Audio
Audio[file]
指定のファイルに保存されている音声を表す.
Audio[url]
指定のURLに保存されている音声を表す.
Audio[data]
配列 data でサンプルが与えられる音声を表す.
詳細とオプション
- Audioは,音声プレーヤーとして表示される,関数の入出力となりうるオブジェクトである.
- 音声データは,メモリ,ローカルファイルあるいはリモートファイルに保存できる.保存したものは再生や処理のためにストリーミングできる.
- サポートされるファイル形式には,AIFF,FLAC,MP3,MP4,Ogg,QuickTime,WAVがある.
- 次は,保存できる場所である.
-
File[…] ローカルファイルのデータ CloudObject[…] パブリックまたはプライベートのクラウドオブジェクトのデータ LocalObject[…] ローカルオブジェクトのデータ URL[…] URLのデータ - リンクだけで音声オブジェクトを作る場合は,表されるオブジェクトのバイト数もそれを含むノートブックもより小さくなる.
- Audio[data]では,データは以下のいずれかである.
-
{v1,v2,…} モノラル音声のサンプル値 {{v11,v12,…},{v21,v22,…},…} チャンネル i に対応する値 vijのある,多チャンネル音声のサンプル値 - 入力配列 data は,List,NumericArray,SparseArray等で与えられる.
- Audio[data]では,data の行は結果の音声のチャンネルであるとみなされる.
- デフォルトで,44100Hzのサンプリングレートが仮定される.SampleRateオプションを使うとこれ以外のサンプリングレートが指定できる.
- Audio[Sound[…]]は,必要に応じてSoundNoteプリミティブをサンプリングして,サウンドを音声オブジェクトに変換する.
- Audio[Video[…]]は,Audioがサポートするファイル形式の最初の音声トラックを参照するAudioオブジェクトを作成する.
- Audio[data,"type"]を使ってタイプの異なる音声オブジェクトを作ることができる.data の値は丸めや切取りによって強制的に指定のタイプにされる.デフォルトでは"Real32"が仮定される.
- "type"の可能な設定:
-
"SignedInteger8" からまでの符号付8ビット整数 "SignedInteger16" からまでの符号付16ビット整数 "SignedInteger32" からまでの符号付32ビット整数 "Real32" 単精度実数(32ビット) "Real64" 倍精度実数(64ビット) - Audioは,AtomQのような関数には,パターンマッチングの目的で生のオブジェクトとして扱われる.
- 指定可能なオプション
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Appearance Automatic 生成されたプレーヤーの外観 AnnotationRules None 名前付き注釈のリスト AudioChannelAssignment Automatic 出力にどのように音声チャンネルを割り当てるか AudioOutputDevice $DefaultAudioOutputDevice 再生に使用する音声出力デバイス AudioLabel Automatic 音声オブジェクトに表示するラベル MetaInformation 音声と関連付けられたメタ情報 SampleRate Automatic サンプリングレート SoundVolume 1 音量 - Appearanceの可能な設定には,"Minimal","Basic","Detailed"がある.
- AudioのInformationには次の特性が含まれることがある.
-
"Channels" 音声チャンネルの数 "DataType" もとになっているデータタイプ "Duration" 音声信号の持続時間 "Length" 音声サンプルの数 "ResourcePath" 音声ファイルへのパス "SampleRate" サンプリングレート
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (10)
基本的な用法 (5)
ファイルからAudioオブジェクトをインポートする:
CloudObjectに接続された音声オブジェクト:
オプション (5)
AudioOutputDevice (1)
デフォルトで,再生には$DefaultAudioOutputDeviceが使われる:
MetaInformation (1)
Optionsを使ってメタ情報を取り出す:
Wolfram Research (2016), Audio, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Audio.html (2020年に更新).
テキスト
Wolfram Research (2016), Audio, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Audio.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2016. "Audio." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/Audio.html.
APA
Wolfram Language. (2016). Audio. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Audio.html