TransformedDistribution
TransformedDistribution[expr,xdist]
確率変数 x が分布 dist に従う expr の変換された分布を表す.
TransformedDistribution[expr,{x1,x2,…}dist]
{x1,x2,…}が多変量分布 dist に従う expr の変換された分布を表す.
TransformedDistribution[expr,xproc]
expr がランダム過程 proc からの時点 t における値を参照する,x[t]の形の式を含む変換された分布を表す.
TransformedDistribution[expr,{x1dist1,x2dist2 ,…}]
x1, x2, …が独立で分布 dist1, dist2, …に従う変換された分布を表す.
詳細とオプション
- xdist は x dist dist または x \[Distributed] dist と入力できる.
- TransformedDistributionは可能な場合は既知の特殊分布に簡約される.
- 母数に関する仮定は,オプションAssumptions->assum を使って指定することができる.
- TransformedDistributionは,Mean,CDF,RandomVariate等の関数とともに使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (61)
基本的な用法 (6)
Assumptionsを使って変換における母数に条件を指定する:
数量の使用 (4)
変換関数でQuantityを一貫して使うとQuantityDistributionが返される:
Quantityを使って変換を定義し,QuantityDistributionを得る:
Quantity[x,u1]QuantityDistribution[dist,u2]を使って x が単位 u1と相対的な確率変数の大きさであることを示す:
パラメトリック分布 (7)
ノンパラメトリック分布 (3)
派生分布 (9)
直接計算はステップに分けて計算するより時間がかかるかもしれない:
MixtureDistributionの変換を求める:
ParameterMixtureDistributionの変換を求める:
TruncatedDistributionの変換を求める:
CensoredDistributionの変換を求める:
OrderDistributionの変換を求める:
MarginalDistributionの変換を求める:
CopulaDistributionを変換する:
ProductDistributionの変換を定義する:
ランダム過程 (4)
これはSliceDistributionの指数変換に等しい:
Assumptionsを使って明示的な順序を与える:
TransformedDistributionは過程と分布の同時使用をサポートする:
自動簡約 (19)
連続分布 (9)
NormalDistributionの特殊変換:
ExponentialDistributionの特殊変換:
UniformDistributionの特殊変換:
SinghMaddalaDistributionとDagumDistributionの間の特殊変換:
ChiSquareDistributionの特殊変換:
StudentTDistributionの特殊変換:
BetaDistributionの特殊変換:
BinormalDistributionの特殊変換:
ParetoDistributionの特殊変換:
離散分布 (7)
BernoulliDistributionの特殊変換:
BorelTannerDistributionの特殊変換:
GeometricDistributionの特殊変換:
PoissonDistributionの特殊変換:
PoissonConsulDistributionの特殊変換:
PolyaAeppliDistributionの特殊変換:
SkellamDistributionの特殊変換:
多変量分布 (3)
オプション (1)
Assumptions (1)
ワイブル(Weibull)分布のアフィン変換の確率密度関数を計算する:
Assumptionsを使って条件 を指定する:
アプリケーション (8)
一様分布に従って区間から2点が無作為かつ独立に選ばれた.この2点間の距離の期待値を計算する:
2人の弓の射手が的に向かって弓を放つ.的の中心から各矢が当たった点までの距離はそれぞれが独立して0インチから10インチまでで一様分布に従う,失敗した矢が的の中心から5インチ以上離れている確率を求める:
ロミオとジュリエットがある時刻に会うことになっている.各人はそれぞれ独立に母数 の指数分布に従う時間(単位:分)だけ遅れる.各人が到着する時間差の確率密度関数を求める:
120マイルの距離を平均時速65マイルで旅行するドライバーがいる.速度が標準偏差3マイルで正規分布に従っており,途中に工事区間もないと仮定して,このドライバーがこの距離を運転するのにかかる時間の分布を求める:
ある棒のヤング係数 と剛性率 の測定値は,それぞれ,となった.測定不確実性について対称三角形分布とそれぞれの収束区間が90%の収束確率であるとを仮定し,ポアソン比 の不確実性を決定する:
測定値が90%の確率で指定された区間に収まることを確かめる:
TransformedDistributionを使ってポアソン比の不確実性の分布を定義する:
血流に注入された薬剤の循環についての濃度と時間の関係を示す曲線は遅れ正規分布で説明される:
平面上にDirichletDistributionに従って置かれた点と原点との間の距離の分布を求める:
TransformedDistributionを使って非整数をサポートする離散確率分布を作る:
特性と関係 (8)
TransformedDistributionは入力中の変数に局所名を使う:
PDFのサポートは変換のもとで変化することがある:
CensoredDistributionはTransformedDistributionの特殊ケースである:
OrderDistributionはTransformedDistributionの特殊ケースである:
SliceDistributionはTransformedProcessとTransformedDistributionを関連付ける:
考えられる問題 (3)
が確率変量の総和 であるとすると, の分布は の分布とは異なることがある:
2つの独立同分布に従う変量の総和 の分布は の分布とは異なることがある:
TransformedDistributionをステップごとに評価すると,特別な規則が認識されるかもしれない:
テキスト
Wolfram Research (2010), TransformedDistribution, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TransformedDistribution.html (2016年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "TransformedDistribution." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/TransformedDistribution.html.
APA
Wolfram Language. (2010). TransformedDistribution. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TransformedDistribution.html