空間統計は空間データを扱い，根本的に異なる2つの視点がある．1つ目は，温度，標高，あるいはオゾン濃度のような，各空間内の点に関連付けられた連続な値を含むものである．この場合，それぞれの地点での値の空間推定が重要なタスクとなる．2つ目の視点は，木の場所，地震の場所，犯罪の場所など，ひとつのイベントとしての空間点を含むものである．この場合は，点の位置の中心，密度，そして均質性の統計的な測定値を得ることが重要なタスクとなる．

Wolfram言語は，確率場，広範囲にわたる点のパターン分析，モデリングのための高度に自動化された空間推定を含む，空間統計のための完全なツール一式を提供する．

空間推定 »

SpatialEstimate — 推定値に使用する関数を与える

VariogramFunction  ▪  SpatialTrendFunction  ▪  SpatialNoiseLevel  ▪  SpatialEstimatorFunction

空間点集合 »

SpatialPointData — 観察領域を含む空間点データを作成し，表現する

SpatialRandomnessTest — データが一様分布であるかどうかを検証する

中心，密度，均質性の測定

SpatialMedian — 全ての点への距離が最小となる領域内の位置

Mean  ▪  Median  ▪  CentralFeature  ▪  ...

PointDensity — 可変点密度関数

HistogramPointDensity  ▪  SmoothPointDensity  ▪  MeanPointDensity

NearestNeighborG — ある点から距離 r 内に別の点がある確率

RipleyK  ▪  EmptySpaceF  ▪  PairCorrelationG  ▪  ...

空間点過程 »

RandomPointConfiguration — 点過程のシミュレーションを行い，点の集合を与える

EstimatedPointProcess — 空間点配置から点過程を推定する

PointProcessFitTest — データが点過程に従うかどうかを検証する

独立，相互作用およびクラスタの点過程

PoissonPointProcess — 独立した点集合の密度が一定

InhomogeneousPoissonPointProcess  ▪  BinomialPointProcess

HardcorePointProcess — 点集合の密度が一定で，お互いの半径 r 以内に点が存在しない

StraussPointProcess  ▪  GibbsPointProcess  ▪  ...

MaternPointProcess — 中心点の密度が一定で，各中心の半径 r の円盤内のクラスタ点が一様分布

CauchyPointProcess  ▪  NeymanScottPointProcess  ▪  ...