Graphics

Graphics[primitives,options]

2Dのグラフィックス画像を表す.

詳細とオプション

  • GraphicsStandardFormではグラフィックス画像として描画される.InputFormでは明示的なプリミティブのリストとして表示される.
  • 使用可能なグラフィックスプリミティブ  »
  • AASTriangle[α,β,a]2角と1辺の値が与えられた三角形
    Arrow[{{x1,y1},}]矢印
    ASATriangle[α,c,β]2角とその間の辺の値が与えられた三角形
    BezierCurve[{pt1,pt2,}]ベジエ(Bézier)曲線
    BSplineCurve[{pt1,pt2,}]Bスプライン曲線
    Circle[{x,y},r]
    Circumsphere[{pt1,}]3点で指定された外接円
    ConicHullRegion[]線形円錐
    Disk[{x,y},r]塗り潰された円板
    FilledCurve[{seg1,seg2,}]塗り潰された曲線
    GraphicsComplex[pts,prims]グラフィックスオブジェクトの複合体
    GraphicsGroup[{g1,g2,}]グループとして選択可能なオブジェクト
    HalfLine[{pt1,pt2}]半直線,あるいは放射線
    HalfPlane[{pt1,pt2},v]半平面
    Image[]画像オブジェクト
    InfiniteLine[{pt1,pt2}]無限線
    Inset[obj,]挿入オブジェクト
    JoinedCurve[{seg1,seg2,}]繋がれた曲線線分
    Line[{pt1,}]直線
    Locator[{x,y}]動的ロケータ
    Parallelogram[pt,{v1,v2}]平行四辺形
    Point[{x,y}]
    Polygon[{pt1,}]多角形
    Raster[array]グレーまたは彩色された正方形の配列
    Rectangle[{xmin,ymin},{xmax,ymax}]長方形
    SASTriangle[a,γ,b]2辺とその間の角の値が与えられた三角形
    Simplex[{pt1,}]単体
    SSSTriangle[a,b,c]3辺の値が与えられた三角形
    Text[expr,{x,y}]テキスト
    Triangle[{pt1,}]三角形
  • 使用可能なグラフィックス指示子  »
  • AbsoluteDashing[{w1,}]絶対的な破線の指定
    AbsolutePointSize[d]絶対的な点の大きさの指定
    AbsoluteThickness[w]絶対的な線の太さの指定
    Arrowheads[specs]鏃の指定
    CapForm[type]線のキャップ指定
    CMYKColor[c,m,y,k]色の指定
    Dashing[{w1,}]破線の指定
    Directive[g1,g2,]複合グラフィックス指示子
    EdgeForm[g]辺の描画指定
    FaceForm[g]面の描画指定
    GrayLevel[i]強度の指定
    Hue[h]色相の指定
    JoinForm[type]線の接続指定
    Opacity[a]不透明度指定
    PointSize[d]点の大きさの指定
    RGBColor[r,g,b]色指定
    Texture[obj]テクスチャ指定
    Thickness[w]線の太さの指定
  • 任意のレベルで使えるラッパー
  • Annotation[obj,label]注釈を与える
    Button[obj,action]obj がボタンとして動くようにする
    Dynamic[obj]動的にアップデートされた現在値を使用
    EventHandler[obj,]イベントハンドラを付加
    Hyperlink[obj,URI]obj をハイパーリンクにする
    Mouseover[obj,over]マウスオーバーの形式を指定
    PopupWindow[obj,cont]ポップアップウィンドウを付加
    StatusArea[obj,label]ステータスエリアに現れるラベルを指定
    Style[obj,opts]スタイルを指定
    Tooltip[obj,label]ツールチップを付加
  • 有効なオプション
  • AlignmentPoint Center整列の基準となるグラフィックス内のデフォルトの点
    AspectRatio Automatic縦横比
    Axes False座標軸を描くか描かないか
    AxesLabel None座標軸のラベル
    AxesOrigin Automatic座標軸の交点
    AxesStyle {}座標軸のスタイル指定
    Background Noneプロットの背景色
    BaselinePosition Automatic周囲のテキストのベースラインとの揃え方
    BaseStyle {}グラフィックスのベーススタイル指定
    ContentSelectable Automaticコンテンツの選択を許容するかどうか
    CoordinatesToolOptionsAutomatic座標ツールの細かな動作
    Epilog {}主となるプロットの後に描くプリミティブ
    FormatType TraditionalFormテキストのデフォルトの書式
    Frame Falseプロットの周囲に枠を描くか描かないか
    FrameLabel None枠のラベル
    FrameStyle {}枠線のスタイル指定
    FrameTicks Automatic枠の目盛
    FrameTicksStyle {}枠目盛のスタイル指定
    GridLines None描画する格子線
    GridLinesStyle {}格子線のスタイル指定
    ImageMargins 0.グラフィックスの周囲に残す余白
    ImagePadding Allラベル等に余分な充填をどの程度許すか
    ImageSize Automatic描画するグラフィックスの絶対的サイズ
    LabelStyle {}ラベルのスタイル指定
    Method Automatic使用するグラフィックスメソッドの詳細
    PlotLabel None全体的なプロットのラベル
    PlotRange All含める値の範囲
    PlotRangeClipping Falseプロット範囲で切り取るかどうか
    PlotRangePadding Automatic値の範囲をどの程度充填するか
    PlotRegion Automatic塗り潰す最終的な表示領域
    PreserveImageOptionsAutomatic同じ画像を新たに描画する際に画像のもとのオプションを保存するかどうか
    Prolog {}主となるプロットに先駆けて描かれるプリミティブ
    RotateLabel True枠の y 軸に与えられているラベルを回転させるかどうか
    Ticks Automatic座標軸の目盛
    TicksStyle {}座標軸の目盛のスタイル指定
  • グラフィックス構造のネストしたリストを与えることができる.GrayLevelのような指示子指定は,これらを含むリストが終るまでだけ効果を保つ. »
  • Style[obj,opts]は,オプションあるいは指示子 optsobj に適用するために使うことができる. »
  • 次のMethodオプションを使うことができる.
  • "AxesInFront"Trueプリミティブの上に軸を描くかどうか
    "FrameInFront"Trueプリミティブの上に画像の枠を描くかどうか
    "GridLinesInFront"Falseプリミティブの上に格子線を描くかどうか
    "TransparentPolygonMesh"False隣り合う多角形は描画線が二重にならないように注意深く描かれるべきかどうか
  • BaseStyleの設定値は一般に現行スタイルシートの"Graphics"スタイルで与えられるデフォルトスタイルに加えられる.AxesStyleLabelStyle等の設定値は"GraphicsAxes""GraphicsLabel"等のデフォルトスタイルに追加される.
  • Graphics[]は,空のグラフィックスをデフォルトの画像サイズで与える.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

直線,多角形,円等を使ってグラフィックスを作る:

プロット関数を使って異なるタイプのデータから自動的にGraphicsを作成する:

スコープ  (13)

プリミティブ  (4)

グラフィックスプリミティブはGraphicsで与えられる順番で描かれる:

多角形は折りたたむことができる:

GraphicsComplexを使って頂点を共有することができる:

グラフィックスに式を挿入する:

指示子  (5)

指示子を使って面の色と不透明度を指定することができる:

色,太さ,および破線の指示子は,線,矢印,辺に影響する:

プリミティブの中にはさまざまな特性を指定するための特別の指示子を持つものがある:

Styleを使って個々のオブジェクトに指示子を適用することができる:

グラフィックス指示子は,それ自身を含んでいるリストの最後までしか有効ではない:

座標  (4)

通常の座標系を使う:

プロット範囲に対する割合で座標を指定する:

画像全体との割合で座標を指定する:

印刷用ポイント数で座標をオフセットする:

オプション  (71)

AlignmentPoint  (1)

包みこむグラフィックスの中心と整列させるためのInset内の座標を指定する:

AspectRatio  (1)

AspectRatioに数値を使う:

Axes  (2)

すべての座標軸を描く:

軸は描くが 軸は描かない:

AxesLabel  (2)

軸にラベルを置く:

各座標軸のラベルを指定する:

AxesOrigin  (2)

どこで座標軸が交わるかを自動的に決定する:

座標軸の原点を明示的に指定する:

AxesStyle  (1)

目盛,目盛ラベルを含めた全体的な座標軸のスタイルを指定する:

各座標軸のスタイルを指定する:

Background  (1)

背景色を指定する:

BaselinePosition  (3)

グラフィックスの中心をテキストのベースラインと揃える:

Scaledを使ってグラフィックスのベースラインを高さの割合として指定する:

グラフィックスの座標軸をベースラインとして使う:

BaseStyle  (2)

最初のスタイルを設定する:

複数の最初のスタイルを設定する:

ContentSelectable  (3)

個々のグラフィックスオブジェクトがクリック1つで選ばれるようにする:

この場合,個々のオブジェクトは選択不可能で,グラフィックス全体が1つのオブジェクトとして現れる:

最初のクリックでグラフィックス全体が選ばれ,続けてクリックすると個々のオブジェクトが選ばれる:

Epilog  (1)

座標軸を含むグラフィックスの上に円板を描く:

FormatType  (3)

デフォルトで,グラフィックスの中ではTraditionalFormを使って式が表示される:

StandardFormを使って式を表示する:

ラベルもまたFormatTypeの設定の影響を受ける:

Frame  (2)

グラフィックス全体の周囲に枠を描く:

グラフィックスの左右の辺に枠を描く:

FrameLabel  (1)

下と左側の辺の枠ラベルを指定する:

各辺にラベルを指定する:

FrameStyle  (2)

全体的な枠スタイルを指定する:

各辺の枠スタイルを指定する:

FrameTicks  (2)

枠は付けるが目盛マークは付けない:

下と左の枠辺に目盛マークのラベルを付ける:

下と右の枠辺に目盛マークを付ける:

FrameTicksStyle  (2)

枠目盛と目盛ラベルのスタイルを指定する:

それぞれの辺に枠目盛のスタイルを指定する:

GridLines  (3)

2Dグラフィックスに格子線を入れる:

特定の位置に格子線を入れる:

各格子線のスタイルを指定する:

GridLinesStyle  (1)

全体的な格子線のスタイルを指定する:

ImageMargins  (3)

ImageSizeの外側には余白は付けない:

すべての側に20ポイントの余白を付ける:

各側に異なる余白を残す:

ImagePadding  (4)

プロット範囲の外側は充填しない:

存在するすべてのオブジェクトとラベルに十分な充填を施す:

すべての側に同じ充填を印刷用ポイント数で指定する:

それぞれの側に異なる充填を指定する:

ImageSize  (3)

定義済みの記号によるサイズを使う:

明示的な画像幅を指定する:

明示的な画像の高さと幅を指定する:

LabelStyle  (1)

すべてのラベル状の要素の全体的なスタイルを指定する:

Method  (4)

"AxesInFront"  (1)

強制的に軸を描画プリミティブの後ろに置く:

"FrameInFront"  (1)

デフォルトで,枠はグラフィックスプリミティブの前に描かれる:

枠がグラフィックスプリミティブの後ろに描かれるように強制する:

"GridLinesInFront"  (1)

格子線がグラフィックスプリミティブの前に描かれるように強制する:

"TransparentPolygonMesh"  (1)

デフォルトで,多角形メッシュは,効率の問題から辺を二重に描画する:

"TransparentPolygonMesh"メソッドオプションを使って,この動作をオフにすることができる:

PlotLabel  (2)

グラフィックスの一番上にTraditionalFormでラベルを表示する:

Styleやその他のタイプセット関数を使ってラベルの見え方を変更することができる:

PlotRange  (3)

すべてのオブジェクトを表示する:

の範囲を明示的に選ぶ:

PlotRangeでの切取りを強制する:

PlotRange->sPlotRange->{{-s,s},{-s,s}}に等しい:

PlotRangeClipping  (2)

グラフィックスオブジェクトがPlotRangeを超えて広がるようにする:

PlotRangeですべてのグラフィックスオブジェクトを切り取る:

PlotRangePadding  (3)

座標単位の充填をすべての側に含める:

スケールした(Scaled)座標を使って充填を含める:

各側に異なる充填を指定する:

PlotRegion  (3)

グラフィックスのコンテンツは範囲全体を使う:

グラフィックスのコンテンツを各方向につき範囲の中央半分に制限する:

ImagePaddingを使ってグラフィックスの周りに充填を加えることもできる:

Prolog  (1)

背景として使用する簡単なグラフィックスを定義する:

複数のグラフィックスでこれを使う:

RotateLabel  (2)

垂直枠のラベルを回転させるように指定する:

垂直枠のラベルを回転させないように指定する:

Ticks  (3)

座標軸は描くが目盛マークは描かない:

目盛マークを自動的に描く:

指定位置に目盛マークを描く:

TicksStyle  (2)

目盛マークと目盛ラベルのスタイルを指定する:

軸と 軸の目盛マークのスタイルを別々に指定する:

アプリケーション  (1)

頂点が9個の完全グラフを描く:

特性と関係  (5)

GraphicsStandardFormは描画した形である:

InputFormはテキスト式の形である:

Graphicsは関数の入力に使うことができる:

2Dプロット関数はGraphicsを返す:

統合されたデータソースのいくつかはGraphicsを返す:

ImportExport形式の多くはGraphicsをサポートしている:

おもしろい例題  (2)

現行のシステム時計の時刻でアナログ時計を表示する:

デジタルダリア:

Wolfram Research (1988), Graphics, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Graphics, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Graphics." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Graphics. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_graphics, author="Wolfram Research", title="{Graphics}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html}", note=[Accessed: 21-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_graphics, organization={Wolfram Research}, title={Graphics}, year={2022}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Graphics.html}, note=[Accessed: 21-November-2024 ]}