GeoHistogram
GeoHistogram[locs]
地理的な位置 locs の密度ヒストグラムをプロットする.
GeoHistogram[locs,bspec]
bspec でビンを指定して密度ヒストグラムをプロットする.
GeoHistogram[locs,bspec,hspec]
ビンの密度を指定 hspec に従って計算して,密度ヒストグラムをプロットする.
詳細とオプション
- GeoHistogram[locs]は,デフォルトで,視覚的サイズが等しい六角形のビンを使ってヒストグラムをプロットする.
- 位置 locs は次の形と解釈を持つ.
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GeoPosition[…] 測地位置の配列 {loc1,loc2,…} 位置のリスト <loc1w1,… > 重み付きの位置 WeightedData[…] 重み付きの位置 EntityClass[…] 特性"Position"に従う位置を持つ実体 EntityClass[…]prop 特性 prop に従う位置を持つ実体 - 位置 lociは次の形を持つ.
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GeoPosition[…] 経緯度 Entity[…] 特性"Position"に従う位置を持つ実体 Entity[…]prop 特性 prop に従う位置を持つ実体 - 次のビン指定 bspec を与えることができる.
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Automatic 自動的に選ばれたビン n 約 n 個のビンごと Quantity[diam,unit] 直径が約 diam のビン {Quantity[w,unit],Quantity[h,unit]} 幅約 w,高さ約 h のビン Quantity[area,unit] 面積が約 area のビン "Hexagon","Rectangle","Triangle" 与えられたタイルの形の自動ビン {reg1,reg2,…} 地理領域 enttype GeoIdentify実体タイプ {tile,spec} 指定 spec の形 fb fb を適用して明示的なビン指定を得る - ビン指定{tile,spec}には,任意の名前付きのタイルの形と次の指定 spec を組み合せて使うことができる.
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n n 個のタイルの幅 {m,n} m 個のタイルの幅 × n 個のタイルの高さ {"Total",n} 合計で約 n 個のタイル Quantity[diam,unit] タイルの直径が約 diam {Quantity[w,unit],Quantity[h,unit]} タイルの幅は約 w,高さは約 h Quantity[area,unit] タイルの面積は約 area - regiは,拡張地理領域やGeoPosition座標を持つ地理構造に対応する,国のようなEntityオブジェクトでよい.
- GeoHistogram[locs,fb]の関数 fb は,全{lati,loni}のリストに適用され,ビン{reg1,reg2,…}の明示的なリストを返さなければならない.
- GeoHistogram[locs,bspec,hspec]で異なるビン密度指定 hspec を使うことで,異なる密度ヒストグラムの形式が得られる.次の形式を使うことができる.
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"Count" 各ビンの要素数 "Probability" 各ビンにある値の割合 "Intensity" 個数をビン面積で割ったもの "PDF" 確率密度関数 fh fh をビンと個数に適用して得られた高さ - GeoHistogram[data,bspec,fh]の関数 fh は,ビンのリスト{reg1,reg2,…}と対応する個数のリスト{c1,c2,…}という2つの引数に適用される.この関数は各 cijに使用される密度のリストを返さなければならない.
- ビン面積で割った密度指定はGeoAreaを使い,投影された領域の面積は使わない.
- GeoHistogramには,GeoGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものを使うことができる. [全オプションのリスト]
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ColorFunction Automatic どのようにプロットに彩色するか ColorFunctionScaling True ColorFunctionの引数をスケールするかどうか LabelingFunction Automatic ビンにどのようにラベルを付けるか LabelStyle Automatic ラベルのスタイルを決定するグラフィックス指示子 PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか PlotLegends None 凡例の表し方 PlotRangeClipping True プロット範囲で切り取るかどうか PlotStyle Automatic プロットのスタイルを決定するグラフィックス指示子 PlotTheme $PlotTheme プロットの全体的なテーマ - ColorFunctionには,デフォルトで,スケールされた密度値の1つの引数が与えられる.
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (26)
データ (6)
位置のリストを表すGeoPositionを使う:
GeoPosition位置のリストを使う:
世界中の高層ビルを含むEntityClassからヒストグラムを作る:
キーが位置,値が数のAssociationを使う:
WeightedDataを使う:
ビンと数 (14)
多角形がある実体のリストはビンのタイリングとして使うことができる:
GeoIdentify実体タイプをビンとして使う:
"Count"あるいは"Probability"でビンに色を付ける場合は,各ビン内の点数のみが使われる:
"Intensity"と"PDF"は地球上でのビンの面積が異なることからくるバリエーションを示す:
プレゼンテーション (6)
GeoProjectionを使って地図の投影法を変える:
GeoCenterを使って地図の中心を特定の場所にする:
オプション (22)
ColorFunction (4)
ColorFunctionScaling->Falseを使ってスケールされていない高さの値を得る:
ColorFunctionScaling (1)
ColorFunctionScaling->Falseを使ってスケールされていない高さの値を得る:
GeoProjection (1)
GeoProjectionを使って地図の投影法を変える:
PlotStyle (2)
アプリケーション (5)
アメリカ合衆国のdistribution of breweries(ビールの醸造所の分布)を表示する:
特性と関係 (9)
GeoSmoothHistogramを使って場所から滑らかな密度を生成する:
GeoListPlotを個々の場所に使う:
GeoHistogramを使って場所をビンに集約する:
GeoBubbleChartを使って値をスケールされたバブルで表す:
GeoRegionValuePlotを使って地域に色を付けて値を示す:
GeoVectorPlotおよびGeoStreamPlotをベクトル場に使う:
GeoContourPlotで地図上に等高線を描く:
GeoDensityPlotで色を使ってチスに滑らかな陰影を描く:
テキスト
Wolfram Research (2016), GeoHistogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoHistogram.html.
CMS
Wolfram Language. 2016. "GeoHistogram." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoHistogram.html.
APA
Wolfram Language. (2016). GeoHistogram. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoHistogram.html