MoonPosition

MoonPosition[]

現行の日付と場所について,月の位置を返す.

MoonPosition[datespec]

指定された日付について,月の位置を返す.

MoonPosition[locationspec]

指定された場所について,月の位置を返す.

MoonPosition[locationspec,datespec]

指定された日付と場所について,月の位置を返す.

MoonPosition[{{location1,date1},{location2,date2},}]

指定された場所すべてについて,指定された日付における月の位置を返す.

MoonPosition[locationspec,datespec,func]

func を使い.広い場所について何を返すか決定する.

詳細とオプション

  • MoonPositionは,地球上の任意の場所から任意の日付に観測された天球における月の座標を返す.
  • MoonPosition[]では,$GeoLocation$TimeZoneを使って,現在の位置と時間帯を確定することができる.
  • デフォルトでは結果は,{azimuth,altitude}の形式で示される.
  • 位置は,地理的な座標あるいはGeoGraphicsプリミティブを持つオブジェクトを表すと仮定してEntityオブジェクトとして指定することができる.度を単位とすると仮定して緯度と経度のペアとして指定することもできる.
  • datespec は,DateObject式,TimeObject式,日付文字列あるいは{y,m,d,h,m,s}の日付リストでよい.
  • datespec は,明示的なTimeZoneオプションの値があるDateObjectまたはTimeObjectの式である場合を除いて,$TimeZoneにあると仮定される.
  • locationspec および datespec は,単一の項目でも単一項目のリストでもよい.
  • datespec が日付のリストである場合には,その結果にはTimeSeriesオブジェクトが含まれる.
  • datespec は,DateRange指定との互換性のために,{start,end,increment}と指定することができる.
  • MoonPosition[,func]は,位置が指定されている場合に,出力の形式を指定するのに使われる.
  • func に可能な設定
  • Automatic広い場所について区間のみを返す
    Interval指定された場所すべてについて区間を返す
    Mean広い場所について平均値を返す
    Min広い場所について最小値を返す
    Max広い場所について最大値を返す
    StandardDeviation広い場所について標準偏差を返す
  • MoonPosition[CelestialSystem->"Equatorial"]は,月の視位置を返す.
  • MoonPositionで使用できるオプション
  • AltitudeMethod "ApparentAltitude"高度を計算する際に大気屈折を考慮するかどうか
    CelestialSystem "Horizon"方位と高度を返すか,それとも赤経と赤緯を返すか
  • CelestialSystemに可能な設定
  • "Horizon"結果を方位と高さの値のペア (az/alt)として返す
    "Equatorial"結果を赤経と赤緯の値のペアとして返す (/)
  • AltitudeMethodの可能な設定値
  • "ApparentAltitude"高度の計算に大気屈折を考慮する
    "TrueAltitude"高度の計算に際して大気屈折を考慮に入れない

例題

すべて開くすべて閉じる

  (5)

ユーザの現在位置における月の位置を計算する:

指定された日付における月の位置を計算する:

指定された位置における月の現在位置を計算する:

指定された緯度/経度および日付における月の位置を計算する:

指定された都市および日付における月の位置を計算する:

スコープ  (8)

日付  (3)

日付は,DateObjectとして指定することができる:

日付は,日付の文字列として指定することができる:

ある日付の範囲について,月の位置を生成する:

場所  (5)

場所は,緯度と経度のペアで示すことができる:

都市は,単一の特定の場所として処理される:

広い場所についての結果は,デフォルトで区間である:

広い場所についての結果の形式は,無効にすることができる:

複数の場所について,月の位置を求める:

オプション  (2)

CelestialSystem  (1)

現在地の月の赤経と赤緯を求める:

AltitudeMethod  (1)

AltitudeMethodのデフォルト設定では,大気屈折のシミュレーションが行われる:

月の高度を計算する際に,大気屈折は考慮しない:

アプリケーション  (4)

月の軌道は,地球の赤道に対して傾いている:

太陽と月の間の角距離を1ヶ月間に渡ってプロットする:

数ヶ月間に渡る月の位置を使って月の軌道周期を再構成する:

月の赤経が突然24時間から0時間になる位置を抽出し,変化が起る平均周期を求める:

これを月の軌道周期の実際の値と比較する:

天球上の太陽と月の位置をプロットする:

特性と関係  (4)

デフォルトで,位置は$GeoLocationで,日付は現行の日付で指定される:

日付範囲が指定されている場合,結果はTimeSeriesの形式で返される:

結果は,それぞれの日付指定について複数の値を持つので,DateListPlotを使って結果をプロットすると,2つの曲線になる.1つは方位角,もう1つは高度である:

次の位置と日付について月の位置を求める:

これはAstroPositionで計算することもできる:

考えられる問題  (2)

MoonPosition[locationspec,Interval]を使うと,特定の場所についての結果は,強制的に区間になる:

MoonPositionの結果を"Minute"以上の粒度でプロットしようとするとアーチファクトが発生するかもしれない:

そのような問題の回避策として,次の日付の粒度を強制的に"Instant"にすることが考えられる:

おもしろい例題  (1)

場所と日付を選ぶ:

次は,上記の場所と時間における恒星時である:

太陽,月,惑星の赤経を取る:

それぞれのテキストラベルを作る:

南極から見た恒星についての太陽,月,惑星の方向をプロットする:

Wolfram Research (2014), MoonPosition, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MoonPosition.html (2023年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), MoonPosition, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/MoonPosition.html (2023年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "MoonPosition." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/MoonPosition.html.

APA

Wolfram Language. (2014). MoonPosition. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/MoonPosition.html

BibTeX

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