EntityValue
実体タイプのリスト »EntityValue[entity,property]
与えられた実体についての指定された特性の値を返す.
EntityValue[{entity1,entity2,…},property]
各 entityiについて指定された特性の値のリストを与える.
EntityValue[class,property]
指定されたクラスの全実体について指定された特性の値のリストを与える.
EntityValue[entity,{property1,property2,…}]
指定された実体についての propertyiの値のリストを返す.
EntityValue[ents,{property1,property2,…}]
ents が表す各実体について propertyiの値のリストを返す.
詳細
- ent が有効な実体または実体クラス構造のとき,ent[property]はEntityValue[ent,property]に等しい.
- property が有効なEntityProperty,EntityPropertyClassまたはEntityFunctionのとき,property[ent]はEntityValue[ent,property]に等しい.
- 特性は,標準名の文字列またはEntityProperty[type,name,options]で指定される.ただし,options には特性限定子を入れることができる.
- EntityValue[ent,property]では,ent に次の形を使うことができる.
-
Entity[…] 単一の実体 EntityClass[…] 名前付きまたは陰的な実体クラス SortedEntityClass[…] 1つまたは複数の特性によって保存されたクラス SampledEntityClass[…] 最初の数個の実体だけを含むクラス FilteredEntityClass[…] 述語でフィルタをかけられたクラス ExtendedEntityClass[…] 1つまたは複数の特性が加えられたクラス AggregatedEntityClass[…] 1つまたは複数の特性について集約することで得られたクラス CombinedEntityClass[…] 2つのクラスの特性を組み合せることで得られたクラス {Entity[…],Entity[…],…} 個々の実体のリスト "type" 指定のタイプのすべての実体 - EntityValue[ent,prop]の prop は以下のいずれでもよい.
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"name" 指定された実体タイプについての名前付き特性 EntityProperty[type,"name"] 完全修飾特性 EntityFunction[…] 計算された特性 EntityPropertyClass[…] 特性の名前付きクラス {EntityProperty[…], …} 特性のリスト - ある種の特性は,一般に,実体タイプについて使用することができるので,Entity["type"],あるいは単に"type"形式の実体引数を使うことができる.
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"Properties" 使用可能な特性のリスト "SampleEntities" 使用可能な実体のサンプルリスト(通常長さ10) "SampleEntityClasses" 使用可能な実体クラスのサンプルリスト(通常長さ10) "EntityCount" 使用可能な実体数 "Entities" 使用可能な実体のリスト "EntityClasses" 使用可能な実体クラスのリスト "PropertyClasses" 使用可能な特性クラスの標準名 "PropertyCount" 使用可能な特性数 - EntityValue[entity,property,"modifier"]には次の修飾子を使うことができる.
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"EntityAssociation" 実体と実体値ー特性値の連想 "PropertyAssociation" 特性と実体値ー特性値の連想 "EntityPropertyAssociation" 指定された実体がキーで値が特性と実体値ー特性値のネストした連想である連想 "PropertyEntityAssociation" 指定された特性がキーで値が実体と実体値ー特性値のネストした連想である連想 "Dataset" 指定された特性がキーで値が特性名と実体値ー特性値の連想であるデータ集合 "Association" 最初のレベルに実体キー,第2レベルに特性キーのネストした連想 "NonMissingPropertyAssociation" 特性と欠落値が削除された実体値ー特性値の連想 "NonMissingEntityAssociation" 実体と欠落値が削除された実体値ー特性値の連想 - 短縮形EntityValue[entity,"modifier"]はEntityValue[entity,EntityProperties[entity],"modifier"]に等しい.
- EntityValue[entity,property,"annotation"]では,次の注釈を使うことができる.
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"Source" 実体ー特性の値に関連したソース情報 "Date" 実体ー特性の値に関連した日付 - EntityValue[EntityProperty[…],"property"]を使って特性のメタデータを検索することができる.メタデータの特性には以下がある.
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"Qualifiers" 使用可能な特性の限定子のリスト "QualifierValues" 各限定子に与えることができる使用可能な値のリスト "Label" 特性のラベル "Description" 特定についてのテキストによる簡単な説明 "Definition" 特性のテキストによる詳しい説明 "PhysicalQuantity" 実体と特性の値に関連する物理的数量 "Unit" 実体と特性の値に関連する単位 - 限定子の値のAutomaticは,値の使用可能な形式が使えることを示す.例として,"Date"限定子には適切な日付や日付範囲が含まれることが挙げられる.
- EntityValueは,可能なときはセッション間で結果をキャッシュする.
- EntityValueは,それまでにリクエストされたデータに基づいて,関連する知識ベースデータをバックグラウンドで取ってくる.
- EntityValue[]は使用可能な実体タイプのリストを返す.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (5)
スコープ (17)
EntityFunctionを単一のEntityに適用する:
EntityInstanceから特性を抽出する:
Datedを使って指定された時点の値を抽出する:
EntityValueの出力に他の実体が含まれている場合は,それらをEntityValueにフィードバックすることができる:
時系列データからの出力は,通常DateListPlotに直接フィードされる:
実体のリストについてAssociationを得る:
実体の全特性についてAssociationを得る:
特性リストについてAssociationを得る:
実体および/または特性のリストについてAssociationを得る:
特性と関係 (1)
EntityValueは多くの特性値についての結果をキャッシュする:
考えられる問題 (1)
外部データベースを扱うときに,主キーが一部の表に設定されていないデータベースに遭遇することがある:
このような場合はEntityStoreがメッセージを出す.これは,単一の実体を含むなんらかの機能が無効になることを意味する:
しかし,EntityValueはそのまま動作することが多い:
テキスト
Wolfram Research (2014), EntityValue, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EntityValue.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "EntityValue." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/EntityValue.html.
APA
Wolfram Language. (2014). EntityValue. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EntityValue.html