Quantile
Quantile[data,p]
data の p 分位数 の推定を与える.
Quantile[data,{p1,p2,…}]
分位数 p1,p2,…のリストを与える.
Quantile[data,p,{{a,b},{c,d}}]
母数 a,b,c,d で指定された分位数の定義を使う.
Quantile[dist,p]
分布 dist の分位数を与える.
詳細
- Quantileはバリューアットリスク(VaR)あるいはフラクタイルとしても知られている.
- VectorQ data がとソートされた場合,分位数の推定 は で与えられる.
- MatrixQ data については,分位数は書く列ベクトルについて計算される.Quantile[{{x1,y1,…},{x2,y2,…},…},p]は{Quantile[{x1,x2,…},p],Quantile[{y1,y2,…},p]}に等しい. »
- ArrayQ data については,分位数はArrayReduce[Quantile,data,1]に等しい. »
- Quantile[,p,{{a,b},{c,d}}]は で与えられる.ただし, r=a+(n+b)p,⌊r⌋= Floor[r],=FractionalPart[p]である.添字は,範囲外の場合は1または n であるとみなされる. »
- 一般的に選ばれる母数{{a,b},{c,d}}には以下がある.
-
{{0,0},{1,0}} 経験的な累積分布関数の逆関数(デフォルト) {{0,0},{0,1}} 線形補間(カリフォルニア法) {{1/2,0},{0,0}} p n に最も近い番号が付いた要素 {{1/2,0},{0,1}} 線形補間(水文学者法) {{0,1},{0,1}} 平均ベースの推定(ワイブル法) {{1,-1},{0,1}} 最頻値ベースの推定 {{1/3,1/3},{0,1}} 中央値ベースの推定 {{3/8,1/4},{0,1}} 正規分布の推定 - 母数のデフォルトによる選択値は{{0,0},{1,0}}である.
- Quantile[list,p]は常に list の要素に等しい結果を返す.
- d が0のときも同様である.
- d が1のとき,Quantileは p の関数として区分的に線形である.
- Median[data]はQuantile[data,1/2,{{1/2,0},{0,1}}]と等価である.
- 統計的な分野では約10の異なった母数が使われている.
- data は次の追加的な形式と解釈を持つことがある.
-
Association 値(キーは無視される) » SparseArray 配列として,Normal[data]に等しい » QuantityArray 配列としての数量 » WeightedData もとになっているEmpiricalDistributionに基づく » EventData もとになっているSurvivalDistributionに基づく » TimeSeries, TemporalData, … ベクトルまたは値の配列(タイムスタンプは無視される) » Image,Image3D RGB チャンネルの値またはグレースケールの強度値 » Audio すべてのチャンネルの振幅値 » DateObject, TimeObject 日付のリストまたは時間のリスト » - Quantile[dist,p]はInverseCDF[dist,p]に等しい.
- Quantile[dist,p]は,Probability[x≤,xdist]≥p かつProbability[x≥,xdist]≥p となるような,数の集合 の最小値である. »
- ランダム過程 proc については,分位数関数は時点 t におけるスライス分布SliceDistribution[proc,t]についてQuantile[SliceDistribution[proc,t], p]として計算できる. »
- 値 p は記号でも,0から1までの数でもよい. »
例題
すべて開くすべて閉じる例 (7)
スコープ (33)
基本的な用法 (7)
配列データ (6)
日付と時間 (5)
パラメトリック分布 (5)
ノンパラメトリック分布 (2)
派生分布 (4)
ランダム過程 (2)
アプリケーション (7)
等間隔に置かれた 個の分位数の集合は,値を 個の等しい大きさの集合に分割する:
このメソッドをExpectationで使う:
非一様分布に従う分位関数で一様分布を変換することで,非一様分布に従う乱数を生成する:
サンプルのヒストグラムを所望の分布の確率密度関数と比較する:
特性と関係 (9)
Quantileを使って分布の四分位数を求める:
デフォルトの母数では,Quantileは常にリストの要素を返す:
Quartilesは,リストについての線形に補間されたQuantileの値を返す:
InterquartileRangeは,リストについて線形に補間されたQuantileの値の差分である:
QuartileDeviationは,リストについて線形に補間されたQuantileの値の差分の半分である:
QuartileSkewnessは,歪度の測定値として線形に補間されたQuantileの値を使う:
Quantileは分布についてのInverseCDFに等しい:
QuantilePlotはリストまたは分布の分位数をプロットする:
BoxWhiskerChartはデータの特殊な分位数を示す:
考えられる問題 (4)
おもしろい例題 (1)
20個,100個,300個のサンプルについてのQuantile推定値の分布:
テキスト
Wolfram Research (2003), Quantile, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Quantile.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2003. "Quantile." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/Quantile.html.
APA
Wolfram Language. (2003). Quantile. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Quantile.html