TradingChart
TradingChart[{{date1,{open1,high1,low1,close1,volume1}},…}]
日々の株価と出来高を示すチャートを作成する.
TradingChart[{"name",daterange}]
金融商品"name"の期間 daterange における金融チャートを作成する.
TradingChart[{…},{ind1,ind2,…}]
指標 ind1, ind2, …を用いた金融チャートを作成する.
詳細とオプション
- TradingChartはデフォルトでロウソク足と出来高指標を含む.
- 日付 dateiは順序だった一連の事象とみなされ,絶対時間尺では表示されない.dateiの日付形式はDateListPlotで使われるものと同じである.
- "name"と daterange はFinancialDataで使われているものと同じである.
- 指標 indiは任意のFinancialIndicatorオブジェクトでよい.
- w[indi]の形でラッパーを指標に適用することができる.
- w[{{date1,ohlcv1},…}]あるいは w[{"name",daterange}]の形でラッパーをデータ集合全体に適用することができる.
- 使用可能なラッパー
-
Annotation[data,label] 注釈を付ける Button[data,action] 要素がクリックされたときに実行するアクションを定義する EventHandler[data,…] 要素の一般的なイベントハンドラを定義する Hyperlink[data,uri] 要素をハイパーリンクにする PopupWindow[data,cont] 要素にポップアップウィンドウを付ける StatusArea[data,label] 要素上にマウスが置かれたときにステータスエリアに表示する Style[data,opts] 要素を指定されたスタイルで表示する Tooltip[data,label] 要素に任意のツールチップを付ける - TradingChartにはGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
-
Appearance "Candlestick" 使用する外観 AspectRatio 1/GoldenRatio 全体的な縦横比 Axes True 軸を描くかどうか BarSpacing Automatic ロウソク間のスペース ChartBaseStyle Automatic 棒の全体的なスタイル ChartElementFunction Automatic ロウソクの生のグラフィックスをどのように生成するか ColorFunction Automatic ロウソクの彩色方法 ColorFunctionScaling True ColorFunctionの引数を正規化するかどうか DateFunction Automatic どのように日付を標準形に変換するか EventLabels None ラベルを付ける事象 GridLines Automatic 描画する格子線 GridLinesStyle Automatic 格子線のスタイル PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか PlotTheme $PlotTheme グラフの全体的なテーマ TargetUnits Automatic グラフ中に表示する単位 TrendStyle Automatic 上昇傾向と下降傾向をどのようにスタイリングするか ScalingFunctions None 軸をどのようにスケールするか - Appearanceの可能な設定値には"Candlestick","OHLC","Line",Noneがある.
- ChartElementFunctionに渡される引数はボックス範囲{{xmin,xmax},{ymin,ymax}},{datei,{oi,hi,li,ci}}およびメタデータ{m1,m2,…}である.
- ChartElementFunctionの組込みの設定値のリストはChartElementData["TradingChart"]で得られる.
- ColorFunctionに渡される引数は date,open,high,low,close,volume,close-open である.
- ScalingFunctions->syのとき,関数 syはすべての値(始値,高値,安値,終値)に適用される.ScalingFunctionsは表示のみに影響しコントロールには影響しない.
- TradingChartのオプションその他の構造からのスタイルその他の指定は事実上TrendStyle,ColorFunction,Styleその他のラッパー,ChartElementFunctionの順に適用され,後で適用されたものが先に適用されたものに優先する.
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じる例 (4)
スコープ (25)
データとラッパー (9)
指標 (4)
TradingChartは自動的に出来高の指標を含む:
FinancialIndicatorを使って簡単な移動平均に使用する区間数を指定する:
スタイルと外観 (8)
ChartBaseStyleを使ってすべてのチャート要素のスタイルを設定することができる:
Styleを使ってスタイルを無効にすることができる:
オプション (54)
Appearance (3)
データ点の数が少ない場合,TradingChartは"Candlestick"を使う:
データ点の方が多い場合,TradingChartは"OHLC"を使う:
Noneを使って指標のみを示すことができる:
ChartBaseStyle (5)
ChartBaseStyleを使ってロウソクにスタイルを施す:
ChartBaseStyleをTrendStyleと組み合せる:
TrendStyleはChartBaseStyleの設定を無効にすることがある:
TrendStyleはChartBaseStyleの設定値を無効にすることがある:
ChartBaseStyleをColorFunctionと組み合せる:
ChartElementFunction (3)
ColorFunction (4)
スケールされた date,open,high,low,close あるいは trend の値でロウソクに色付けする:
ColorFunctionはTrendStyleのスタイルを無効にする:
ColorFunctionScaling (2)
EventLabels (6)
GridLines (4)
GridLinesStyle (3)
Method (4)
PerformanceGoal (3)
PlotRange (3)
TrendStyle (6)
TrendStyleはデフォルトで上昇傾向には緑を下降傾向には赤を使う:
TrendStyleをChartBaseStyleと組み合せる:
TrendStyleをNoneにすると,上昇傾向には基本スタイルが使われ下降傾向には空の棒が使われる:
TrendStyle->style は上昇傾向に style を使い下降傾向には空の棒を使う:
特性と関係 (3)
InteractiveTradingChartを使って金融データを可視化しインタラクティブに分析する:
PointFigureChart,LineBreakChart,RenkoChart,KagiChartを使って金融価格と時間の関係を分析する:
DateListPlotを使って金融データを可視化する:
テキスト
Wolfram Research (2010), TradingChart, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TradingChart.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "TradingChart." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/TradingChart.html.
APA
Wolfram Language. (2010). TradingChart. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TradingChart.html