Highlighted

Highlighted[expr]

expr をハイライトしたものを表示する.

Highlighted[expr,effect]

効果 effect を使って expr を表すプロット要素をハイライトする.

詳細とオプション

  • Highlighted[expr]は,単独で,式を黄色い背景を付けて描画することでこれをハイライトする.
  • Highlighted[expr,effect]は,特定のプロット要素にハイライトを加えてプロットの理解を助ける.
  • カーソル位置に依存するインタラクティブなハイライトはプロットの特徴を調べるのに役立ち,特定の位置に焦点を当てる静的なハイライト特性はと特徴を説明するのに役立つ.
  • プロットで使用可能なハイライト効果には以下がある.
  • Automaticプロット要素を自動的にハイライトする
    Noneプロット要素はハイライトしない
    effect指定の効果を使ってプロット要素をハイライトする
    Placed[effect,pos]指定の位置でプロットを静的にハイライトする
    {effect1,..}複数のハイライト形式を使う
  • 次は,使用可能なハイライト効果 effect である
  • "name"名前付きのハイライト効果を使う
    {comp1,comp2,}成分 compiを組み合せて単一の効果にする
    {comp,<|param1val1|>}成分 comp をパラメータ化された設定で使う
  • 位置指定 pos は関数によって異なる.次は,よく使われる位置の形式である.
  • x, {x}{x,y}における効果.y は自動的に選択される
    {x,y}{x,y}における効果
    {pos1,pos2,}複数の位置 posi
  • 次は,よく使われるハイライト効果である.
  • "Ball"曲線中の指定された点をハイライトする
    "Dropline"曲線中の指定された点を軸へのドロップラインを付けてハイライトする
    "XSlice"垂直スライスに沿ったすべての点をハイライトする
    "YSlice"水平スライスに沿ったすべての点をハイライトする
  • ハイライト指定{comp1,comp2,}は,個々の成分効果 compiを使って全体的な効果を構築する.
  • compiは,名前付きの文字列"comp"または名前付きの文字列とパラメータの連想の組合せ{"comp",<|"param1"value1,|>}でよい.
  • 次は,点に基づく効果成分 comp である.
  • "IndicatedPoint"カーソル位置にラベルを付ける
    "NearestPoint"カーソルに最も近い点に球を描く
    "XNearestPoint"x 方向のカーソルに最も近い点(複数の場合あり)に球を描く
    "YNearestPoint"y 方向のカーソルに最も近い点(複数の場合あり)に球を描く
  • 上記の成分効果はすべて param "Style"を取る.
  • 次は,基準線を描く成分 comp である.
  • "Crosshairs"カーソルに従う自由形式の十字線
    "XYDroplines"カーソルから軸または枠線までのドロップライン
    "XLine"グラフィックスを縦断する垂直線
    "YLine"グラフィックスを横断する水平線
    "XDropline"カーソルから軸または枠線までの垂直ドロップライン
    "YDropline"カーソルから軸または枠線までの水平ドロップライン
  • 上記の成分効果はすべて param "Styles"を取る.
  • 次は,ラベルに基づく効果成分である.
  • "XYLabel"カーソル位置にラベルを置く
    "XLabel"カーソル位置の x 座標にラベルを付ける
    "YLabel"カーソル位置 y 座標にラベルを付ける
    "XYAxisLabels"軸または枠に沿って座標にラベルを付ける
    "XAxisLabel"軸または枠に沿って x 座標にラベルを付ける
    "YAxisLabel"軸または枠に沿って y 座標にラベルを付ける
  • ラベルの成分効果はすべてCalloutと同じパラメータを取る.
  • AppearanceAutomaticコールアウトの全体的なスタイル
    Background Automaticラベル背景のスタイル
    CalloutMarkerNoneアンカー位置 apos に使うマーカー
    CalloutStyleAutomaticストロークおよびノックアウトのスタイル
    Frame Automaticラベルボックスの枠
    FrameMargins Automatic枠内に残す余白
    LabelStyle{}ラベルのスタイル
    LeaderSizeAutomaticリーダーの長さと角度
    RoundingRadius 0角丸の半径
  • 使用可能なハイライト効果は関数および環境によって異なる.詳しい説明は各関数ページを参照のこと.
  • 次は,テキストのハイライト効果を制御するために使用可能なオプションである.
  • BackgroundAutomatic使用する背景色
    BaselinePositionBaseline周囲のテキストと関連した揃え方
    BaseStyle{}ベーススタイル指定
    ContentPaddingTrueコンテンツの周囲にビッタリするように余白を縮めるかどうか
    FrameFalse枠を含めるかどうか
    FrameMarginsAutomatic枠内に残す余白
    FrameStyleAutomatic枠のスタイルを与えるグラフィックス指示子
    ImageMargins0表示された枠画像の周囲の余白
    ImageSizeAutomatic表示された枠の全体的な画像サイズ
    RoundingRadiusAutomatic角の丸みの半径
    StripOnInputFalseタイプセットされたものが入力として使われた際にHighlightedラッパーを取るかどうか
  • デフォルトで,Highlighted[expr]のタイプセットしたものを評価するとHighlightedの頭部を含むそれ自身になる.オプション設定のStripOnInputTrueを使ってタイプセットされたものを評価すると,Highlightedの頭部がない expr になる. »

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

任意の式をハイライトする:

プロット中の単一の曲線にインタラクティブなハイライトを使う:

ラベルと軸までのドロップラインで曲線上の点をハイライトする:

1本の曲線のハイライトをオフにする:

スコープ  (20)

テキストハイライト  (2)

任意のオブジェクトをハイライトする:

デフォルトで,Highlightedのタイプセットしたものを評価するとそれ自身になる:

StripOnInputオプションを使って評価すると動作が変わる:

ハイライト効果  (5)

Highlighted[,None]を使って自動ハイライトを特定の要素から削除することができる:

最初の曲線をカーソルに従うラベルが付いた点でハイライトする:

ラベルが付いた点で固定の位置をハイライトする:

"Dropline"効果を使って軸までのドロップラインが付いた座標のラベルを付けて表示する:

の位置に固定のハイライトを置く:

"XSlice"効果を使って垂直線と ラベルを表示する:

の位置に固定のハイライトを置く:

"YSlice"効果を使って水平線と ラベルを表示する:

成分効果  (13)

"IndicatedPoint"はプロット要素に近付いたときに点を表示する:

プロット要素から遠すぎる場合には点は表示されない:

の値に基づいて自動的に点を求める:

"NearestPoint"はプロット要素の位置に最も近い点を示す:

位置がプロット要素から遠くても点が表示される:

の値に基づいて点を自動的に求める:

"XNearestPoint"は位置として同じ の値を共有するすべての点を表示する:

"YNearestPoint"は位置として同じ の値を共有するすべての点を表示する:

"Style"特性を使って点の外観を変える:

"Crosshairs"は水平線と垂直線を描く:

"XYDropline"は軸までのドロップラインを描く:

曲線上の に最も近い位置を求める:

"XLine""YLine"はプロットに垂直線と水平線を描画する:

"XDropline""YDropline"は軸までの水平と垂直のドロップラインを描く:

複数の点がある場合は,複数のドロップラインが描かれる:

"Style"特性を使って直線の外観を変える:

"XYLabel"はプロット要素に座標でラベルを付ける:

複数の点がある場合は,そのそれぞれにラベルが付けられる:

"XLabel"は,その位置の の値に対応する 座標を示す:

"YLabel"は,その位置の の値に対応する 座標を示す:

ラベル効果はCalloutオプションをスタイリングパラメータとして取る:

さまざまな成分を組み合せてカスタムの効果を作成する:

効果中の異なる要素にスタイル付けする:

オプション  (12)

Background  (1)

ハイライトに使う色を指定する:

BaselinePosition  (1)

ハイライトされた一連の式の底辺を揃える:

BaseStyle  (1)

コンテンツのベーススタイルのフォントサイズと色を変える:

ContentPadding  (1)

アセンダーやディセンダーがないラベル周囲の余分な空白を削除する:

Frame  (1)

ハイライトされた式の周囲に枠を加える:

FrameMargins  (1)

ハイライトされた枠の内側に余白を加える:

FrameStyle  (1)

枠のスタイルを変える:

ImageMargins  (1)

ハイライトされた領域の外側に余白を加える:

ImageSize  (1)

ハイライト用の枠を固定画像サイズに設定する:

RoundingRadius  (1)

角の丸みの半径を変化させる:

StripOnInput  (2)

評価するとHighlightedの第1引数になる,ハイライトされた出力を作る:

この出力が入力として使われると,Highlightedが消える:

ホールドが除去されると評価は通常通りに行われる:

StripOnInput Falseという明示的な設定は,出力が入力として使われる際に除去される:

アプリケーション  (1)

被積分関数がハイライトされた積分を作る:

出力を入力として使って積分を評価することができる:

特性と関係  (3)

Framedを使って枠を加える:

Panelは,ネイティブのオペレーティングシステムのコントロールにフィットするような,一種のハイライトデザインを提供する:

Squiggledは代替的なハイライトの表現法を提供する:

Wolfram Research (2016), Highlighted, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html (2023年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2016), Highlighted, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html (2023年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2016. "Highlighted." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html.

APA

Wolfram Language. (2016). Highlighted. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_highlighted, author="Wolfram Research", title="{Highlighted}", year="2023", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html}", note=[Accessed: 05-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_highlighted, organization={Wolfram Research}, title={Highlighted}, year={2023}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Highlighted.html}, note=[Accessed: 05-November-2024 ]}