SendMail
SendMail[body]
body からなるメールを$CloudUserIDで指定されたアドレスへ送信する.
SendMail[{"subject"}]
指定された件名で本文のないメールを送信する.
SendMail[{"subject",body}]
指定された件名と本文でメールを送信する.
SendMail[{"subject",body,att}]
添付ファイル att のあるメールを送信する.
SendMail["to",content]
指定されたアドレスにメールを送信する.
SendMail[{"to1","to2",…},content]
複数のアドレスにメールを送信する.
SendMail[{{"to1",…},{"cc1",…}},content]
Cc:アドレスとして cciを含む.
SendMail[{{"to1",…},{"cc1",…},{"bcc1",…}},content]
Bcc:アドレスとして bcciを含む.
SendMail[assoc]
連想 assoc で指定された要素のあるメールを送信する.
詳細とオプション
- SendMailは,指定された電子メールを全受信者に向けて送信しようと試み,SuccessまたはFailureを返す.
- 電子メールのアドレスは文字列として与えられる.
- メッセージ本文は文字列,式,式のリストでもよい.
- SendMailは,次のタイプの式を独立した部分として自動的にメッセージに埋め込む.
-
EmbeddedHTML["string"] 本文に埋め込まれたハイパーリンク Hyperlink[…] HTMLの本文部分 CloudObject[…] URLが埋め込まれたクラウドオブジェクト Image[…],Graphics[…],… GIFファイル Audio[…], Sound[…] WAVファイル Dataset[…], TimeSeries[…],… CSVファイル NotebookObject[…] .nbファイル XMLObject[…] XMLファイル InputForm[expr] Wolfram言語コードの.wlファイル ExportForm[expr,"fmt"] "fmt"で指定された形式のファイル expr expr のフォーマットされた形のラスタ画像ファイル {expr1,expr2,…} 電子メールの連続する本文部分 - SendMailはメッセージ中に現れる任意の特殊文字を扱うのに適切な符号化を使う.
- デスクトップシステムでは,SendMailはユーザのある種のメール設定を必要とする.これらは,ノートブックフロントエンドの「環境設定」▶「インターネットとメール」▶「メール設定」から,あるいはSetOptions[SendMail,MailSettings]を使って定義することができる.SendMailはこれらの設定が提供されていない場合はWolfram Cloudを介してメールを送ろうとする. »
- Wolfram Cloudでは,電子メールは常にWolfram Cloudサーバから中継される.
- SendMail[assoc]の連想 assoc は,次の基本要素を含むことができる.
-
"To" {} 主受信者の電子メールアドレス "Cc" {} 従受信者の電子メールアドレス "Bcc" {} 隠れ受信者の電子メールアドレス "Subject" None メッセージの件名 "Body" None メッセージ本文 "TextBody" None テキストクライアント用の追加的メッセージ本文 "HTMLBody" None HTMLクライアント用の追加メッセージ本文 "AttachedExpressions" {} 添付書類として送る式 "AttachedFiles" {} 添付書類として送るファイル "Priority" Automatic 電子メールの優先順位 "ReturnReceipt" None 受取り証明の送り先 - 指定された"Body"は,メッセージの"TextBody"と"HTMLBody"の前に入れられる.
- "AttachedExpressions"->"file1"->expr1,…とすると,各式 expriがファイル名 fileiで添付される.
- "Priority"の設定には,"High","Normal","Low",または,1(高い)から 5(低い)までがある.
- "ReturnReceipt"->Automaticとすると送信者に受取り証明が送られる."ReturnReceipt"->Noneの場合は,受取り証明は送られない."ReturnReceipt"->"address"とすると指定されたアドレスに受取り証明が送られる.
- 連想 assoc は次の追加的要素を含むことができる.これらはオプションMailSettingsの設定で与えることもできる.
-
"AutoBcc" None 自動隠れ受信者 "AutoCc" None 自動従受信者 "FromAddress" Automatic 送信者の電子メールアドレス "FromName" None 送信者の氏名 "ReplyTo" None 推奨される返信用アドレス "Signature" None 本文の最後に追加するテキスト - 電子メールの接続に関連する次の要素もまた連想 assoc あるいはMailSettingsの設定で与えることができる.
-
"EncryptionProtocol" Automatic 電子メールの暗号化プロトコル "Password" Automatic ユーザのパスワード "PortNumber" Automatic サーバのボート番号(複数可) "Server" Automatic サーバのホスト名またはIPアドレス "ServerAuthentication" Automatic サーバの認証を検証するかどうか,検証するとしたらどのように行うか "Username" $Username ユーザのログイン名 - "EncryptionProtocol"の可能な設定には,"SSL","TLS","StartTLS",Noneがある.Automaticと設定すると,使用中のサーバに基づいて符号化が選ばれる.
- "Password"は,一般に,パスワードの確認が必要とされない場合はNoneに,パスワードがインタラクティブなダイアログで入力される場合はAutomaticに設定される.パスワードをテキスト文字列で与えることも可能である.
- 電子メールの信用証明は,"Password"のインタラクティブなダイアログを使って任意で保存することができる.信用証明はコンピュータのハードドライブに保存されたキーを使って暗号化される.暗号化された信用証明はWolfram Cloudに送信され,ユーザがWolfram IDを使って認証されて始めてアクセスできるようになる.
- SendMailには次のオプションを使うことができる.
-
MailAddressValidation Automatic アドレス検証のための関数 MailSettings Automatic メール設定の連想 - MailAddressValidationの設定は送信者および受信者の全アドレスに適用される.いずれかのアドレスで検証が失敗すると,SendMailはいかなるメールも送信しない.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (32)
アカウントの設定 (2)
基本的な用法 (6)
コンテンツ (18)
そのほかの式 (9)
Hyperlinkのあるメールを送る:
Imageオブジェクトを送る:
AudioオブジェクトをWAVファイルとして送る:
TimeSeriesオブジェクトをCSVファイルとして送る:
任意の式のInputFormを送る:
任意の式のExportFormを送る:
オプション (9)
テキスト
Wolfram Research (2008), SendMail, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SendMail.html (2020年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2008. "SendMail." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/SendMail.html.
APA
Wolfram Language. (2008). SendMail. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SendMail.html