Permissions
CloudObjectおよび関連するクラウド関数のオプションで,ユーザクラスがアクセスする,あるいは操作を実行するためのパーミッションを指定する.
詳細
- 使用可能な設定
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"Public" 主アクションについて全ユーザがアクセス可 "Private" 所有者のみ "unixstring" Unix文字列形式で指定された全員にパーミッション {class1->per1,class2->per2,…} ユーザのクラスやリクエストによって異なるパーミッション指定 - "Public"設定の場合は,APIFunction,FormFunction,関連構文の実行が可能である.ノートブックおよびCDFオブジェクトは,どちらもインタラクションおよび読込みが可能である.その他のオブジェクトについては,読込みのみが可能になる.
- 可能なユーザクラスまたはリクエスタ
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All ユーザ全員 "Authenticated" クラウドユーザとしてサインインした全員 "Owner" オブジェクトの所有者 {user1,user2,…} ユーザの明示的なリスト PermissionsGroup["name"] パーミッショングループ PermissionsKey["key"] 有効なパーミッションキーを持つリクエスタ <"prop1"val1,"prop2"val2,… > propiが valiにマッチするリクエスタ - ユーザは,クラウドユーザID,$UserURLBase名,あるいは"user-uuid"形式のクラウドユーザUUID文字列で参照することができる.
- リクエストを定義する連想中の可能な要素には以下がある.
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"CloudUserID"form リクエストするユーザのクラウドユーザIDは form に準拠する "GeoLocationCountry"form 推定される発信国は form に準拠する "StartDate"date 現行の日付は指定された日付以降である "EndDate"date 現行の日付は指定された日付以前である - 日付はDateObjectを使って指定される.国は,Entityオブジェクトとして,あるいは("UnitedStates"のような)標準名で指定される.
- "CloudUserID"と"GeoLocationCountry"については,次を使うことができる.
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"prop"value 指定された値だけを許可する "prop"{value1,value2,…} valueiの任意のものを許可する "prop""Disallow"{value1,…} valueiの任意のものを許可しない "prop"<"Allow"aval,"Disallow"dval > 値 aval を許可し,dval は許可しない - "CloudUserID"の値は,ワイルドカード文字の「*」を含む文字列パターンとして与えることができる.
- 特定のクラスのユーザに許可されるパーミッションは,機能のリストを与えることで指定できる.
- コアのファイルに関連した機能
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"Read" オブジェクトからコンテンツを読み込む "Write" オブジェクトにコンテンツを永久的に書き込む "Execute" オブジェクト中のコードを実行する(例:フォームあるいは APIを通して) Automatic オブジェクトに対する主アクションを許可する All オブジェクトに対するすべてのアクションを許可する - コアとなるファイルに関連した機能は,"rwx"等のような形式のUnix風のパーミッション文字列としても指定することができる.
- APIFunction,FormFunctionおよび関連するクラウド関数については,Automaticに関連する主アクションは"Execute"である.ノートブックの場合は"Interact"である.
- ノートブックに関する追加的機能
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"Edit" ノートブックドキュメントの編集を許可する "Save" ノートブックの保存を許可する "CellEdit" 既存セルのコンテンツを編集する "CellCreate" 新たなセルを作る "CellDelete" 既存のセルを削除する "Evaluate" セル中のコードを評価する "Interact" インタラクティブなコンテンツとの使用を許可する(例:Manipulate) - "Write"はCloudObjectの任意の書換えを許可する."Save"はDynamicsやManipulateの状態等,ノートブックビューにおけるインタラクションによって生成された変更しか書き込むことができない.
- "Read"および"Write"は,CloudObjectに永久保存されたものに影響する.
- "Edit"はノートブックビュー中での一時的な変更を許可する.変更を永久に保存するためには"Write"が必要である.
- "Write"は認証されたユーザのみに可能である.
- 指定されたパーミッションにかかわらず,ノートブックの編集とセルの評価はCloudObjectURLType"Environment"ビューでしか使えず,"Object"ビューでは使えない.
- $PermissionsはPermissionsオプションのデフォルト設定を与える.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
スコープ (15)
パーミッションの制約条件 (10)
example.comドメインのユーザIDがあるユーザのノートブックの読込みを許可する:
ユーザIDのワイルドカードパターンに基づいてアクセスを許可する:
example.comのユーザを除く誰もがノートブックにアクセスできるようにする:
特定の場所にいるユーザのノートブックへのアクセスを許可する:
今日から2日間誰もがノートブックにアクセスできるようにする:
誰もが特定の日付までノートブックにアクセスできるようにする:
誰もが今日から2日後から1週間ノートブックにアクセスできるようにする:
アプリケーション (3)
考えられる問題 (2)
Noneは有効なPermissions設定ではない:
代りにPermissions"Private"とするとよいだろう:
Noneは有効なユーザ指定ではない:
テキスト
Wolfram Research (2014), Permissions, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Permissions.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "Permissions." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/Permissions.html.
APA
Wolfram Language. (2014). Permissions. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Permissions.html