HighlightImage

HighlightImage[image,roi]

image 内の関心領域 roi の指定された部分をハイライトする.

HighlightImage[image,{roi1,roi2,}]

複数の関心領域 roiiをハイライトする.

HighlightImage[image,{,w[roii],}]

記号ラッパー w で定義された特徴を使ってハイライトする.

HighlightImage[image,fg,bgstyle]

スタイル bgstyle をすべての関心領域の補集合に適用する.

詳細とオプション

  • HighlightImageを使って画像中の特定の領域あるいは特徴をハイライトすることができる.ハイライトされた領域はGraphicsオブジェクトとして返される.
  • 関心領域 roi は以下のいずれでもよい.
  • {{x1,y1},}画像の位置のリスト
    region2D幾何学領域(PointLineDisk等)
    labelmatrix画像の成分を指定する2Dラベル行列
    maskimageImageオブジェクトの非零の画素
    graphicsGraphicsオブジェクト
    f関数 f によって返された範囲
    <|label1->roi1, |>ラベルが付けられた範囲の連想
  • ラベル付きの連想<|label1->roi1, |> 内のラベルはラベルと凡例の作成に使われる.
  • デフォルトで,DataRange->Fullが使われ,位置{xi,yi}および幾何学領域は標準的な画像座標系であると想定される.
  • 次のラッパー w を使うことができる.
  • Annotation[roi,label]注釈を与える
    Button[roi,action]要素がクリックされたときに実行するアクションを定義する
    EventHandler[roi,]要素の一般的なイベントハンドラを定義する
    Hyperlink[roi,uri]要素をハイパーリンクにする
    ImageMarker[roi,]画像マーカー,roi のメドイドにマーカーを置く
    Labeled[roii,]roi のメドイドにマーカーを置く
    Legended[roi,lbl]ラベル lbl を凡例に含める
    PopupWindow[roi,cont]要素にポップアップウィンドウを付ける
    StatusArea[roi,label]要素の上にマウスが来たときにステータスエリアに表示する
    Style[roi,opts]指定のスタイルを使って要素を示す
    Tooltip[roi,label]要素の任意のツールチップを付ける
  • HighlightImage[image,{,style,roi,}]を使って領域 roistyle を指定する.
  • 以下は,基本的な style 指定である.
  • Automaticハイライトの方法を自動選択する
    colorc色指定(RGBColorLABColor等)
    directive有効な任意のグラフィックス指示子(PointSizeThickness等)
  • デフォルトで,最適なハイライトスタイルが使われる.
  • その他の style 指定
  • "Blur",{"Blur",r}範囲 r の近傍を使ってぼかす
    "Boundary",{"Boundary",t}太さ t を使って境界をハイライトする
  • 関心領域とスタイルのネストしたリストを与えることができる.スタイル指定はそれを含むリストの終りまでしか効果を持たない.
  • 背景は全関心領域の補集合であるとみなされる.次の bgstyle 指定を使うことができる.
  • "Blur",
    {"Blur",r}
    範囲 r の近傍を使ってぼかす
    "Darken",{"Darken",a}黒と混ぜ合せる(デフォルト
    "Lighten",{"Lighten",a}白と混ぜ合せる(デフォルト
    "Desaturate",{"Desaturate",s}彩度を減じる
    "Remove"背景を透過的にする
    {"Remove",color}背景を color で置換する
    ff を背景で実行する
  • 明示的な bgstyle では,前景の不透明度は0に設定される.Opacity[α]を使ってこれとは異なる前景の不透明度を指定する.
  • HighlightImageには,Graphicsの全オプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
  • DataRange Fullもとの画像の座標範囲
    ImageLabels Automatic関心領域のラベルの付け方
    ImageLegends None凡例の加え方
    PlotRange Automatic含める画像範囲
    PlotRangePaddingNone値の範囲をどのくらい充填するか
  • 以下は,ImageLabelsおよびImageLegendsの可能な設定である.
  • {lbl1,lbl2,}roiiに明示的な lbliを使う
    Automatic自動的なラベル付けと凡例作成
    Noneラベルや凡例は使わない
    "Expressions"任意の関数 f を使う
  • DataRangeのよく使われる設定
  • Automatic{{0,1},{0,h/w}}
    Full{{0,w},{0,h}}
    {{left,right},{bottom,top}}2Dの明示的な座標範囲
  • 次は,PlotRangeのよく使われる設定である.
  • Allすべての点を含む
    AutomaticDataRangeの設定と同じ
    {{left,right},{bottom,top}}明示的な座標範囲
  • 全オプションのリスト

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

画像のコーナーをハイライトする:

画像の残りの部分をハイライトしないことで,関心領域をハイライトする:

関心領域をハイライトする:

スコープ  (23)

領域  (8)

点領域  (1)

点のリストをハイライトする:

位置のリストを使う:

明示的なPointラッパーを使う:

ImageMarkerラッパーを使う:

マーカーを指定する:

曲線領域  (1)

一次元の領域をハイライトする:

面領域  (3)

Imageオブジェクトを領域として使う:

Graphicsプリミティブを使って何をハイライトするかを説明する:

Graphicsオブジェクトを領域として使う:

幾何学領域を使って何をハイライトするかを説明する:

関心領域は任意の関数で生成したGraphicsオブジェクトでもよい:

領域が画像として与えられた場合,それは常に2D領域であると仮定される:

境界を除いて検出された画素のみをハイライトする:

結果を厳密な画素ごとの色置換と比較する:

ラベル行列  (2)

バイナリ画像の連結成分をハイライトする:

流域分割を行なった後の画像の断片をハイライトする:

すべての成分をハイライトする:

境界成分を削除して残りをハイライトする:

他のグラフィックス要素  (1)

Insetを使う:

Text要素を使う:

スタイリング  (15)

領域のスタイリング  (3)

ハイライトする色を指定する:

一色で領域をハイライトする:

領域の境界をハイライトする:

Graphics指示子を使って領域をカスタマイズする:

背景のスタイリング  (6)

背景の明度を減じて画像をハイライトする:

背景の明度を増して画像をハイライトする:

背景をグレースケールに変換して関心領域をハイライトする:

特定の彩度を使う:

背景をぼかして前景をハイライトする:

カスタム関数を使って背景をハイライトする:

背景を削除する:

削除した背景を特定の色で置換する:

ラベルと凡例  (5)

画像の顔にラベルを付ける:

顔を検出し,推定年齢でラベルを付ける:

各点のデータ集合のラベルを指定する:

指定されたラベルを使って凡例を作成する:

2つの画像の断片をハイライトしてラベルを付ける:

ラッパー  (1)

関心点にツールチップを加える:

キーポイントの位置と強さを計算する:

オプション  (7)

DataRange  (1)

デフォルトのデータ範囲は画像の次元によって決定される:

以下はDataRange->Fullに等しい:

軸上の正規化された範囲にDataRange->Automaticを使う:

カスタム範囲を使う:

GridLines  (1)

デフォルトで,格子線は示されない:

格子線を示す:

示す格子線を指定する:

ImageLabels  (2)

デフォルトでは,ハイライトされた領域にはラベルは付けられない:

ImageLabels{"lbl1","lbl2",}を使って各領域のラベルを定義する:

連想キーが自動的にラベルとして使われる:

ImageLabelsNoneを使って自動的なラベル付けを無効にする:

ImageLegends  (2)

ImageLegends{"lbl1","lbl2",}を使って各領域のラベルを定義する:

凡例は,まず領域の深さをスキャンすることでマッチされる:

連想キーが自動的にラベルとして使われる:

ImageLegendsAutomaticを使って自動凡例付けを有効にする:

ImageLabelsNoneを使ってラベル付けを無効にする:

PlotRange  (1)

デフォルトのプロット範囲は画像の次元で決定される:

PlotRange->Allを使って全領域を見る:

カスタム範囲を使う:

アプリケーション  (5)

画像中の顔をぼかす:

ニューラルネットワークを使って画像にセマンティックセグメンテーションを施し,可視化する:

任意の画像次元に使うことができる評価器関数を定義する:

画像を分割する:

ラベルが付いた断片をハイライトする:

断片をハイライトし,凡例を使ってラベルを表示する:

強いコーナーと弱いコーナーをスタイルを変えてハイライトする:

画像を分割し,円板の中心をマーカーでハイライトする:

複数の関心領域をハイライトする:

インタラクティブな例題  (1)

風景にインタラクティブなスポットライトを適用する:

Wolfram Research (2012), HighlightImage, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/HighlightImage.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2012), HighlightImage, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/HighlightImage.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2012. "HighlightImage." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/HighlightImage.html.

APA

Wolfram Language. (2012). HighlightImage. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/HighlightImage.html

BibTeX

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BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_highlightimage, organization={Wolfram Research}, title={HighlightImage}, year={2021}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/HighlightImage.html}, note=[Accessed: 17-November-2024 ]}