色(無効)にするか
    Exclusions {}除外すべき特定の値
    ImageMargins 0表示されたスライダーの画像の周りの余白
    ImageSize Automatic表示されたスライダーの画像全体の大きさ
  • Appearanceの可能な設定値にはTinySmallMediumLarge等,および通常"UpArrow""DownArrow"等の他の設定が含まれる.
  • Appearance->"Labeled"はスライダーの現行値を編集可能なラベルとして表示する.
  • BaseStyleの設定値は,一般に現行スタイルシートの"Slider"スタイルで与えられるデフォルトスタイルに加えられる.
  • Slider[]Slider[0.5]に等しい.
  • 結果として表示されるスライダーはキー(Macintoshではキー)を押しながらマウスをドラッグすることで微調整できる.こうするとスライダーはマウス速度の1/20の割合で移動する.キーおよび/またはキーを同時に押しながらマウスをドラッグするとスライダーがさらに細かく操作できる.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

デフォルト範囲がからまででに設定されたスライダー:

その値が動的に更新されるスライダー:

値がからまでの整数値のスライダー:

スコープ  (5)

左から右に動くときに増加するからまでの範囲を使う:

範囲がからまでで右から左に動くときに増加するスライダー:

整数の変数値のみを使う:

有理数のステップを使う:

π をスライダーの増分とする:

記号的範囲を使う:

可能な値のリストを使う:

それぞれの可能な値に対応する相対幅を変更する:

オプション  (20)

Appearance  (4)

異なるサイズ:

ラベルを加える:

プラットフォームの中には,特別の矢印の外観が使用可能なものがある:

Round[x]かに基づく動的な外観を使う:

AutoAction  (2)

デフォルトで,スライダーエリア内でクリックされない限り,スライダーの値は変化しない:

AutoActionに設定すると,マウスがスライダーエリアの上を通るとスライダーの値が変化するようになる:

Background  (2)

背景色を変更する:

背景色を動的に変更する:

BaselinePosition  (2)

周囲のテキストに揃える:

ベースラインの位置を動的に変更する:

ContinuousAction  (2)

デフォルトで,変数は継続的に更新される:

ContinuousActionFalseにすると,スライダーが解放されたときにのみ変数が更新されるようになる:

Enabled  (2)

デフォルトでSliderは有効になっている:

Enabled->Falseとすると,スライダーは無効だが現行状態で可視となる:

Exclusions  (1)

範囲から値を除く:

ImageMargins  (1)

ImageMarginsの設定で,スライダーエリアが大きくできる:

ImageSize  (4)

設定済の値を用いる:

あるいは任意の値を用いる:

第2要素を設定することで,スライダーに用意された高さも制御できる:

完全にカスタマイズ可能な画像サイズ:

アプリケーション  (2)

n 番目の素数を選択する:

π を小数に展開した n 番目の桁を選択する:

色の選択装置:

考えられる問題  (1)

オペレーティングシステムが提供する外観は,他のプラットフォームでは異なることや,利用できないことがある:

一般的な外観は,すべてのプラットフォームで利用できる:

おもしろい例題  (1)

ランダムなサイズのスライダー:

Wolfram Research (2007), Slider, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Slider.html (2008年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2007), Slider, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Slider.html (2008年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2007. "Slider." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2008. https://reference.wolfram.com/language/ref/Slider.html.

APA

Wolfram Language. (2007). Slider. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Slider.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_slider, author="Wolfram Research", title="{Slider}", year="2008", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Slider.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

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