CloudDeploy
CloudDeploy[expr]
新たな無名クラウドオブジェクトに expr を配備する.
CloudDeploy[expr,location]
ユーザの現行のクラウドディレクトリと相対的な,指定された場所のクラウドオブジェクトに expr を配備する.
CloudDeploy[expr,CloudObject[…]]
指定されたクラウドオブジェクトに expr を配備する.
詳細とオプション
- CloudDeployは,デスクトップとクラウドの両方から使うことができる.
- CloudDeployは配備されたCloudObjectを返す.
- CloudDeployは,expr の形によって,異なる動作をする.
-
APIFunction[…] GET(またはPOST)リクエストを使ってアクセスするためにWeb APIを作成する FormFunction[…] Webからアクセスするためのフォームを作る FormPage[…] Web上でアクセスするための,フォームと結果を含むページを作成する AskFunction[…] 実行中に質問を発するプログラムを配備する NotebookObject[…] クラウド中のドキュメントとしてノートブックを出力する ExportForm[expr,"fmt"] expr を指定されたフォーマットで出力する Delayed[obj] Webでアクセスされるたびに再評価される obj を設定する Dynamic[obj] Web上で動的に再読込みされるように obj を設定する ScheduledTask[expr,…] スケジュールに従って expr を評価する ContinuousTask[expr] expr を継続的に評価する AutoRefreshed[obj,…] obj がスケジュールに従って再評価されるようにする HTTPResponse[…] 特定のHTTP応答をWebで与える HTTPRedirect[…] Web上の他の場所にリダイレクトする ExternalBundle[…] オブジェクトのディレクトリあるいは階層を配備する EmbedCode[…] 埋込みコードのWebバージョンとして出力する GrammarRules[…] 適用する文法として配備する URLDispatcher[…] 相対URLのディスパッチャを定義 MailReceiverFunction[…] メール受信器を配備する ChannelReceiverFunction[…] チャネル受信器を配備する - CloudDeploy[expr,…]は,expr のその他の形については,CloudDeploy[ExportForm[expr,"NB"],…]に等しいクラウドノートブックを与える.
- CloudDeploy[expr,URL["loc"]]はCloudDeploy[expr,"loc"]に等しい.
- CloudDeploy[Dynamic[obj,UpdateInterval->dt]]は,Web出力が dt 秒ごとに再読込みされるように指定する.
- CloudDeployに使用可能なオプション
-
AutoCopy False 開いたときにコピーを作成するかどうか AutoRemove False オブジェクトの削除をスケジュールするかどうか CachePersistence Automatic オブジェクトがクライアントによってキャッシュされる期間を制御する CloudBase Automatic どのクラウドに配備するか CloudObjectNameFormat Automatic URLの名前の部分に使うフォーマット CloudObjectURLType Automatic 使用するURLのベースタイプ(obj, env, ...) EvaluationPrivileges Automatic オブジェクトによる評価の特権 IconRules Automatic 配備されたオブジェクトのために使われるアイコン IncludeDefinitions True 従属関係を自動的に含めるかどうか Magnification Automatic 配備されたノートブックに使用する拡大率 MetaInformation {} 配備されたオブジェクトのメタ情報 Permissions Automatic 配備されたオブジェクトのパーミッション SourceLink Automatic ソースとしてリンクされるオブジェクト - IncludeDefinitions->Trueのとき,CloudDeploy[expr,…]は expr の評価に必要なすべての定義を自動的に配備する.IncludeDefinitions->Falseのときは,expr の評価の際に必要なすべての定義が明示的に評価されなければならない.
- デフォルト設定のMagnificationAutomaticでは,CloudDeployはソースドキュメントのMagnification設定を無視して配備するノートブックに100%の拡大率を使う.MagnificationInheritedとすると,ソースドキュメントの拡大率が保持される.
- デフォルト設定のPermissions->Automaticのとき,CloudDeployはパーミッションが通常はプライベートな$Permissionsに設定されたクラウドオブジェクトを作る.
- デフォルト設定のSourceLink->Automaticでは,CloudDeployは配備されたクラウドオブジェクトのソースリンクを現行ノートブックに対応するクラウドオブジェクトに設定する.そのようなクラウドオブジェクトが存在しない場合はソースリンクがNoneに設定される.
- 既存のローカルファイルをクラウドにコピーする際はCopyFileを使う.
例題
すべて開くすべて閉じる例 (3)
Manipulate式を,新たな無名クラウドオブジェクトに配備する:
APIFunctionを新たな無名オブジェクトに配備する:
色をBlueに設定してWebブラウザで見た結果のAPI:
FormFunctionを名前付きのオブジェクトに配備する:
スコープ (6)
Manipulate (1)
インタラクティブなManipulateを配備する:
オプション (4)
特性と関係 (3)
依存性の保存 (1)
配備された式のすべての依存関係は,IncludeDefinitions集合をTrueに設定したCloudPutで実行することで,結果のクラウドオブジェクト内でも変わらない:
配備の削除 (1)
DeleteFileを結果のCloudObjectに適用して配備を削除する:
コンテンツのエキスポート (1)
CloudDeploy[ExportForm[expr,"fmt"]]はCloudExport[expr,"fmt"]に等しい:
考えられる問題 (2)
Permissionsの設定が配備されたクラウドオブジェクトへのアクセスを決定する:
クラウドオブジェクトの所有者はAPIFunctionを呼び出すことができる:
APIFunctionにはアクセスできなくなった:
CloudPutを使って式を直接保存する:
テキスト
Wolfram Research (2014), CloudDeploy, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CloudDeploy.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2014. "CloudDeploy." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/CloudDeploy.html.
APA
Wolfram Language. (2014). CloudDeploy. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/CloudDeploy.html