PacletInstall

PacletInstall[paclet]

paclet をインストールまたは更新する.

PacletInstall[task]

PacletInstallSubmitの呼出しによって開始された task の完了を待つ.

詳細とオプション

  • パクレットは以下のいずれの方法で指定してもよい.
  • "name"既知のパクレットサイトにおけるパクレット名
    "name""version"パクレットの特定のバージョン
    "http://..." or URL[]パクレットアーカイブファイルの絶対URL
    File[]パクレットアーカイブファイルの場所
    CloudObject[]パクレットアーカイブファイルを含むクラウドオブジェクト
    PacletObject[]パクレットサイトのパクレットへの参照
  • PacletInstallは,新たにインストールされたパクレットを表すパクレットオブジェクトを返す.更新が行われなかった場合は既存のパクレットを表すパクレットオブジェクトを返す.そのようなパクレットが存在しない場合は$Failedが返される.
  • PacletInstallは,新しいバージョンが利用可能な場合は同じ名前の既存のパクレットを更新する.
  • PacletInstallはパクレットを$UserBasePacletsDirectoryのRepositoryサブディレクトリにインストールする.
  • デフォルトで,PacletInstallPacletSites[]が与えるすべてのパクレットサイトで名前付きのパクレットを探す.
  • PacletInstallがパクレットを更新したとき,新バージョンの動作環境が古いバージョンのものと同じなら古いバージョンは削除される.
  • PacletInstallSubmitを呼び出した結果にPacletInstallを使ってインストールの完了を待つことができる.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • AllowVersionUpdate True既存のパクレットを更新するかどうか
    ForceVersionInstall False指定されたパクレットが現在インストールしてあるバージョンよりも古くてもインストールするかどうか
    KeepExistingVersion Automatic更新の際に古いバージョンを削除するかどうか
    PacletSite Automatic指定されたパクレットサイトで名前付きのパクレットを検索する
    UpdatePacletSites Automaticインストールの前に既知のすべてのサイトからのパクレット情報を更新するかどうか

例題

すべて開くすべて閉じる

  (5)

Wolframパクレットサーバからパクレットをインストールする:

.pacletアーカイブファイルからパクレットをインストールする:

パクレットがインストール済みで更新も不要なら,既存のインストールされているパクレットが返される:

特定のバージョンをインストールする(サーバにはバージョン1.0と2.0の両方があり,デフォルトで2.0がインストールされる):

既知のパクレットサイトにこの名前のパクレットは存在しない:

オプション  (5)

AllowVersionUpdate  (1)

ExamplePacletの任意の既存のバージョンをアンインストールする:

次に,Wolframパクレットサーバからバージョン1.0をインストールする:

サーバにはExamplePacletのバージョン2.0もあるが,AllowVersionUpdateFalseオプションが指定されているのでローカルコピーは更新されない:

ForceVersionInstall  (1)

ExamplePacletの任意の既存のバージョンをアンインストールする:

次のコマンドで,Wolframパクレットサーバからバージョン2.0(現在入手可能な最新のバージョン)をインストールする:

より古いバージョンをインストールしようとしても失敗する:

ForceVersionInstallを使って,すでにより新しいバージョンがインストールされているときにより古いバージョンがインストールできるようにする:

KeepExistingVersion  (1)

ExamplePacletの任意の既存のバージョンをアンインストールする:

次に,Wolframパクレットサーバからバージョン1.0をインストールする:

サーバにはExamplePacletのバージョン2.0もあるが,KeepExistingVersionTrueオプションが指定されているので,バージョン2.0をインストールしてもバージョン1.0は削除されない:

どちらのバージョンもある:

PacletSite  (1)

PacletSiteオプションを使って指定したサイトから,そのサイトを既知のサイトとして登録せずにパクレットを取得する:

使用したサイトは既知のパクレットサイトのリストには入っていない:

UpdatePacletSites  (1)

UpdatePacletSitesTrueを使って既知のすべてのパクレットサイトからどのパクレットが入手可能かの最新情報が常に得られるようにする:

特性と関係  (1)

PacletInstallSubmitの呼出しで非同期インストールが行われた場合には,タスクオブジェクトに対してPacletInstallを呼び出すことでタスクの完了を待つことができる:

タスクは背景で終了されるが,終了が待ちたければ以下を使うとよい:

Wolfram Research (2020), PacletInstall, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PacletInstall.html.

テキスト

Wolfram Research (2020), PacletInstall, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PacletInstall.html.

CMS

Wolfram Language. 2020. "PacletInstall." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/PacletInstall.html.

APA

Wolfram Language. (2020). PacletInstall. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PacletInstall.html

BibTeX

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BibLaTeX

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