InterquartileRange
InterquartileRange[data]
data の要素における上位四分位点と下位四分位点の差 を与える.
InterquartileRange[data,{{a,b},{c,d}}]
パラメータ a, b, c, d によって指定された四分位定義を使う.
InterquartileRange[dist]
分布 dist について上位四分位点と下位四分位点の差 を与える.
詳細
- InterquartileRangeはIQRとしても知られている.
- InterquartileRangeは分散についての強力な測度である.これは,外れ値にはあまり敏感ではないことを意味する.
- InterquartileRange[data]は によって与えられる.ただし,はQuartiles[data]で与えられる. »
- MatrixQ data については,四分位範囲は各列ベクトルについて計算される.InterquartileRange[{{x1,y1,…},{x2,y2,…},…}]は{InterquartileRange[{x1,x2,…}],InterquartileRange[{y1,y2,…}]}に等しい. »
- ArrayQ data については,四分位範囲はArrayReduce[InterquartileRange,data,1]に等しい. »
- InterquartileRange[data,{{a,b},{c,d}}]は,母数 a, b, c, d によって定義されるQuartilesを使う.
- 一般的に選ばれる母数{{a,b},{c,d}}には以下がある.
-
{{0, 0}, {1, 0}} 経験的な累積分布関数の逆関数(デフォルト) {{0, 0}, {0, 1}} 線形補間(カリフォルニア法) {{1/2, 0}, {0, 0}} p n に最も近い番号が付いた要素 {{1/2, 0}, {0, 1}} 線形補間(水文学者法,デフォルト) {{0, 1}, {0, 1}} 平均ベースの推定(ワイブル法) {{1, -1}, {0, 1}} 最頻値ベースの推定 {{1/3, 1/3}, {0, 1}} 中央値ベースの推定 {{3/8, 1/4}, {0, 1}} 正規分布の推定 - 母数のデフォルトによる選択値は{{1/2,0},{0,1}}である. »
- data は次の追加的な形式と解釈を持つことがある.
-
Association 値(キーは無視される) » SparseArray 配列として,Normal[data]に等しい » QuantityArray 配列としての数量 » WeightedData もとになっているEmpiricalDistributionに基づく » EventData もとになっているSurvivalDistributionに基づく » TimeSeries, TemporalData, … ベクトルまたは値の配列(タイムスタンプは無視される) » Image,Image3D RGBチャンネル値またはグレースケールの強度値 » Audio 全チャンネルの振幅値 » DateObject, TimeObject 日付のリストまたは時間のリスト » - InterquartileRange[dist]は によって与えられる.ただし,はQuartiles[dist]によって与えられる. »
- ランダム過程 proc については,四分位範囲関数は時点 t におけるスライス分布SliceDistribution[proc,t]についてInterquartileRange[SliceDistribution[proc,t]]として計算できる. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (22)
基本的な用法 (8)
配列データ (5)
行列のInterquartileRangeは列ごとの範囲を与える:
InterquartileRangeは,入力がAssociationのときはその値に作用する:
SparseArrayデータは密な配列と同じように使うことができる:
QuantityArrayの四分位範囲を求める:
日付と時間 (4)
アプリケーション (6)
InterquartileRangeは値の広がりを示す:
InterquartileRangeを使ってデータと分布の一致をチェックすることができる:
年間移動四分位範囲を使って,株式データでボラティリティが高かった期間を特定する:
切り倒された31本のアメリカ桜について,材木の胴回り,高さ,体積の四分位間の範囲を求める:
ランダム過程の経路集合のスライスについて,InterquartileRangeを計算する:
特性と関係 (4)
InterquartileRangeは,線形に補間されたQuantileの値の差分である:
InterquartileRangeは,第1四分位数と第3四分位数の差である:
QuartileDeviationは四分位範囲の半分である:
BoxWhiskerChartは,データの四分位範囲を示す:
考えられる問題 (1)
おもしろい例題 (1)
20個,100個,300個のサンプルについてのInterquartileRange推定値の分布:
テキスト
Wolfram Research (2007), InterquartileRange, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InterquartileRange.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2007. "InterquartileRange." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/InterquartileRange.html.
APA
Wolfram Language. (2007). InterquartileRange. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InterquartileRange.html