GeoPath
GeoPath[{loc1,loc2},pathtype]
位置 loc1と loc2の間のタイプ pathtype の経路を表すGeoGraphicsプリミティブである.
GeoPath[{loc1,loc2,…},pathtype]
連続する位置 lociをタイプ pathtype の経路で繋ぐことで形成される経路を表す.
GeoPath[{loc1,d,α},pathtype]
初期方位 α で位置 loc1から距離 d 移動する経路を表す.
GeoPath[{{loc11,loc12,…},{loc21,…},…},type,opts]
タイプ pathtype の不連続な経路の集合を表す.
詳細とオプション
- 位置 lociは,度を単位とした緯度と経度の座標{lat,lon}として,GeoPosition[{lat,lon}]として,あるいは名前付き実体Entity[…]として指定することができる.
- 実体は,その"Position"特性で定義される位置として解釈される.
- GeoPathは地理的経路タイプをサポートする.
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"Geodesic" 点と点の間の測地経路 "Rhumb","RhumbLine","Loxodrome" 点と点の間の方位が一定の経路 "GreatEllipse","GreatCircle" 地球の中心を通る平面上の経路 - GeoPath[{loc1,…}]は,タイプ"Geodesic"の経路を表す.
- "Geodesic"経路中の複数の位置 lociについては,連続する位置の各ペアが測地線によって繋がれるが,完全経路は一般に測地的ではない.他の経路タイプについても同じことが言える.
- 距離 diの複数のステップとそれぞれの初期方位 αiとの組合せは,GeoPath[{loc1,GeoDisplacement[{d1,α1}],GeoDisplacement[{d2,α2}],…},pathtype]によって表すことができる.
- 長い経路は,一般に,地図上では直線には見えない.
- 特別の名前付き測地経路
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GeoPath[{"Parallel",lat}] 緯度 lat の緯線,経度方向に360°拡張 GeoPath[{"Meridian",lon}] 経度 lon の経線,緯度方向に180°拡張 GeoPath[{"Parallel",lat,{lon1,lon2}}] 緯度 lat の緯線,経度 lon1から lon2まで GeoPath[{"Meridian",lon,{lat1,lat2}}] 経度 lon の経線,緯度 lat1から lat2まで GeoPath["Equator"] 緯度0°の緯線 GeoPath["NorthernTropic"] 緯度23.4374°の緯線 GeoPath["SouthernTropic"] 緯度-23.4373°の緯線 GeoPath["ArcticCircle"] 緯度66.5622°の緯線 GeoPath["AntarcticCircle"] 緯度-66.5622°の緯線 GeoPath["GreenwichMeridian"] 経度0°の経線 GeoPath["DateLineMeridian"] 経度180°の経線 GeoPath["DateLine"] 国際日付け変更線 - 線の太さは,ThicknessまたはAbsoluteThickness,あるいはThickおよびThinを使って指定することができる.
- 点線・破線は,DashingまたはAbsoluteDashing,あるいはDashed,Dotted等を使って指定することができる.
- 線の陰影あるいは色は,CMYKColor,GrayLevel,Hue,OpacityあるいはRGBColorを使って指定することができる.
- オプションVertexColors->{c1,c2,…}を使って,線の色が,各点に指定された色 ciを補間するように指定することができる.
- 線分の繋ぎ方は,JoinFormで指定することができる.
- 線のキャップはCapFormを使って指定することができる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (8)
オプション (3)
アプリケーション (4)
"LambertAzimuthal"投影法による,測地線の辺を持つ測地三角形:
"Equirectangular"投影法による同じ測地三角形:
移動データは等しいが初期位置が異なる数本の経路.Arrowを使う:
特性と関係 (7)
一定の航程線(すべての経線に対して角度が一定)は,最終的に極について螺線運動をする:
デフォルトの正距円筒測地投影法では,航程線(赤)も測地線(緑)も直線(比較のため黒で示す)ではない:
メルカトル図法では航程線は直線になり,以下では黒線に重なっている:
点の1つを中心とした方位図法では測地線は直線で,これが黒い線に重ねられている:
測地円板あるいは測地円はその中心からの測地線の端点を使って形成される:
測地経路の端点はGeoDestinationを使って計算することができる:
GeoDistanceおよびGeoDirectionを使って経路の移動データを確かめる:
または,GeoDisplacementを直接使う:
ロンドンから北東方向に進み地球を3周する測地経路を構築する:
テキスト
Wolfram Research (2014), GeoPath, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPath.html.
CMS
Wolfram Language. 2014. "GeoPath." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPath.html.
APA
Wolfram Language. (2014). GeoPath. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoPath.html