GeoGraphPlot
GeoGraphPlot[{e1,e2,…}]
辺 eiがある地理グラフのプロットを生成する.
GeoGraphPlot[{v1,v2,…},{e1,e2,…}]
頂点 viと辺 ejがあるプロットを生成する.
GeoGraphPlot[{vi vj ,…}]
規則 vivjを使ってグラフを指定する.
GeoGraphPlot[g]
地図上の地理位置に頂点を置いてグラフ g を表示する.
GeoGraphPlot[{…,w[ei],…}]
記号ラッパー w で定義された特徴で eiをプロットする.
詳細とオプション
- GeoGraphPlotは,地理オブジェクトを頂点とし,頂点間の接続を辺として置くことで,地図の上の場所のネットワークを示す.一般に,辺が場所の間の特定の道路に対応することはない.
- 頂点 u と v の間の無向辺 eiは,uv,u<->v,UndirectedEdge[u,v],TwoWayRule[u,v]として指定できる.の記号はueで入力できる.
- u から v までの有向辺 eiは,uv,u->v,DirectedEdge[u,v],Rule[u,v]として指定できる.の記号はdeで入力できる.
- 地理的頂点 viは以下の形で与えられる.
-
GeoPosition[{lat,lon}] 経緯度 Entity[…] 地理実体 Dated[ent,date] 日付付き実体 Image[…] 地理のタグが付いた画像 - まだ含まれていない頂点があれば,オプションVertexCoordinatesでその頂点の地理位置を指定することができる.
- 頂点と辺には次の特殊ラッバーを使うことができる.
-
Annotation[a,label] 注釈を与える Button[a,action] 要素がクリックされた際に実行する動作を定義する EventHandler[a,…] 要素の一般的なイベントハンドラを定義する Hyperlink[a,uri] 要素をハイパーリンクにする Labeled[a,…] 要素にラベルを付けて表示する PopupWindow[a,cont] 要素にポップアップウィンドウを付ける StatusArea[a,label] 要素のマウスオーバー時にステータスエリアに表示する Style[a,opts] 指定のスタイルで要素を示す Tooltip[a,label] 要素に任意のツールチップを付ける - GeoGraphPlotにはGeoGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
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AnnotationRules {} グラフ,辺,頂点の注釈 DirectedEdges False RuleをDirectedEdgeとして解釈するかどうか EdgeLabels None 辺のラベルと置き方 EdgeLabelStyle Automatic 使用する辺のラベルのスタイル EdgeShapeFunction Automatic 辺のグラフィックス形状を生成する EdgeStyle Automatic 辺のスタイル GraphHighlight {} ハイライトする頂点と辺 GraphHighlightStyle Automatic ハイライトのスタイル GraphLayout Automatic グラフ要素のレイアウトの方法 Method Automatic 使用するメソッド PerformanceGoal Automatic 最適化しようとするパフォーマンスの局面 PlotStyle Automatic スタイルを決定するグラフィックス指示子 PlotTheme Automatic グラフの全体的なテーマ VertexCoordinates Automatic 頂点座標 VertexLabels None 頂点のラベルと置き方 VertexLabelStyle Automatic 使用する頂点ラベルのスタイル VertexShape Automatic 頂点のグラフィックス形状 VertexShapeFunction Automatic 頂点のグラフィックス形状を生成する VertexSize Automatic 頂点のサイズ VertexStyle Automatic 頂点のスタイル - GraphLayoutは地理位置を繋ぐ辺をどこに描画するかを指定する.
- 次は,GraphLayoutの可能な設定である.
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Automatic 辺を自動計算する "StraightLine" 辺として直線を使う "Geodesic" 辺として測地線を使う "Rhumb" 辺として航程線を使う "Driving","Walking","Cycling" 移動方法 - デフォルトで,GeoGraphPlotが生成した辺は抽象経路で,グラフ内に存在する場合は自己ループと2頂点間の複数の辺として示される.
- 2つの頂点間に移動経路が見付からない場合は,代りに辺に"StraightLine"が使われる.
- EdgeShapeFunctionfunc は各頂点を func[{pt1,pt2},vw]が与えるプリミティブで描画するように指定する.ただし,pt1と pt2は辺 vw の頂点の地理位置である.
- VertexCoordinatesは,次の形式を使って頂点に地理位置を与える.
-
{loc1,loc2,…} 位置 v1を位置 loc1に置く等 GeoPosition[{pos1,pos2,…}] 測地位置の配列 {v1loc1,…} 位置 v1を位置 loc1に置く等 - VertexCoordinatesの lociは,地理位置,実体,地理のタグが付いた画像等でよい.
- VertexLabelsAutomaticとすると,名前付きの場所である頂点に自動的にラベルが付けられる.経緯度で指定された頂点にはラベルは付けられない.
- グラフの特徴テーマは頂点と辺のプロットに影響する.特徴テーマには以下がある.
-
"LargeGraph" 大きいグラフ "NameLabeled" 従来のグラフ "IndexLabeled" 指標ラベルグラフ
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (29)
データ (6)
VertexCoordinatesを使って頂点を置く:
ラベル付け (5)
Labeledを使って特定の辺にラベルを付ける:
EdgeLabelsオプションで辺のラベルを指定する:
Labeledを使って特定の頂点にラベルを付ける:
VertexLabelsを使って特定の頂点にラベルを付ける:
辺と頂点のラッパー (6)
グラフのスタイル付け (12)
GraphLayoutを指定する:
GeoRangePaddingNoneを使って充填を削除する:
オプション (31)
EdgeLabels (6)
GeoRangePadding (2)
VertexCoordinates (2)
アプリケーション (7)
特性と関係 (10)
地理的ではないネットワークにGraphPlotを使う:
GeoGraphValuePlotを使って地理ネットワーク上に値を表示する:
GeoListPlotを使って地理的位置と実体の位置を表示する:
GeoBubbleChartを使ってスケールされたバブルで値を表示する:
GeoRegionValuePlotを使って領域に彩色することで値を表示する:
GeoHistogramを使って場所をビンに集める:
GeoSmoothHistogramを使って場所から滑らかな密度を生成する:
GeoVectorPlotとGeoStreamPlotをベクトル場に使う:
GeoContourPlotで地図に等高線を描く:
GeoDensityPlotと色を使って地図に滑らかな陰影を付ける:
テキスト
Wolfram Research (2021), GeoGraphPlot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoGraphPlot.html.
CMS
Wolfram Language. 2021. "GeoGraphPlot." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoGraphPlot.html.
APA
Wolfram Language. (2021). GeoGraphPlot. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/GeoGraphPlot.html