関数の合成と演算子形式

Wolfram言語の記号構造を利用すると,演算のパイプラインを形成し,記号的に合成して操作し,引数に適用できる「演算子」を作るのが簡単になる.組込み関数によっては,即座に記号演算子として与えることができるカリー化形式をサポートしている.

f@x 関数の適用 f[x]

Compositionまたは f@*g 左から右への合成 f[g[_]]

x//f 関数の適用 f[x]

RightCompositionまたは f/*g 右から左への合成 g[f[_]]

ApplyTo または x//=f x=f[x]

Construct 頭部と引数から式を構築する

Function 任意の式を適用可能な純関数に変換する

Identity 恒等関数

InverseFunction 記号的な逆関数

Inactive 非アクティブな関数

OperatorApplied 関数を演算子形式として適用されるものに変換する

CurryApplied 一般的な「カリー化」された演算子形式

ReverseApplied 関数を逆順の引数に適用されるものに変換する

演算子形式の関数

Select 式に適用する選択演算子を表す

Map  ▪  Apply  ▪  MapApply  ▪  Comap  ▪  ComapApply

Append  ▪  Prepend  ▪  Insert  ▪  ReplacePart

SelectFirst  ▪  FirstCase  ▪  Cases  ▪  DeleteCases

Position  ▪  Extract  ▪  Delete

AnyTrue  ▪  AllTrue  ▪  NoneTrue

SortBy  ▪  MaximalBy  ▪  MinimalBy  ▪  DeleteDuplicatesBy

関数形式の再配置

Operate pf[x]からp[f][x]を形成する

Through {f,g}[x]から{f[x],g[x]}を形成する

Distribute 記号関数を別の記号関数に分配する

Key 連想から値を抽出する演算子