構造化されたデータ集合の計算
Wolfram言語の記号文字は,構造化されたデータ集合へのこれまでにないほど柔軟で一般的なアプローチのサポートを可能にする.Wolfram言語はSQLのようなリレーショナルなアプローチ,および非SQLの階層型アプローチを統合することで,新しい種類の非常に強力なデータクエリ言語を,メモリ内直接計算から外部ファイルや外部データベースで裏付けられている計算まで,シームレスなスケーリングと統合する.
Dataset — ネストしたリストと連想を含む一般的な階層的データ集合
Query — データ集合や他の式における階層的クエリを現す
{e1,e2,…} — 値のリスト(List)
<key1->e1,key2->e2,… > — キーと値の連想(Association)
dataset[…] — データ集合に変換を適用する
dataset[[…]] — データ集合の一部を抽出する
データ集合の明示的部分
dataset[[…,part,…]] — 任意のレベルにおける番号付き,または名前付きの部分
All — 指定のレベルの全部分
選択と変換
Select — 基準を満足するように選択された部分
SelectFirst ▪ Count ▪ Counts ▪ CountsBy ▪ GroupBy
Sort ▪ SortBy ▪ Union ▪ DeleteDuplicates
TakeLargest ▪ TakeSmallest ▪ TakeLargestBy ▪ TakeSmallestBy
Lookup — 連想から値の集合を検索する
欠損値
Missing — 欠損値を表す
DeleteMissing — 欠損値を削除する
MissingBehavior — 欠損値を含む計算を制御する
関係データ
JoinAcross — 表を列で結合する
Merge — 連想をキーで結合する
クエリのカスタム構築
データ計算
Total ▪ Mean ▪ Median ▪ Min ▪ Max ▪ ...
基本的な構造化操作
Insert ▪ Delete ▪ Append ▪ Take ▪ Drop ▪ ...
データ集合の表示
Grid ▪ Column ▪ Multicolumn ▪ TabView ▪ MenuView
連想の作成
Association — 規則のリストを連想に変換する
AssociationMap — キーのリストに関数を適用して連想を作成する
AssociationThread — キーのリストと値のリストから連想を作成する
Counts,CountsBy — 値を発生回数に関連付ける
GroupBy — 基準を共有する値を集めてグループ化する
PositionIndex — 値の発生位置の指標を構築する
データ集合の作成
SemanticImport — ファイルをDatasetとしてインポートする
EntityValue — Wolfram KnowledgebaseからDataset形式でデータを取得する
ResourceData — Wolfram Data Repositoryからデータを,多くの場合Datasetとして取得する