Wolfram言語のシンタックス

Wolfram言語には,一貫性と,効率的で読みやすいWolfram言語の言語的,数学的およびその他の多くの構文の入力について慎重に設計された豊かなシンタックスがある.Wolfram言語では通常の線形ASCII 入力に加え,完全な二次元数学入力もサポートされている.

基本シンタックス

f[x,y] 関数の引数は各カッコの中に入力する

ExpDo... 組込みシンボル名は大文字で始まる

{} (List)  ▪  <||> (Association)  ▪  "" (String)  ▪  e[[i]] (Part)  ▪  e[[i;;j]] (Span)

基本演算

x = val 値を設定する(値をクリアするときは=.

x == val 等価を判定する,または記号方程式を表す(等価でない場合は!=

lhs := rhs 関数等の定義

a -> ba b 変換規則,オプション等(遅延規則には:>

expr /. rule 規則を使って置換する(「スラッシュドット」)

数学と演算子

+  ▪  -  ▪  *  ▪  /  ▪  ^ (Power)  ▪  && (And)  ▪  || (Or)  ▪  ! (Not)  ▪  <> (StringJoin)

a b c 空白は積算を意味する

nn*^ee 科学的表記

b^^nnnn 進数による数

(Element)  ▪  (Distributed)  ▪  (UndirectedEdge)  ▪  (DirectedEdge)

パターン

x_ 任意の式(「x ブランク」)

x__x___ 任意の式の列(「x ダブルブランク」,...)

______ 名前のないパターン

x:p パターン名

p:d パターンのデフォルト

.. (Repeated)  ▪  | (Alternatives)  ▪  /; (Condition)  ▪  ? (PatternTest)

~~ (StringExpression) 文字列パターンの連結

純関数

body&x|->bodyxbody 純関数

##2 純関数の無名の引数

#name 純関数の引数の名前付き部分

関数の組合せ

f@*g fg の合成(f[g[]])

f/*g gf の合成(g[f[])

短縮形

f @ expr 接頭辞関数の適用 f[expr]

expr // f 接尾辞関数の適用(「スラッシュスラッシュ」)f[expr]

/@ (Map  「スラッシュアット」 )  ▪  @@(Apply)  ▪  @@@ (MapApply)  ▪  //= (ApplyTo)  ▪  === (SameQ)

プログラムシンタックス

expr; expr; expr コマンドの列(CompoundExpression)

<< file ファイルを入力する(ファイルへの出力には>>file>>>file

(* *) コメント

ccc`nnn コンテキストccc 内のシンボル

セッションシンタックス

% 最も最近の出力(行n の出力を表すには%n

? x シンボル についての情報