ImageSize

ImageSize

オブジェクトを表示する際の画像の全体的な大きさを指定するオプションである.

詳細

  • 次の設定を使うことができる.
  • ww で指定される幅
    UpTo[s]s で指定される最大の幅と高さ
    {w,h}明示的な幅と高さ
    {UpTo[wmax],UpTo[hmax]}最大の幅と高さ
    {{wmin,wmax},{hmin,hmax}}幅と高さの範囲
  • 幅と高さの指定には次のどれを使ってもよい.
  • Automatic位置その他の特徴で決定される(デフォルト)
    Tiny, Small, Medium, Large定義済みの絶対サイズ
    dd プリンタポイント(拡大前)
    72didi インチ(拡大前)
    Full囲んでいる領域を満たす
    Scaled[s]囲んでいる領域の割合 s
    All集合中のすべてのオブジェクトに合うサイズ
  • ImageSize->{w,h}のとき,オブジェクトは,オブジェクトは常に w×h 領域に描画され,その領域に収まるようにサイズ調整がなされる.
  • オブジェクトが h/w ではない縦横比を定義されている場合,周囲にスペースが残される.
  • w×h の範囲内のオブジェクトの位置は,オブジェクトのAlignmentオプションの設定値で決定される.
  • ImageSize->{UpTo[wmax],UpTo[hmax]}のとき,画像は高さも幅もできる限り大きくなるように,けれど指定された最大値は超えないようにサイズ調整される.
  • オブジェクトの周囲に余分なスペースは残されず,オブジェクトが描画された領域は常にオブジェクトと同じ形になる.
  • ImageSizeUpTo[s]ImageSize->{UpTo[s],UpTo[s]}と等価である.
  • ImageSize->{{wmin,wmax},{hmin,hmax}}のとき,オブジェクトはできる限り大きく,しかし指定された最大値は超えないようにサイズ調整を施される.最小値を満足するために必要な場合は周囲に余分なスペースが残される.
  • ImageSize->{{smin,smax}}ImageSize->{{smin,smax},{smin,smax}}と等価である.
  • オブジェクトは,AspectRatio->Fullの指定を持つ場合を除いて,ImageSizeの指定でサイズ調整が施されても固定した縦横比を保つ.
  • ImageSize->wImageSize->{w,Automatic}と等価である.
  • ImageSize->{Automatic,h}は,一般に高さから画像サイズを決定し,幅は制限しない.
  • ImageSize->Smallのような記号的な設定は,高さも幅も最大に定義し,周囲に余分なスペースを残さない.
  • ノートブックのセルに直接現れるオブジェクトについては,ImageSize->Fullはセルのコンテンツエリアの全幅に相当する.
  • セルを印刷するとき,ImageSize->Fullはページのコンテンツエリアの全幅に相当する.
  • Grid内の要素として現れるオブジェクトについては,ImageSize->Fullは格子内のセルの全幅に相当する.
  • ImageSizeは,Graphicsだけでなく,SliderButtonPaneGridのようなオブジェクトのオプションでもある.ImageSizeExportのオプションでもある.
  • AutomaticSmallのような設定にすると,オブジェクトが異なれば画像サイズも異なってくる.
  • SlideViewTabViewTogglerのような構文については,ImageSize->Allは,表示される可能性のあるすべての要素にフィットする固定した画像サイズを使うように指定する.ImageSize->Automatichs,現在表示されている要素をもとにして画像サイズを決定するように指定する.
  • ImageSize->Allはデフォルトで,幅と高さの両方を参照する.ImageSize->{Automatic,All}は,すべての画像について垂直方向のスペースを十分に残すが,水平方向のスペースに関しては,画像ごとに調整する.
  • ImageSize->Automaticの,ノートブックのセルの中に直接出力されるグラフィックスの場合,画像サイズはそのセルスタイルのImageSizeの設定値で決定される.
  • ImageSize->Automaticのグラフィックスは,リストや格子中にあるときは小さめに見える.テキスト様のコンストラクト内に置かれると,より小さく見える.
  • BaselinePositionの設定には,ImageSizeの垂直次元におけるFullおよびScaledの設定と互換性のないものがある.このような設定の対立がある場合は,BaselinePosition設定がImageSize設定より優先される.

予備知識

  • ImageSizeは,多くのグラフィックス関数および可視化関数のオプションで,プロット,グラフィックス,あるいは画像を表示する全体的なサイズを指定する.ImageSize指定が使える関数には,ImageImage3D等の画像関数,Graphics式およびGraphics3D式,PlotParametricPlotContourPlotRegionPlot等のプロット関数,Graph式,その他多くの関数がある.ImageSize->Automaticは,一般に,指定された関数に適切と考えられるサイズが使われる.普通,これがデフォルト値である.
  • ImageSizeは,明示的な幅,幅と高さ,最大の幅と高さ,AutomaticSmallMediumLargeFullScaled[s]All等の記号指定を含む,多くの指定構文をサポートする.明示的な数として与えられた画像サイズの値は,点の単位でサイズを指定とするとみなされる.
  • 画像やグラフィックスに指定可能なこれ以外の役に立つオプションに,ImageMarginsMagnificationImageResolution等がある.画像あるいはグラフィックス式のサイズは,Image[image,ImageSize->x]あるいはShow[graphics,ImageSize->x]を使って変えることができる.
  • ImageSizeは,画像(あるいはスクリーン)の表示サイズを変えるが,(ImageDimensionsの説明にあるように)もとになっている大きさには影響しない.Imageオブジェクトの実際の大きさを変えるのに役立つ関数には,ImageResizeImageCropImageTrimImagePadがある.

例題

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  (5)

定義済みの記号サイズを使う:

明示的な画像の幅を使う:

明示的な画像の幅と高さを使う:

囲んでいるエリアと比例する大きさを使う:

コントロールの大きさを指定する:

スコープ  (3)

3Dで定義済みの記号の大きさを使う:

高さと幅が100ポイントを超えないようにする:

囲い込んでいる領域との比を使う:

アプリケーション  (1)

有界の画像サイズでのさまざまな縦横比:

考えられる問題  (1)

ImageSize->Automaticのとき,画像は実際のサイズより大きくなったり小さくなったりする:

ImageSize->Allとしてすべての画像を実際のサイズで見る:

Wolfram Research (1996), ImageSize, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageSize.html (2017年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1996), ImageSize, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageSize.html (2017年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1996. "ImageSize." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2017. https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageSize.html.

APA

Wolfram Language. (1996). ImageSize. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ImageSize.html

BibTeX

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BibLaTeX

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