PairwiseDensityHistogram

PairwiseDensityHistogram[{{y11,,y1n},,{ym1,,ymn}}]

データ列を互いにペアにしてプロットすることで,密度ヒストグラムの配列を作成する.

PairwiseDensityHistogram[data,bpsec]

bspec で指定されたビンを使って密度ヒストグラムをプロットする.

詳細とオプション

  • PairwiseDensityHistogramは行列プロットの形式である.
  • 一度に2列のデータをプロットしてその格子を作ることで高次元データをプロットする.
  • 以下のプロットは,パネル{i,j}の点{ykj,yki}の密度ヒストグラムをプロットすることで,列 yi={y1i,y2i,,ymi}と列 yj={y1j,y2j,,ymj}を比較する.
  • と列 のパネルは,データ列 yiyjが互いにどのような関係にあるかを示す.これらのパネルからは,データのさまざまなタイプの特徴が特定できる.特徴を特定したら,さらにデータを解析することでそれを定量化することもできる.
  • 相関と共分散は変数間の依存度の尺度である.
  • CorrelationCovarianceを使って相関の詳細な解析を行う.
  • 点の密度は単位面積あたりの点の数の尺度である.PairwiseDensityHistogramのパネルは,事実上,二次元周辺密度を表す.
  • PairwiseDensityHistogramPairwiseSmoothDensityHistogramを使ってより直接的に密度を可視化する.
  • クラスタは.カテゴリを含む類似点のグループである.
  • 次は,使用可能なビン指定 bspec である.
  • nn 個のビンを使う
    {w}w のビンを使う
    {min,max,w}min から max までの幅 w のビンを使う
    {{b1,b2,}}[b1,b2),[b2,b3),のビンを使う
    Automaticビン幅を自動決定する
    "name"名前付きのビニングメソッドを使う
    {"Log",bspec}対数変換されたデータにビニング bspec を使う
    fbfb を適用して明示的なビン指定{b1,b2,}を得る
    {spec1,spec2,,specn}各データ列 yiに異なる指定を与える
  • 次は,使用可能な名前付きのビニングメソッドである.
  • "Sturges"データ長のビン数を計算する
    "Scott"最小二乗誤差を漸近的に最小化する
    "FreedmanDiaconis"四分位範囲の2倍をサンプルサイズの立方根で割った値
    "Knuth"ペアごとの一様モデルの尤度と事前確率のバランスを取る
    "Wand"1レベルの再帰的近似Wandビニング
  • DensityHistogram[data,fb]の関数 fb は,すべての{xi,yi}のリストに適用され,明示的なビンリスト{{bx1,bx2,},{by1,by2,}}を返す.DensityHistogram[data,{fx,fy}]fxxiのリストに適用され, fyyiのリストに適用される.
  • PairwiseDensityHistogramには,Graphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
  • AspectRatio 1各パネルの縦横比
    Background None各プロットの背景
    FrameAutomatic各パネルの周囲に枠を描くかどうか
    FrameTicksAutomatic枠辺に目盛とラベルでラベルを付けるかどうか
    GridLinesAutomaticパネルに格子線を含めるかどうか
    GridLinesStyleAutomatic格子線のスタイル
    HeaderAlignmentCenter水平方向と垂直方向のヘッダの置き方
    HeaderBackground Automaticヘッダの背景色
    HeaderDisplayFunctionAutomaticヘッダのフォーマットに使用する関数
    Headers Automatic各データ列 yiに使うラベル
    HeaderStyleNoneヘッダのスタイル
    PerformanceGoal$PerformanceGoalパフォーマンスのどの面について最適化するか
    PlotHighlightingAutomatic点の効果をハイライトする
    PlotLayout Automaticパネルの並べ方
    PlotLegendsAutomaticデータの凡例
    PlotMarkersNone各点を示すマーカー
    PlotStyleAutomatic点のスタイルを決定するグラフィックス指示子
    PlotTheme $PlotThemeプロットの全体的なテーマ
    Spacings Automatic水平方向と垂直方向の間隔
  • 次は,PlotLayoutの可能な設定である.
  • "Descending"上から下,左から右へ進むデータ列
    "Ascending"下から上,左から右へ進むデータ列
    "LowerHalfMatrix"降順レイアウトの下半分
    "UpperHalfMatrix"昇順レイアウトの上半分
  • Headersはデータの各列に使うラベルを指定し,通常最終プロットの各列の上と各行の末尾に表示される.
  • 以下は,使用可能な設定である.
  • Noneプロットの列と行にラベルを付けない
    Automatic列と行に自動的にラベルを付ける
    All列と行のラベルを常に含める
    "Indexed"列に番号1, 2, , n を付ける
    {lbl1,lbl2,,lbln}指定されたラベル lbliを使う
  • HeaderAlignmentはプロットの列および行に対するデータ列のラベルの並べ方を決定する.
  • 次は,HeaderAlignmentの可能な形式である.
  • Centerラベルをヘッダ位置の中央に置く
    {h,v}ヘッダ位置内で垂直方向と水平方向に別々の並べ方
    {cols,rows}プロットの列に col,行に row を使う
  • 次は,HeaderBackgroundHeaderStyleの可能な形式である.
  • Noneアンビエントスタイルを使う
    styすべてのヘッダにスタイル sty を使う
    {sty1,sty2,,styn}指定されたスタイル styiを連続するヘッダに使う
    {cols,rows}プロットの列に col,行に row を使う
  • HeaderDisplayFunctionはヘッダの表示方法を決定する.
  • 次は,その可能な設定である.
  • Automatic自動フォーマット
    None未処理のラベルを使う
  • ColorFunctionの引数は yi1,yi2,,yinである.デフォルトで,色関数の引数はデータ列ごとに0から1までにスケールされる.
  • ColorFunctionScalingNoneでスケールされていない値を使う,あるいはColorFunctionScaling{cfsc1,cfsc2,}で列の値を選択的にスケールする.
  • 次は,PlotHighlightingの可能な設定である.
  • Automaticパネル内の位置を自動的にハイライトする
    Noneインタラクティブなハイライト機能を無効にする
  • 全オプションのリスト

例題

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  (3)

ラベル付きの列があるデータから平滑化密度ヒストグラムの配列を作成する:

データ集合内のすべての列を比較する:

データのヘッダ名を与える:

スコープ  (3)

データ  (3)

データ集合をプロットする:

値の配列をプロットする:

軸にいくつのヒストグラムのビンを使うか指定する:

オプション  (26)

AspectRatio  (2)

デフォルトで,PairwiseDensityHistogramは等しい縦横比を使う:

固定の縦横比を使う:

Axes  (2)

デフォルトで,AxesではなくFrameが使われる:

AxesTrueを使って軸を表示する:

Background  (2)

デフォルトで,PairwiseDensityHistogramは白い背景を持つ:

背景色を設定する:

ColorFunction  (3)

スケールされた数に基づいて彩色する:

スケールされた 座標で彩色する:

名前付きのカラースキームで彩色する:

Headers  (3)

デフォルトで,PairwiseDensityHistogramはヘッダにラベルを付けない:

列に番号を付ける:

列にヘッダ名を付ける:

HeaderBackground  (2)

デフォルトで,PairwiseDensityHistogramはヘッダに白い背景を使う:

ヘッダの背景色を設定する:

ImageSize  (6)

TinySmallMediumLargeのようなな名前付きのサイズを使う:

プロットの幅を指定する:

プロットの高さを指定する:

特定のサイズまでの幅と高さが使えるようにする:

グラフィックスの幅と高さを指定して,必要な場合は空白で充填する:

AspectRatioFullと設定すると使用可能な空間が埋められる:

幅と高さに最大サイズを使う:

ImageSizeFullを使ってオブジェクトの使用可能な空間を埋める:

PlotLayout  (3)

対角要素の向きを変える:

対角の下のプロットを表示する:

対角の上のプロットだけを表示する:

PlotTheme  (2)

明るいカラースキームで単純な目盛と格子線のテーマを使う:

カラースキームを変える:

Spacings  (1)

プロット間の間隔を変える:

Wolfram Research (2024), PairwiseDensityHistogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PairwiseDensityHistogram.html.

テキスト

Wolfram Research (2024), PairwiseDensityHistogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/PairwiseDensityHistogram.html.

CMS

Wolfram Language. 2024. "PairwiseDensityHistogram." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/PairwiseDensityHistogram.html.

APA

Wolfram Language. (2024). PairwiseDensityHistogram. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/PairwiseDensityHistogram.html

BibTeX

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BibLaTeX

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